2009年の11月末〜12月中旬まで帰省がてら旅をしてきました。毎年毎年「帰省がてら東北を旅したい」とお客様にも話していたのですが、色々と忙しくなかなか実現できずにいました。今回もするべきことはいくらでもあるけれど、そんな事を言っていたらいつまでたっても実現できないので、思い切って11月30日に旅立ちました。12月の5日に奈良県某所にて「こもれび&道しるべ合同関西&東海地区大会」があるので、日程的には道内含めて6日しかありません。当初の予定はもう2〜3日早く出発予定でしたが、どうしてもやっておかなければならない事があり、日程的に苦しいなかの出発となりました。
 11月30日の朝に函館のFT目指し出発です。苫小牧辺りでお昼時だったので「マルトマ食堂」にてホッキ丼を食べてきました。なんか写真だとぱっと見讃岐うどんに見えるような・・・美味しかったです。ごちそうさま〜
 その日の夜に函館からフェリーに乗り、青森まで行く予定だったので、(この時は函館到着時間が読めなくて、フェリーの予約をしてませんでした。これが後々後悔する事に・・・)苫小牧から先は休憩以外はノンストップでした。函館に付く頃にはもう夜になっていたので、夜景を見ようと思い「城代牧場」まで行きました。ここは函館山と町を挟んで反対方向にあり、通称裏夜景が見られます。海の沖に見える明かりはイカ釣り船の明かりです。
 晩御飯は函館名物のハセガワストア(コンビニ)の焼き鶏弁当です。鶏と言いながら実は豚です。今回は塩ダレにしてみました。(タレは数種ある)美味しかったですよ♪ごちそうさま〜
 そうそうフェリーの予約をしようと青函フェリー(いま函館〜青森間のフェリーは青函フェりーと道南自動車フェリーの二社が就航しているのですが、青函フェリーのほうが安い)に電話すると「今日の夜便は満車で、明日の朝一の便まで空きがありません」とのこと。一日何本も就航しているので大丈夫だろうとタカをくくっていたのですが考えが甘かったようです。とりあえず朝一便を予約しておいてキャンセル待ちをすることにしました。どちらにせよまだ時間に余裕があるので函館山に登り夜景でも眺めようと行ってみましたが、山頂の駐車場まで行く道路が通行止めに・・7年前の11月に来た時は行けたんですけどねぇ・・時間帯が遅すぎたかなぁ?それとも時期的?仕方が無いので夜景はあきらめ、本日最終のフェリーに間に合うようにFTに向かったのですがツーリングマップルに載っているFTに行ってみると、私の予約した時間帯のフェリーがない???どうやら道南自動車フェリーと青函フェリーでは乗り場そのものが違う場所にあるようです。電話で場所を聞き(数`離れていた。時間に余裕が無い時、特にチャリダーさん気をつけて!)FTにたどり着き、キャンセルがでたので(と言うよりトラックを積み込んでいったら一台分の隙間ができたのでそこに押し込まれた感じ)最終便に乗船できたのでした。青函フェリーは殆ど貨物らしく旅客利用は私と後2人のみ。4時間弱寝ている間に早朝3時半くらいに青森に付きました。とりあえず眠かったのでFT近くの岸壁横の広い駐車場みたいなところに車を停めてしばし仮眠zzz人の気配に目覚めると釣り人が周りにいっぱいいました。さて、いよいよ東北旅の始まりです!
 とりあえず腹ごしらえに青森市民のソウルフードでも食べようかと思ったのですが、朝7時に開店している店があるわけも無く、24時間やっているチェーン店の飯屋(おかずとかをトレーに好みで取っていき、最後に会計すると言うアレです)で腹ごしらえをして出発です。道中岩木山を見ることが出来ました。
 第一の目的地がこちらです。千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉」です。総ヒバ造りの大浴場があり、泉質も良くてお勧めの温泉です。お風呂の写真も撮りたかったのですが、撮影禁止でした。まぁ混浴なので当然と言えば当然ですよね。混浴とはいえ仕切りはあるし、湯気が凄くて周りは良く見えないし、真中に立て札があって、これよりこっち男子入るべからずみたいになっているので、女性でも安心して入浴出来ると思いますよ。
 その後は八甲田山を横目に笠松峠を超えて、猿倉温泉か谷地温泉に入ろうと思っていたらなんと笠松峠が冬通行止めに!(酸ヶ湯から先)どうりで酸ヶ湯に向かう道中「十和田湖方面」の看板の矢印が反対を向いているわけだ・・・・・・写真は八甲田山の主峰大岳(だと思う)です。ここで引き返し、八甲田を時計回りにぐるっと周り笠松峠の反対側に出たのでした。余計な時間をくってしまった為に温泉には入れず。やはり初冬とはいえ東北の山間部は国道でも油断ならない。ツーリングマップルには冬季通行止めとは書いてなかったんだけどなぁ・・・・・
 今回は奥入瀬渓流も見たかったのです。 写真は奥入瀬渓流で一番大きな滝の・・・・えーっとなんて名前の滝だったっけ?
