こもれびでは十勝への移住者を歓迎しています。移住を考えている方のお役に少しでも立てればと
     情報提供などをしています。こもれびのお客様にも移住された方が何人かいらっしゃって、2005年開業以来
     20〜30人ほどの方が十勝に移住されています。ここでは十勝が移住にお勧めな理由をいくつかあげていきます。

    1 気候が良い
      北海道移住でまず皆さんが気になるのは冬の寒さ、雪の多さだと思います。
      まず寒さですがたしかに十勝でも厳冬期は−20度を下回る事もありますし、真冬日も多々あります。
      でも北海道では本州のように家が寒いという事はあまりありません。
      家自体も高断熱ですしストーブも焚きっぱなしです。むしろ本州の家の方が寒いです。
      私も冬に京都の実家に帰った時などは家の中がとても寒く感じました。
      本州では寒い部屋でコタツで丸くなる。北海道では暖かい部屋で薄着で冷たいビールです。
      外での寒さですが確かに−20度だと寒いです。でも数字から思うほど寒くはありません。
      十勝は冬の晴天率が非常に高くて、一冬の半分以上は真っ青な十勝晴れの日です。気温が低くても
      晴れていて風がなければ気温ほどの寒さは感じません。むしろ本州のどんよりした曇り空に北風という
      日の+3度とかのほうがはるかに寒く感じます。
      雪は十勝は太平洋側なのでそんなに降りません。1シーズンにまとまった雪(一晩で50aとか)
      が数回降る程度。あとは寒いのでその雪が残っていますが、国道などはすぐに除雪され
      数日たてば道は乾いています。裏道などでも町道は町の予算で除雪してくれるので問題ありません。
      夏は30度以上まで上昇する時もありますが、湿度は低いですし、朝晩は気温も下がるので
      冷房がなくても窓を開けておけば寝苦しいということはほとんどありません。

    2 意外と便利
      十勝の中心地帯広はそれなりに大きな町なのでたいていの物は買えます。
      道が渋滞する事もほとんどないので例えばこもれびの在る清水町から帯広の町までは30キロほど
      あるのですが30〜40分ほどで行く事ができます。こちらでは街中でもないかぎり`1分で計算できるのです。
      車さえもっていれば不便を感じる事はほとんどないといっていいでしょう。

    3 土地代、家賃が安い。
      帯広の街中の1DKアパートとかで3万円以下からありますし、町営住宅は帯広や音更、芽室など
      街中は空きがありませんが、少し離れた町へいけばけっこう空きがあるのです。
      私が宿を始める前に住んでいた士幌町の町営住宅は2DKの昭和47年築と少々古いですが、
      家賃はたった4400円でした。(こもれびの1泊より安い!)
      土地は街の中心部に近いところは坪数万円とかしますが郡部、農村部まで来るとぐっと安くなります。
      坪数千円なんてざらです。もっとも気に入ったロケーションの土地というのはなかなか出てきません。
      旅行中に土地を探そうとしてもなかなか難しく、気に入った町があればそこに住んで生活しながら
      探すのがいいでしょう。生活をすることで色々な知り合いが出来、思わぬところから物件の情報が
      入ってきたりします。

    4 どこへいくにも便利な場所だったりする。
      十勝を拠点にすると、遊びに出掛けるのに便利です。例えば富良野までだと車で2時間くらい
      釧路、弟子屈、苫小牧あたりだとだと3時間くらいでいけます。
      よほど遠い所へいかないかぎり週末の休みで行って帰ってこれます。
      金曜の午後からと土日を利用して礼文島に行って、島を歩いて帰ってくる。
      体力さえあればそんな事も可能です。   
 
    5 食べ物が美味しい。
      十勝は食の宝庫です。日本の食糧倉庫と言われるくらいの大畑作地帯、酪農地帯ですし、
      外食産業もけっこう発達しています。なにより値段が安い!ケーキが一つ130円くらいからある、
      本州の都心部では考えられない事でしょう。観光客を目当てにしたようなお店は結構高かったりしますが、
      地元の人が良く行くようなお店は結構安いです。
  
