第一級アマチュア無線技士の受験ガイド


無線工学編

これは公式、法則等多岐にわたって出題されます。全て理解しようとするとかなりの負荷になると思いますので過去問題集を多くこなして流れをつかみ、丸暗記ではなく1つづつ公式をどう使って回答を導くのかしっかり勉強しましょう。私の場合は「上級ハムになる本」と過去問題集を使いました。 公式等は数をこなして自分なりに解けるようにするしかないと思います。ただ、試験のためだけと割り切るのなら難しい計算問題を捨てるのも手かも知れません。
暗記しておけば役に立ちそうなものをまとめたのが暗記メモ(MS-Excel file)です。


法規編

無線工学と違って理屈はともかく覚えるしかないでしょう。過去問題集を多くこなして丸暗記するのがいいと思います。無線工学の暗記メモにも少し法規関係が書かれていますので参考にしてください。
ひととおり暗記ポイントをまとめたのが法規暗記メモ(MS-Word file)です。


通信術編

ひたすら受信練習のみです。受験申請をした頃から毎日10〜30分は電信を聞きましょう。1ヶ月前になったら書取を含んだ練習にします。実際の試験では3分間の受信なので3分以上連続で練習してください。持続力(集中力)の練習が大事かと思います。最近はMDでCWを流すようですが音はあまり良くないのでいい音で練習すると本番でちょっととまどうかも知れません。
試験は大文字小文字でもブロック体でも筆記体でも問題ありませんので自分が早く書き取れる方法を見つけてください。私はせっかくなので小文字筆記体で練習しました。これだとブロック体より若干速く書き取れるようです。
実際の受信用紙を再現したのが欧文受信用紙(MS-Word file)です。A4サイズ(A4x2)で印字されますので半分に切ってご使用下さい。


受験編

試験前夜はきちんと早く寝ましょう。試験会場には余裕を持って到着できるようにして余計な神経を使わないことも大事だと思います。午後いちで行われる受信試験をいい条件で聞き取りたい場合は早めに並ぶと前の方に座ることが出来ます。試験前に1回A-Zまでの受信練習があります。ここで音を確認しておきましょう。本番中は他の人から発生する雑音を気にすることなく集中してください。わからない文字は思い切って抜かす。単語と単語の間はしっかり空ける。というのが減点を少なくするポイントのようです。CWの再生が終わってから10秒ぐらい時間がもらえますのでitj等の文字は後でドットやバーを書き込むことも可能です。


その他

受験に対しては過去問題を何度も解くというのが一番の対策かも知れません。択一問題なので何度も読み書きして理屈抜きで暗記もかなり効果があります。ただ、楽しいHAMライフを送りたいのでしたら試験合格だけでなく理論も勉強した方が役に立つと思います。上級HAMの試験方法も時代と共に変化していますが「金銭上の利益のためではなく、専ら個人的な無線技術の興味によって行なう自己訓練、通信及び技術的研究の業務」の為に頑張りましょう!!

参考Links

無線従事者国家試験過去問題集
JM4SMRさんのHomePage
CWの受信練習ソフト