本館前のウッドデッキに屋根をつけることにしました。
屋根があると雨天でもデッキの使い道が広がります。
今回も主に2X4材を使用しました。まずは柱となる材を
カットして塗装していきます。作業時は2月で真冬日ですが
十勝は昼間はとても天気が良くて日当たりがいいと氷点下
でも塗装ができるのです。ただし油性塗料に限りますが。
(水性塗料だと乾燥する前に凍ってしまいます)
塗料が乾いたらこの様に2枚の2X4材をコーススレッド
で結合していきます。これが屋根を支える柱になります。
写真中央の切れ込みは後に出てくる筋交いの為です。
この様にコース斜め打ちと金物などで柱を土台に
固定します。水平機を使用して垂直を測りながら
パッキンなどをつめて垂直を出していきます。
柱を立て終えたらその上に梁を載せていきます。
こちらも2X4材の二枚張りを使用するのですが、
15フィート(4.5m)と17フィート(5.1m)の長さの材を
使用するので、張り合わせてからだと重くて1人で
2m以上の高さまで持ち上げるのは危険です。
そこで一枚づつ柱の上に載せてから二枚を結合し、
位置決めをして柱に固定する事としました。
柱と梁はこの様に金物を使い固定します。梁と梁との
つなぎ目の下に柱が来ているのが分かるでしょうか?
先ほどの切込みのところに筋交いを入れて補強します。
この様に、本館軒側、デッキの先端側とその中間の
三箇所に一列に柱を立てて梁を載せます。
当然屋根には勾配をつけるので(落雪させるためです)
軒側と先端側では高さを変えてあります。
デッキの真ん中の列は、あまり柱が多いと邪魔なので
(デッキのど真ん中に柱がたくさんあると邪魔ですよね)
軒側と先端側よりも柱の本数を少なくしました。
それだけだと強度が不足してしまうので梁を2x6材の
二枚張りにしました。リビングの窓の前の部分は一番
柱と柱の間隔をあけているので(3.6m)梁の下に更に
2x4材で添え梁を入れて補強してあります。
梁の上に2X4材の垂木を600_間隔で固定します。
後に屋根材で使う波板が600_幅なのです。
梁と垂木の固定はこの様に金物を使います。
垂木〜垂木間はこの様に傘木を600_間隔で入れます。
傘木の本数をケチって間を空けてしまうと、雪の重みで
屋根材の波板が垂れ下がってきてしまいます。
波板と波板のつなぎ目部分には2X4材を、それ以外は
2X4材を半分にひき割った物を使います。
屋根垂木の先端部分には2X4材で鼻隠しを付けます。
写真ではちょっと分かりにくいですが、柱と垂木の間にも
筋交いを入れて補強します。
屋根材はまずは軒先水切りとのケラバ水切りを
取り付けていきます。これがないと鼻隠しや破風が
雨だれなどで濡れ易くなってしまいます。
最後に透明波板を波板用の釘で固定します。
波板は2山づつ重なるように張っていきます。
今回は多少値は張りますが、耐久性を考えて
ポリカーボネイトの透明波板にしました。
透明波板にすることで1階の日当たりも阻害しません。
今回の費用ですが、全部で約12万円でした。内訳は木材が約5万円、屋根材(波板とステンレスの水切り)
が約5万円、結合用金物とビス類で約2万円でした。塗料は以前デッキを作った時の残りがあったので費用には含んで
いませんが、実際は塗料代としてプラス5千円〜1万円くらいはかかるでしょうか。(どんな塗料かにもよりますが)
今回は本館リビング前のデッキ屋根ということもあり、冬場の日当たりを考えて透明波板(しかも値の張るポリカ)
を使用しましたが、日当たりを考えないのであればトタンの波板などで済むので屋根材の費用を少し抑えられそうです。