Echolink簡易I/F Ver.5(汎用)



概要

これまで作成したI/Fを基に簡単にI/Fを作成できるようプリント基板化しました。また無線機によって回路が変わってくるため出来る限り多くのものに対応出来るように工夫しています。VOXで運用するのでしたらハンディ機、モービル機、固定機等殆どの無線機に対応可能です。データ端子のスケルチ(SQL)オープン信号を利用する場合は機種によりオープンでHiになるもの、Loになるものがありますが回路を使い分けることによりどちらにも対応出来ます。データ端子が無くてもマイク端子にSQLオープン信号がある場合や無線機は内部から信号を取り出すことにより対応可能になります。音声はInternetから来た音声をPCのスピーカ端子からI/F経由で無線機のMic端子に入力。無線機の受信信号をI/F経由でPCのLINE(Mic)端子に入力します。I/Fにはボリューム(回路頭上は抵抗2本になっている)が付いていますので音声レベルはPC、無線機、I/Fで行います。無線機の送信(PTTコントロール)はComポートのRTS信号を利用。Internet側への送信はEchoLinkのVOX機能かComポートのSerial CD(DCD)信号を利用します。ただしDCDを利用するためにはデータ端子等のSQLオープン信号が付いていることとDCDに加える信号のため+5〜+15の電圧(+B)が必要になります。

  1. 基板作成用回路図(全体)
  2. ハンディ機用回路図(VOX)
  3. SQLコントロール用回路図(SQL open to High)
  4. SQLコントロール用回路図(SQL open to Low)
  5. 汎用回路図(VOX)

生基板と実装例

完成例(VX-2用)

シルク図

パターン図


EchoLinkの設定

SQLコントロールで使用する場合はEchoLinkのメニューからTools−Sysop settingsでSerial CDを選択します。VOX Delayは100ms程度にするといいようですが各自の環境で調整してください。



VOXコントロールで使用する場合はEchoLinkのメニューからTools−Sysop settingsでのようにVOXを選択します。VOX Delayは3000ms程度を目安に通話中に音声が途切れるようでしたら少し増やしていく方向で調整してください。他の局が送信終了した時に一瞬キャリアが出るようならSquelch Crash Anti-Tripをチェックすると改善される場合があります。



動作確認

ノード用無線機、PCにそれぞれコネクタを接続してEchoLinkを起動します。テストサーバ(*ECHOTEST*)に接続してアクセス用無線機を使い送受の音声レベルを調整してください。音声レベルの調整は無線機から送信される変調レベルはPCのスピーカ出力とI/FのVR1で調整、Internet側に流れる方はノード用無線機のVRとI/FのVR2で調整します。Serial CDを使用する場合は音声が無くてもノード用無線機が受信状態になればInternet側に送信されることを確認してください。VOXの場合は音声が途切れないようにうまく調整してください。テストサーバから音声が戻ってくるとノード用無線機が送信状態になります(I/FのLED点灯)。

運用認

音声レベルの調整、動作確認が出来ましたら実際にEchoLinkから交信したい局に接続してアクセス用無線機を使い交信を楽しんでください。

最後に

今回作成したI/Fは簡易的なものでアイソレーションをしていません。気になる場合は1:1の音声トランスとフォトカプラ等で無線機-PC間をアイソレーションするように改造してください。既に10数台稼働していますがSQLコントロール方式、VOX方式共、良好に動作しているとレポートをいただいておりますがこの回路を使用したことにより無線機やPCに被害が出ても責任は負いかねますので各自自己責任で製作されるようお願いします。

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