 そんなこんなで十和田湖に到着。湖畔からはあまり綺麗に見えなかった十和田湖ですが、発荷峠の展望台からはきれいに望めました。
 今夜は田沢湖近くに宿をとりました。携帯で検索し一番安かった宿にすることに。田沢湖駅徒歩一分の某宿(宿をブログに載せて良いか聞き忘れた)にしました。1泊朝食つきで3900円。しかも個室。(というか相部屋の設定はもとからない)品の良い奥さんが出迎えてくれました。どうやらご主人は普通に働いているらしく、自宅の二階(どうやら元々二世帯住宅だった感じ)を宿として開放して奥さんが経営しているようです。宿の人とのコミュニケーション等はなしですが、なかなか居心地は良かったです。写真は朝食です。この朝食で1泊朝食付き3900円なら大満足でしょう。
 翌朝は田沢湖を見に行きましたが、曇っていていまいち・・・・・
 その後、角館に抜けて南下します。途中千畑町の県道50号沿いの松と杉の並木が見事でした。
  国道13号線を南下する道すがら、道の駅にも立ち寄ってみました。やはり米所の秋田県らしく米粉をを使った和菓子が多く何個か買い込んで車を運転しながらもぐもぐもそもそ♪写真はえーっと名前は忘れてしまいましたが、渦巻きの灰色の部分は黒ゴマが煉りこんであり、香りも良くておいしかったです。
 こちらは秋田の昔ながらの郷土の味「花みそ」です。各家庭で色々と味があるらしいのですが、これは黒い方は黒砂糖、黄色い方はカボチャが入っていて何となく懐かしい味がして美味しかったです。
 こちらは横手町の「みなきた亭」のカレー焼きそばです。横手焼きそばは有名らしいのですが、このカレー焼きそばはまだそれほどでもないようです。以前こもれびにご宿泊いただいた秋田のお客さんに教えて頂いていて一度食べてみたかったのです。アツアツの鉄板に盛られた普通のソース焼きそばの上にカレーがかけてあるだけなのですが、意外とこの両者は合います。なかなか美味しかったです♪
 その後国道13号線をず〜っと南下して山形市に入り立石寺、通称山寺に参拝してきました。ここは奥の院まで約800段の石段があるところです。こんな感じに石段が続きます。
 こちらはかの松尾芭蕉の奥の細道の句碑があり、まさに写真の場所であの誰でも聞いた事のある「静けさや 岩に染み入る せみの声」(あってる?)との俳句をよんだそうです。
 さらに石段を登り奥の院までいくと結構な標高。眺めは凄く良かったです。
 の後、蔵王温泉の大露天風呂に入ろうと蔵王を目指しました。大露天風呂を探して温泉街をぐるぐる。いまいち場所が良くわからないので、観光案内所で聞いてみると「大露天風呂は先月末までです」との事。仕方が無いので他の露天風呂に入ってきましたが、そこもなかなか良かったですよ。既に辺りは真っ暗になっていたので残念ながら写真はありません。
 せっかく山形に来たのだから米沢牛をと思い、米沢の駅前通りの弁当屋(有名らしい)に立ち寄り「当店一番人気です」の写真の弁当を買いました。そう言えばギター侍はどうしてるんでしょうかねぇなんてことを思わず考えました。牛の角煮とハンバーグが乗った牛丼って感じです。こちらも美味しかった♪
 さて今日の宿はと午後になってから考えたのですが、スケジュールの都合上今日中に栃木くらいまで行っておかないとその後鈴鹿の友人宅によってから5日に奈良県に着くのは難しそうです。意を決して夜の下道を走ることに。国道13号→4号と走り福島を抜けて那須高原の道の駅に着いたころには23時をまわっていました。この日はオール下道で400キロ以上走ってしまいました。ETCの土日割引を利用すればいいのにとの声も聞こえてきそうですが、宿主の車は1ナンバーなので残念ながらETCの土日割引適用外なのです(泣)もう少し早くつけそうであれば以前お世話になった「カントリーコネクション」に泊まろうかとも思ったのですが下道ばかりを走っていると何時に到着できるか時間が読めず、車中泊をすることにしました。
 朝、ボルケーノハイウェイを登り、那須温泉郷を通り抜けて「北温泉旅館」で入浴してきました。ここは山中の谷間みたいなところにあって、最後は車を駐車場に停めて数分道を歩いて下っていきます。温泉も良かったのですが、温泉そのものよりも建物がとても興味深くて、古くは江戸時代からの建物もあるらしく、そこに大正時代、昭和と増築しているので内部が迷路のように廊下や階段が入り組んでいて、増築フェチ(なんだそりゃ)の宿主としては「こんどはここに泊まってみたい」と強く思ったのでした。
 那須に来た一番の目的は以前時間外で見ることができなかった(旅日記2007年春編参照)「那須PSガレージ」に行く事です。簡単に言ってしまえばカーミュージアムカフェです。映画に使われた車やバイク、世界の有名な長高額スポーツカーなどが展示されていて、カフェを利用すれば見学できると言う物です。写真はキャラメルマキアートとチーズケーキのセットで1500円程したと思いますが、自動車博物館の入場料とセットと考えればそんなに高くないと思います。
ここから展示車両の内容ですが、かなりマニアックな部分を含むので興味の無い方は読み飛ばして下さい。
 泣く子も黙るフェラーリF40です!フェラーリの中でも私の一番好きな車種です。たしか1988年当時で日本での販売価格は4500万円だったと思います。その後バブルの好景気で投資対象として購入した人もいて、限定販売と言うことも手伝い2億5000万円のプライスタグが付いた事も。20年以上たった今も美しいボディラインはう〜ん最高!
