高級Audioケーブルを作ろう!


2001.3.21に行われたロンバケ20周年感謝祭はすごかったですね。とても一般人には揃えられない高級機器ばかり。(;_;)
あのような機器はちょっと無理だけど少しでもいい音にならないかと考えてみる。思いついたのが手近なアクセサリーを変えてみるとちょっと幸せになれるかもということ。(^_^;;
そこで、ケーブル(RCAケーブル)を変えてみるのはどうかと思い、某高級オーディオ店の中村店長に相談したところ、中村さんのHomePageにも書かれているTRIBUTARIESというケーブルを紹介していただきました。このケーブルはメートルあたり数千円と普通のケーブルと比べると安くはないですが、市販の高級ケーブルは1メートル(L+Rで2メートルだが)で1万円を超えるのが普通のようですのでお買い得なんです。(^_^; このケーブルの特徴は2重シールド(銅の網線、アルミ泊)とシールドが強力なこと、心線が2本ありHotとColdがしっかり配線できるようになっています。通常の同軸ケーブルは心線が1本でHot側として利用し、外側のシールド線をCold側として使うことになりますが、これではバランスがいまいちになります。
あとは、RCAピンコネクタを買ってはんだ付けすれば市販品の数分の1で高級オーディオ・ケーブルが出来上がります。実際に制作した模様をまとめましたのでご覧ください。

1.材料準備

TRIBUTARIESケーブル
いい色してます

RCAピンコネクタは秋葉原で適当なものを購入
いちおう金メッキです
2.線材加工

まず、被服を剥きます

銅の網線を剥くとアルミのシールドが出てきます
これも剥いちゃいましょう

そうすると心線が出てきます

心線の被服はコネクタに合わせて剥いてね
3.はんだ付け

黒をHot側(真ん中のピン)に
白をCold側(外側)にはんだ付けします
もう一方も基本的には同様に加工しますが、銅の網線を残して白い線と一緒にColdにはんだ付けします。こうするとシールドが効果的に利くはずです
4.出来上がり

出来上がりです
もう一本同様に作ればL,Rペアになります
5.補足
このケーブルは方向がありますので印刷されている文字に合わせて網線を残す(シールドする)方向をL,Rそれぞれ合わせてください。どちらをシールドすればいいのかは実際に聴き比べてみるのがいいのでしょうが、私の場合は→印の先の方をシールドしました。
また、今回は、はんだは中村さんから紹介いただいた高級はんだを使用しました。秋葉原などでも銀入りオーディオ用はんだ等が売られていますので試してみる価値はありそうです。

それと、最近は無鉛はんだというのが出始めています。普通のはんだはスズと鉛で出来ているのですが、鉛が有害なので鉛の無いはんだです。ただし、鉛がないとはんだの融点が上がってしまいはんだ付け出来ないので鉛の代わりに銀を混ぜているものがあります。これはオーディオ用の銀入りのはんだとは違うのですが、きっと音的にもいいと思います。見た目にも普通のはんだは鈍く光っているのですが、このはんだはピカピカに光っていていかにも高そう(本当に高いのですが)。試しに使ってみましたが、ややはんだ付け性が悪い(普通より高温で付けなければならない)ようです。ということではんだ付けに自信のある方はいいのですが、そうでない方にはお薦め出来ません。暖めすぎて悲惨な結果が待っているでしょう。(^_^;

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