2010年4月に帰省ついでに念願だった「しまなみ海道」をバイクで走ってきました。 しまなみ海道とは今治ICから西瀬戸尾道ICまでの間の6つの島を7つの橋で繋ぐ自動車専用道路の事ですが、 島から島へと渡る橋の部分だけは自動車専用道路の横に、歩行者、自転車、原付の専用レーンがあり、 車で通るよりもはるかに格安で橋を渡り、島々を巡ることが出来るのです。 原付には原付第二種(125cc未満)も含まれる為、私のジェベル125でも渡ることが出来るのです。 ところが、本州四国連絡橋で原付や歩行者が渡れるのはしまなみ海道だけです。 尾道まで下道で行ってしまなみ海道を渡り、四国からフェリーで戻って来るという方法もあるのですが、 下道を125ccのバイク尾道まで行くだけで大変です。途中大阪や神戸といった大都市を抜けることになり おそらく走っていてもぜんぜん面白くないでしょう。明石からたこフェリー(2010年11月より廃止)にのって 淡路島経由で四国へ渡ってとも思ったのですが、大鳴門橋は原付が走れないだけでなく、淡路〜四国間は フェリーがありません。調べみると姫路〜小豆島間、小豆島〜四国間はフェリーがあることがわかりました。 これは!と思い実家から姫路に向かい(この間は田舎道なので快適に走れます)小豆島経由で四国に渡り、 しまなみ海道を往復して今治〜大阪南港のフェリーで帰ってくることにしました。 |
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北海道出発は3月下旬だった為、まだまだ雪があり とてもバイクで走れる季節ではありません。 そこで軽トラにバイクを積んで小樽〜新潟のフェリーで 実家に帰ってきました。京都の実家に帰るのに新潟? と思われるかもしれませんが小樽〜新潟便だと割安で 小樽〜舞鶴便よりも1万円くらい安上がりなのです。 新潟から実家までは下道(ETCないので高速は×)で 帰ると630キロくらい、舞鶴から実家は70キロくらい。 ガソリン代で約5000円余計にかかっても割安です。 6:00に新潟発で実家に着いたのは20:00でした。 |
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4月上旬のとても寒い早朝(前日は友人達と食事をして夜遅くまで話していたのですが、帰るときに車の フロントガラスがガリガリに凍っていたので嫌な予感がしていました)に実家出発です。 国道367号線、通称デカンショ街道を通り姫路まで向かう道中がめちゃくちゃ寒い!途中コンビニに立ち寄り、 ホットの缶ココアで手を温め、飲んで身体を中から温めたりしていました。姫路の町近くになって瀬戸内側に 抜けてくるととたんに寒くなくなり、先ほどまでの寒さがウソのよう。 |
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姫路港から小豆島行きのフェリーに乗る頃には 結構暖かくなってきて、外で海をのんびり眺めながらの 快適な航海でした。 |
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小豆島で島の外周道路を走っているとヤシの木発見! ほんの数時間前は寒さに震えながら走っていたのに、 ここまで来ると暖かくてまるで南国♪ |
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小豆島では途中で外周道路を外れて山道を上り、 観華渓という景勝地へ。結構な絶景でしたよ♪ |
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観華渓から下りてきて島の外周道路を走っていると とてもきれいな海を見ることが出来ました。 |
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道路沿いの桜がとてもきれいでした♪ | |
ここは土渕海峡という世界一狭い海峡です。 | |
高松に渡るフェリーまで少し時間があったので、 フェリーターミナルでアロエソフトを食べました。 まぁ普通においしかったのですが、ご覧の通り・・・ 売店のおばちゃんももうちょっときれいな渦巻きに 出来ない物なのだろうか・・・ |
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フェリーに乗り小豆島を離れ高松へ向かいます。 |
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四国に渡り、国道を走っていると「道の駅どなり」 の道路脇の桜が満開で見事でした♪ |
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今宵のお宿は「道しるべ」2年ぶりの訪宿です。 高松から今治に行くのに徳島に寄ると反対方向 なのですが、四国に来たのに「道しるべ」の宿主さんと ヘルパーさんの顔を見ない訳にはいかないですよね! |
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例によって夕食の写真はとり忘れてしまいました。 これは朝食です。リーズナブルな宿泊料金でこの 朝食がでれば大満足ですよね♪ |
