まずはウッドデッキを作る場所に水糸を格子状に張ります この縦と横の糸の交点に基礎となるコンクリートの柄石 を埋めるための穴を掘ります。 |
この柄石を埋めていきます。新館前の柄石は1200_ 本館前の柄石は900_の長さの物を使いました。 |
このように深さ約1000_直径450_程の穴を掘ります。 穴は新館前で14個、本館前で19個掘りました。 新館前の穴は、ヘルパーのY本君が掘ってくれました。 ありがとー山M君! |
穴が掘れたら底に砕石(いわゆるジャリですね) を100_ほどの厚さで入れて、つき固めます。 柄石を直接土の上に置くと、沈む可能性があるのです。 この時に大体の高さをそろえておきます。 |
柄石の位置決めと垂直を出して(これが意外と大変) 周りに砕石をつき固めつつ入れていきます。 |
地表まで200_くらいまでのところにきたら柄石の周りを 450_位の四角に切り広げます。なぜかというと・・・ |
このようにスタイロフォーム(断熱材)をいれるのです。 こうすることによって、土壌の凍結がこれより下に行かず、 凍上(地盤の凍結により基礎が持ち上がってしまう) をより防ぐ事ができるらしい、と知人に聞いたので 試してみたかったのです。 宿主の周りにはしろーと大工が多いのです。 |
全ての柄石を埋め終えたらこの様に砕石を敷いて 転圧をかけて固めます。 この上にウッドデッキの土台となる材を載せていきます。 |
土台となる材は某神社の解体で出た廃材再利用です。 (ご利益がありそうな?でも足元に使って罰当たり?) 廃材というと聞こえが悪いですが、何十年も経った材木は よく乾燥していて今後狂い(変形)が出にくいのです。 また昔の建物は今よりも太い柱や梁を使っているのです。 ただ廃材なので当然ながら釘や鎹が刺さったままです。 まずはそれらを抜く作業からはじめます。 写真は作業途中の物ですが、全て抜き終わったころには フライパンに釘などが山盛りになっていました。 |
新館前は四寸五部の材木を使用しました。 在来工法だと三寸五部の材木を使うのが一般的です。 土台の材木には防腐剤をたっぷりと塗っておきます。 |
柄石と土台はボルトで結合します。 柄石を埋める時にそろえ切れなかった高さのレベルは、 このように間にパッキンを鋏んで高さ調整します。 |
長さが足りないところはこの様に相掛けで繋ぎます。 |
縦材と横材は切欠を入れて、鎹で引き寄せます。 |
この様に格子状に組んで土台の完成となります。 ただどうもウッドデッキの土台にしては強度過剰なようで (しろーとは手抜きができないのです)知人のしろーと大工 (建築科出身の)に「君はこの上に家でも建てるのか?」 と言われてしまいました。 |
本館前は三寸五部の材を使用しました。 新館前とはちょっと工法を変えてみることにしました。 この様に土台と柄石間に同じ太さの材で柄を入れます。 この柄の長さを調整して高さをそろえるのです。 こちらの工法の方が柄石を埋める時に高さに神経質に ならなくてすみ、楽でした。 土台と柄は上から120_のコーススレッド(木ネジ) で留めた後に鎹を両側から打ち込みます。 鎹で材同士を引き寄せ、コースが前後左右の位置決め を担います。コースに臍の代わりをさせるわけです。 |
土台の三寸五部材の上に三寸五部材と半柱を置きます。 コーススレッドを斜め打ちして結合していきます。 知人のしろーと大工によると、ウッドデッキを作る時は こちらの工法の方が一般的だそうです。 確かにこちらの方が切欠などの加工の手間がないだけ 施工はだいぶ簡単でした。 |
土台の上から2X4材を張っていけば完成です。 12フィートの物と16フィートの物を使用しました。 ちなみに使ったコーススレッドの数は新館前と本館前を 合わせると約2000本! |
本館前は建物と平行に、材同士の間を約4_空けて コーススレッドで留めていきます。 |
新館前は建物と直角に、材同士をぴったりくっつけて 張っていきました。そのままでは水はけが良くないので、 こちらは基礎の柄石を埋める時に、建物側が先端より 20_高くなっています。僅かに傾斜しているわけです。 |
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ご自分でウッドデッキを作ってみたい方に参考までに・・・ 今回は本館前のデッキが3.6mX8.4m。別館前のデッキが3.6mX6.3mの大きさで、デッキ同士を繋ぐ 渡り廊下の部分のデッキが約1.8mX2.7mの大きさでした。制作費(すべての材料代)は約25万円でした。 今回は土台に廃材を再利用したので支出を抑えられましたが、実際はもう少しかかるでしょう。 一般的にはウッドデッキを作る時は傾斜は付けずに、材同士の間を空けることで水はけをよくするらしいのですが、 今回は実験もかねて、傾斜を付けて材同士を隙間なく張る方法と両方試してみました。 雨の日に見てみると傾斜を付けた方が明らかに水はけがいいのですが、材同士の僅かな隙間に細かいゴミや カラマツの葉っぱ等がたまりやすく、そこから腐食する可能性もあるので、隙間を4_程空けて張り直すか検討中です。 後日、別館前のデッキの床材を別館と平行に各材の隙間を10_ほどあけて張りなおしました。 |