私が作製したMDS-CD900ST用のヘッドフォン・アンプです。

素晴らしい音を再現してくれるSONY製(SME)のスタジオ・モニター用ヘッドフォンMDR-CD900STを満足できる音で使用するためにヘッドフォン・アンプを自作しました。正確な測定はしていませんが出力電力150mW(1CHあたり)以上、S/N比もかなりいいです。これぞDIYの醍醐味!
皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
[完成図]


私が自作したヘッドフォン・アンプです。SONY MDR-CD900ST用に回路定数を決定しケースに組み込みました。電源はDC(ニッカド)駆動で充電回路も内蔵しています。
[背面から]


背面にはライン入力用のRCAジャック、充電用のACジャックがあります。
[内部回路]


上にあるのが電源供給用のニッカド電池、下側にあるのがニッカド用充電回路、写真では見づらいのですが、基板の中心にはアンプICがあり左右各チャネルの回路(コンデンサ、抵抗)をほぼ対象に配置してます。
[MDR-CD900STと共に]


スタジオ・モニタ用ヘッドフォン SONY MDR-CD900STと組み合わせた様子。ヘッドフォンのプラグを"金メッキ"仕様に改造してあるところがポイントです。(^_^)v
[使用部品]
                         
U1LM4880(ナショナルセミコンダクタ製)
U2LM7805(ナショナルセミコンダクタ製)
R1〜R420KΩ(金属被膜抵抗)
C1,C21μF(日ケミ製電解コンデンサMUSEシリーズ)
C3,C4220μF(日ケミ製電解コンデンサMUSEシリーズ)
C52.2μF(日ケミ製MUSEシリーズ)
C60.1μF(低ノイズ・フィルム)
C7100μF(日ケミ製電解コンデンサMUSEシリーズ)
C80.1μF(低ノイズ積層フィルム)
VR20KΩ(2連Aカーブ)
J1,J2RCAジャック
J3ステレオ・ジャック
*ケース,スイッチ,充電回路等は予算に応じて選択してください。
メインのU1はDetaBookによるとヘッドフォンアンプ用と書かれていたのと外付け部品が少ないということで今回ナショナルセミコンダクタ製のものを採用。高音質を得るために抵抗はカーボンではなく金属皮膜を、カップリング・コンデンサは日ケミのオーディオ専用のMUSEシリーズを、電源ノイズ対策として低ノイズ積層セラミックを使ってます。それと電源電圧を5Vに安定させるためにU2のレギュレータICを使用。これらの部品は秋葉原デパート2Fの「海神無線」で入手することが出来ます。その他の部品はお好みで選択して下さい。VR,ケースを購入しても3,000円位で揃えることが出来るでしょう。私は電源としてニッカド電池(006P)の充電器回路も組み込みました。これは秋葉原の「秋月電子」で800円位だったと思います。5,000円以下の予算できっと満足するヘッドフォンアンプを造ることが出来るはずです。
[部品を配置した様子]


基板に部品を配置した様子です。ポイントは配線距離を短く、出来るだけ左右の回路を対象に配置することです。