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道しるべにはジュースの自動販売機があるのですが、 興味深い物が(笑)宿の人曰く「家族連れのお客様の お子さんが喜ぶようにと思って始めたんですが、意外と 大人が面白がって買われるんですよ」との事でした。 |
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で、ここにも面白がって買った大人がいるのです(笑) 中身は左側のアップルジュースでした。 「ザ・すだち」ほうは普通に自販機で売ってるんですよ。 すだちはこちらの地方の名産品ですからね。 |
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道しるべで購入したジュースをドリンクホルダー (今回のツーリング前に取り付け。意外と使える!) に置き、ヘルパーさんに「それ落ちないですか?」 と心配されながら出発。(落ちませんでした♪) 途中でツーリングマップルに載っていた川島の沈下橋 を渡ってみました。対向車がいるとちょっとコワイ。 |
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徳島から香川に入ってお昼ご飯をたべました。 もちろん香川に来ればさぬきうどん♪ シコシコとコシがあり喉越しつるるん♪ |
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北条へ行く途中の玉川湖の畔の桜が満開でした。 |
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今宵のお宿は「北条水軍ユースホステル」です。 ここは創作バイキングの夕食が売りらしいのですが、 期待したとおりのおいしい夕食でした。 これは鰤大根ですが、圧力鍋で煮込んでいるので 骨まで柔らかく、味も染込んでいてとっても美味♪ |
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こちらは豚しょうが焼き。ペアレントさんが目の前で 焼いてくださって、焼き立てを頂きました。 |
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こちらはスライスオニオンのドレッシング。 これはイケル!と思って後に試してみたのですが、 まだ満足する物は出来ていません。 |
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翌朝の朝食はこんな感じです。野菜には昨夜の 玉葱ドレッシングをかけていただきます。 パンはナッツ類の入った自家製の焼き立てです♪ |
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食事はとても美味しくて、参考になる部分も多かったのですが、万人には進められないなぁ というのは犬(ゴールデンレトリバー?)を飼っているのですが、その犬を宿の中で飼っているのです。 大人しくてワンともスンともいわない賢そうな犬なのですが、犬好きじゃないとちょっとと思うかもしれません。 私は犬猫は大好きなのでなんとも無かったですが、さすがに2階の客室までやってきた時はびっくりしました。 でも食事は凄く参考になったので、また機会があれば行ってみたいなぁ。 |
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しまなみ海道を自転車や原付で渡る時は、橋の手前の 料金箱にお金かチケットを入れるのですが、片道分の 50円10枚綴りのチケットがキャンペーン期間で往復で 1000円のところ500円で売っていたのでそれを購入。 今治〜尾道間を往復しても500円で済むのです。 しまなみ海道の島々にかかる橋は通勤、通学路として 地元の人々も通っているので元々安価なようです。 |
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さて、いよいよしまなみ海道の始まりです〜 入り口はこんな感じ、橋と道路との高低差があるので ループ状の歩道橋のような所を上っていきます。 |
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今治から大島へと渡る「来島海峡大橋です」 しまなみ海道ではいちばん長い全長4kの橋です。 橋の上からの眺めは最高!思わず叫び声が・・ |
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大島から見た端の眺めはこんな感じ。 | |
反時計回りに大島の海岸線沿いの道を走ります。 | |
こちらが伯方島へ渡る「伯方・大島大橋」です。 | |
橋の入り口にはこんなゲートがあり、料金箱に 先ほどのチケットやお金を入れます。 |
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「伯方・大島大橋」は途中の見近島に下りる事ができ、 下りる途中の展望台からの眺めも凄くきれいです。 |
