「僕は天使ぢゃないよ」観ました


この映画は"あがた森魚"(制作・脚本・監督・音楽・主演)によって'74〜'75年にかけて制作されたもので、サントラ(CD Bellwood KICS 2013)のライナー・ノーツによって存在は知っていたがビデオ化されているとは最近まで知らなかった。行きつけの某中古レコード店の店主に「観たことある?」ってきかれて、「いいえ」と言ったら、「じゃ、持っていっていいよ、今年中位に返してくれればいいから。」と言われて借りてきたものです。画質はかなり悪いのですが、動く大滝さんを見れたのは"チョー感動!!"それと、最大の見所は"びんぼーダンス(?)"名曲"びんぼう"をバックにミュージカル風な踊りをするというもので、これもライナーに書かれていたんですが実際に観たら"こりゃスゴイ!"とブッ飛んでしまった。それと「団結」のはちまきをして労働組合の活動をしているところなどは、この時代は組合や学生の紛争が多かった時代で大変だったのだろうなぁと私自身組合の執行部をしている関係で印象的だった。ストーリーは全体的に暗い時代(四畳半フォーク?)の映画という感想。売れない絵描きの主人公が彼女と同棲しているのだがいろいろあって結局は別れてしまうという、よく有りがちなストーリーだ。現実と想像がぐちゃぐちゃに入り乱れていくのは日本映画に多く見られる手法なのでしょうが、観ていて疲れてしまった。まぁ20数年前の歩く"大滝詠一"と、若い"桃井かおり"が見られるのでストーリーはともかく一見の価値はある映画だと思います。
戻る
Copyright(c) 1997 Eiichi Kowata