    問題点
      仕事をどうするか?これが一番の問題でしょう。十勝の地元の企業に再就職したとしても給料は半減、
      へたをすれば三分の一になる場合もあります。高卒の初任給で手取り10万円前後だったり、
      30代の人でも20万円以下なんてのがざらにあったりします。コンビニのアルバイトは自給740円から
      ほとんど法で定められた最低賃金です。厳しいですがこれが現実です。
      休みも少ないです。完全週休二日制はほとんどなくて、隔週週休二日、休みは日曜と祝日のみ、
      なんてのもよくあります。本州に本社があるような企業は週休二日もきちんとしていますし給料もそれなり
      でしょう。でも数が少ないですし、再就職となれば何か技術、資格等即戦力になる物がないとなかなか
      採用してもらえません。そのへんはどこでも同じでしょうが。
      地方公務員として社会人採用枠などで市役所などに就職すると言う手もあります。
      公務員は民間企業ほど地域による給料格差が無いのでそういっ意味ではお勧めですが
      人口が少ないとはいえ、地方は仕事も少ないので、採用試験は狭き門だったりします。
      
       でも仕事さえなんとかなる、あるいは妥協することができれば十勝に移住するのに
      何も問題ないでしょう。一番の問題は「家族の理解」かもしれませんね。

        それと私も宿を始める前に在籍していたのですが、「職業訓練校」に行くと言うのも一つの手です。
      雇用保険を受給したことのある方ならご存知かもしれませんが、ハローワークに申請して受理されれば  
      「再就職のための勉強」と言う名目でハローワークから職業訓練の「受講指示」と言う物がもらえます。
      つまり「あなたは再就職の為の技術、資格を得る為にこの学校で勉強しなさい」という事が指示されます。
      ハローワークからの指示ですので当然学費は無料ですし、卒業までの期間は雇用保険が延長されます。
      要はタダで勉強でさせてもらえる上に、その期間の収入も保証されるわけです。
      訓練内容によって期間は色々ですが「高等技術専門学院」と呼ばれるところはたいがい2年間です。
      短期の物としては3ヶ月、6ヶ月のものもあります。最長で2年間雇用保険がもらえて技術も勉強できます。
      ただ勘違いしていただきたくないのは「2年間働かなくてもお金がもらえる」とお金目当てでの受講は
      お勧めできません。専門的な技術を身に付ける訓練ですから、自分の興味のあること、やってみたい事
      でないと失業保険がもらえるからと受講しても長続きしません。
      職業訓練校は単に「タダで勉強させてもらえる上にその間の生活も保障される」というだけでなく、
      再就職に非常に有利なのです。講師の方々は元々は各業界の人だったりすることが多くて、
      業界への太いパイプを持っています。学校側から就職先を紹介してもらえるわけです。
      私もそれを期待して十勝に移住する際に「帯広高等技術専門学院」の「造形デザイン科」
      (昔で言う「木工科」です。家具、建具職人を目指すわけです)に入学したわけですが
      当初は「卒業後は十勝で働きながら物件を探そう。木工技術を身に付ければ休日に自分で宿となる
      家を建てたり、改築したりして費用を抑えて宿が開業できるかも」と考えていました。
      結局は卒業前にに今の物件が手に入ることとなり、卒業後は就職はせずに開業準備を始め訳ですが
      もし今の物件が見つかっていなければ、帯広の木工所や家具屋で働いていたかもしれません。
      
      ただ各ハローワークや担当者によっては移住目的での受講に難色を示したり、受講指示がもらえない
      と言った場合もあります。つまり「あなたは本州の人間なのになぜわざわざ北海道の職業訓練校を受講
      する必要があるのですかか、北海道に遊びに行くんですか?同じ科がこちらにもあるので受講するなら
      そちらを受験してください」と言う事なのです。私の場合は「北海道に転居する」と言うことで通りましたが、
      当初は「前例が無いので・・・・」というお役所十八番の言い訳で話を濁されてしまいそうでた。
      その辺の職業訓練校入学や雇用保険受給についてはそれなりのノウハウを持っていますので(笑)
      気になる方は一度こもれびにおいで下さい。事実私の口ぞえ(入れ知恵?)で職業訓練校に入学して
      移住された方が何人もいたりします(笑)      
      


               ここをご覧になってさらに移住したくなったでしょうか?
             ひとまずこもれびにご宿泊いただいて十勝の良さを体験してみてください。
             春夏秋冬どの季節をとってもみなそれぞれの良さがあります。