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伯方島の海岸線沿いの道を反時計回りに走ります。 「伯方の塩」の伯方って伯方島の事だと今回始めて 知りました。 |
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伯方島を走っていてたまたま「開山展望台」の看板を 見つけて展望台への道を登っていくと、やたらと対向車 が多い。「そんなに有名な展望台なのかなぁ?」と思い 先へと進むと桜が満開!駐車場も満車で路駐だらけで どうやら地元では有名な花見スポットのようです。 |
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展望台からは大三島から生口島へと渡る 「多々羅大橋」が良く見えました。 |
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伯方島から大三島へ「大三島橋」を渡ります。 | |
こちらは大山紙神社の境内にある大クスの木で、 樹齢約2600年だそうです。 |
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道の駅「しまなみの駅御島」でお昼ご飯にしました。 えー・・名前忘れましたけど、豚カツやレモンが載った そばを食べました。 |
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大三島はしまなみ海道でいちばん大きい島なので、 結構回りがいがあります。時計回りに回りました。 |
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海岸線を走っていると「ひょっこりひょうたん島」 見たいな島が見えてきました。後に調べたのですが、 やっぱり瓢箪(ひょうたん)島という名前だそうです。 |
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こちらが先ほど伯方島の開山展望台から見えた 生口島へと渡る「多々羅大橋です」。 |
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多々羅大橋へと上る道はこの様にいったん自動車道 の下を潜って、ループ状に旋回して橋へと繋がります。 しまなみ海道の橋の自転車、原付、歩行者専用路は ループになっていたり、みかん畑の中を抜けたりと その橋への取付け道が結構面白いのです。 |
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先ほどの取付け道を通り多々羅大橋を渡ります。 この橋を渡ると広島県尾道市へと入ります。 |
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多々羅大橋から国道317へと下りて行く取付け道は 500m以上の長さがあり(ひょっとして一番長いかも?) ミカン(酢橘かなんかかも?)の中を抜けて行きます。 |
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ここでちょっとしまなみ海道からは外れて生口島 のとなりの高根島へと高根大橋を渡ります。 |
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高根島の外周を周っている県道370を一周します。 | |
途中には素彫りのトンネルもあり、ちょっと不気味。 | |
生口島から因島へと続く生口橋を渡ります。 | |
因島まで来ると、だいぶ本州の香りがしてきました。 | |
因島から向島へと渡る「因島大橋」はしまなみ海道で 唯一の二階建て構造の橋で、歩行者、自転車、原付の 専用路は自動車専用道路の下を走ります。 向島まで来ると雰囲気は完全に本州という感じです。 |
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向島は素通りして尾道大橋を渡ります。 こちらは自動車専用道路ではなくて普通の道路なので 原付でも通る事が出来ます。歩道が無いので自転車や 歩行者の人は渡し舟を利用した方が良いでしょう。 |
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尾道に着いたのは17:00くらいだったので、とんぼ返りで来た道を引き返す事にしました。 向島で燃料が少なかったのですが、まだ大丈夫かなと思いながら因島〜生口島と走っていると 既に閉まっているGSばかり。ガス欠にひやひやしながら走っていると大島でようやく開いているGS発見! ようやく燃料を満タンにして今治へ戻りました。 夜ご飯は今治独特の「串に刺さっていない焼き鳥」を食べ、新居浜22:00発大阪南港行きフェリーに乗り、 翌朝6:00に南港に着いて大阪の街中で迷いながら(原付なので通れない道や橋が多く、予定していた道が 通れなかったのです)実家の亀岡まで帰ってきました。 しまなみ海道の島々は大島〜生口島あたりまでが「離島感」があり南国に来たなぁと言う感じがしました。 機会があれば是非もう一度走ってみたいと思いました。 |