 こちらは30年ぐらい前のスーパーカーブーム(若い人知ってる?)の時に一世を風靡したランボルギーニカウンタックです。展示車両はLP5000クワトロバルヴォーレでした。そうそうサイドウインドウ後ろのエアダクトのところに池沢さとし(まんがサーキットの狼の作者)のサインがありました。
 今回はこれが一番見たかった!うーんかっちょいい。映画マッドマックスでメルギブソンが乗っていたインターセプターです。私は小学生の頃テレビの金曜だか土曜ロードショウでこの映画を見て、映画の内容そのものよりもこの車に魅せられてしまったのです。うなるスーパーチャージャーにV8サウンドがかっこ良かったなぁ〜。ちなみにスーチャーはダミーだそうでモーターでくるくる回るそうです。映画の中では600PSと言う設定でしたが、そんな凄い車にもかかわらずリヤサスはリーフリジット(ハイエースのバンと同じ)ミッションは4速と言うところに時代を感じさせますね。
 こちらも映画マッドマックスの登場車両です。メルギブソン演じる主人公マックスの同僚のグースが乗っていたバイクです。ベースはカワサキZ1000のようです。いちおうこれでも警察車両と言う設定なんですよ。日本で言う白バイですね。
 他にもしゃべる車や・・・
 タイムマシンなんかも展示されていました。
 こちらはバイク好きとしても有名な俳優の岩城晃一氏所有のホンダワルキューレです。殆ど原型を留めないほどにカスタムされています。氏のご好意により展示しているそうです。ワルキューレってノーマルだとおっさんアメリカンバイクってかんじであまり好きじゃないんですよね(オーナーの方々ごめんなさい)。でもエンジンは6気筒なのでマフラー変えるといい音するんですよねぇブゥオオオって感じで、言葉だとうまく表現できませんが。凄く好きな「エキゾーストサウンド」なんですよね〜
 こちらはかつて欧州で市販されたホンダやカワサキのターボバイクの数々です。今の最新技術のターボエンジンでまた市販してくれないかなぁ
 こんな感じに車、バイク好きなら心躍る名車が展示されています。一つ残念だったのは、展示車両は他にもあるのですが時々入れ替えるらしくて、今回は特に見たかったもう一台の車、オーストリアのスタイヤー社のピンツガウアー(各国の軍隊でも採用している4輪駆動、6輪駆動車)が見られなかったことです。ちなみにここに展示される同車は米カリフォルニア州知事のアーノルドシュワルツェネッガー氏が元々は所有していた車両だそうです。

ここから先はまた普通の旅日記(笑)にもどります。
 那須高原をお昼過ぎに出発し、群馬の前橋や高崎をぬけて(国道は大渋滞)長野県佐久を目指しました。今夜のお宿は2008年オープンの「三輪舎」です。http://www.sannrinnsha.com/宿の建物も新築で、とても綺麗に掃除されています。宿主さん夫妻もとてもいい人たちで、食事も美味しくてお勧めの宿です。
 翌朝は佐久から諏訪湖のほうに抜けて、名古屋を通り三重県鈴鹿市の友人宅に厄介になりました。
 鈴鹿の友人宅に泊まった翌日、奈良県某所にて「こもれび、道しるべ合同関西&東海地区大会」を開催しました。要はお泊り飲み会です。私の東北土産や皆さんの差し入れなど各地の名産品の数々、おつまみやお酒です。日付が変わっても宴は延々と続いたのでした。翌朝は車のパワーウインドウの修理。実は前日にみんなで温泉に行った帰り、窓を開けたらパワーウインドウが壊れてしまったのです。窓を全開状態で10分ほど車に乗って宿まで帰り、とりあえずビニール袋を張って応急処置をしていたのです。
 その後、実家まで帰り友人や家族と食事に行ったり、甥っ子姪っ子と遊んだりして一週間ほどのんびりして、名古屋の友人宅に寄った後、12月16日名古屋発のフェリーで北海道に帰ってきました。帰る2〜3日前から道内は大寒波で12月としては10年ぶりくらいに−20度を下回る日が続き、家に帰ったときには室温は−3度を下回っていました。午後3時くらいに帰ってきたのですが、家が冷え切っていてストーブを焚いてもなかなか暖かくならず、また水道管に僅かに残っていた水が凍ってしまい、お湯や水がすべて使えるようになりお風呂に入ることができた時は午後9時をまわってしまったと言うオチが付きました。

 今回はスケジュール的に東北から関西まで縦断するのは無理がありましたが、次回はもう少し余裕を持って
ゆっくりと回って見たいと思いました。2010年6月より部分的に高速道路も無料になるみたいですしね!