まずは基礎工事です。型枠を組んで生コンを流し込んで基礎を作るほどの技術は宿主にはまだなく、
今回はコンクリート屋さんで長さ1200mmの柄石を購入しました。この辺は凍結深度が900mm程なので、
それ以上に基礎が深くないと凍上(土壌の凍結により基礎が持ち上がる)の恐れがあるのです。
深さ1200mm程の穴を掘り、石を敷き詰め、その上に砕石を100mm程敷き詰めて突き固めます。
その上に鉄筋を組み、100mm生コンを打ち、生コンが乾かないうちに鉄筋と繋げるように柄石を立て
コンクリートが完全硬化してから土を埋め戻し砕石を100mm程敷きます。
切込みしておいた土台を組み、柱を立てて何とか本格的な冬の前に棟上を終わらせる事ができました。
本来ならば先にしておくべき事なのですが、土間コンを打ちます。(寒くなり土壌の凍結が始まって施工
できなかったのです)凍結→融解でゆるんだ地盤がおちついてきたのでもう一度砕石を突き固めます。
その上に薄く砂を敷いて、防湿ビニールを敷き薄く砂を敷きます。その上にワイヤーメッシュを敷きます。
土間コンの厚みの中ほどにメッシュ入れる為に40mm程のコンクリブロックをメッシュの下にはさみます。
今回は3㎥ほどの生コンが必要なので、生コン車を頼みました。(少量ならば自分ででこねるのですが)
流し込まれた生コンを平らに均していきます。これがかなり重労働!考えてみれば3㎥という事は水でも
3トン以上、生コンにはジャリなども含まれているのでそれ以上の重さとなるわけです。
しかも粘りのある生コン汗だくだく、腕がパンパンでフラフラになりながらの作業でした。

土間コンが乾いた所で、壁を貼り付ける前に電気工事です。これは宿主の父親(もと電気工事師)が
遊びに来た時にお願いしました。その後大引きの間に合板を敷き、その上に厚さ50mmの断熱材
(スタイロフォーム)をい入れていきます。この上に垂木の間に50mmのグラスウールを入れるのですが、
ひとまず内装はここまでで、外装に移ります。雪が降るまでに外装を終わらせておきたいのです。
壁の下地に構造用合板を張ります。窓は断熱を考えてペアガラスの樹脂サッシを使用しました。
合板の上に防湿シートを張り、厚さ20mmの角材を900mm間隔で固定していきます。
角材と角材の間に断熱材(スタイロフォーム)をはめ込んでいきます。
壁の外側からの外断熱と後で壁の中に100mmのグラスウールを入れます。
外壁は松の板材の鎧張りにします。長さを切りそろえて、板の表面にサンダーをかけて滑らかにします。
そして一枚一枚塗装していきます。ご覧の通りの枚数ですので結構な手間がかかりました。
塗装が乾いたら、下から順番に張っていきます。長い物で3m近くあるので一人での作業は大変でした。

板を全部張り終えると、四隅や板の繋ぎ目を隠す部材を取り付けて外観は完成です。
再び内装工事です。床垂木の間に50㍉のグラスウールを入れます。すべて入れ終えたら、
すきま風を防止するためのビニールをタッカー(ホチキスの大きいようなの)で留めます。

ビニールの上からコーススレッドで合板を張ります。今回は12.5㍉の針葉樹合板を使用しました。
壁の柱や間柱の間に厚さ100㍉のグラスウールを入れます。その上から約450㍉間隔で垂木を留めます。
ここで垂木の本数をケチると壁を張った後に、壁を押したりもたれたりした時にベコベコするのです。
その上から床と同じくすきま風防止のビニールをタッカーで張ります。

写真には写っていませんが、廊下は避難経路として防火壁にしないといけないので
9.5㍉と12.5ミリの石膏ボードを両側から二枚張りして、その上から針葉樹合板を張ります
各部屋の入り口のドア等は、本館改築時に不要となったドアや戸を使います。
手前の二部屋はそれぞれ玄関ホールから食堂の入り口に使っていたアーチドア。
玄関ホールからトイレバスルームの廊下との間にあったアーチドアを使いました。
奥の二部屋は食堂と奥の和室を仕切っていた戸を使うので、入り口は四角のままです。
ドア枠などを取り付けたら、壁板を張っていきます。今回は9.5㍉の針葉樹合板を使いました。
写真はとり忘れましたが、本館改築のときと同じく廊下は避難経路として防火壁にするので
9.5㍉と12.5ミリの石膏ボードを両側から二枚張りして、その上から針葉樹合板を張ります
各部屋の入り口のドア等は、本館改築時に不要となったドアや戸を使います。
壁紙を張る予定はないので、板の表面をサンダーで滑らかに削ってから張っていきました。
壁を張り終えると天井垂木を取り付けていきます。垂木の間隔などは本館の天井裏に登って
見よう見まねで施工しました。
天井垂木を付け終えたら、断熱材の100㍉厚さのグラスウールを入れていきます。
垂木の下側にはすきま風防止のビニールシートをタッカーではりつけて、その下から天井板を張ります。
今回は9.5㍉厚の石膏ボードを使用しました。
壁の合板の穴やへこみなどをパテで埋めて、乾燥したらサンドペーパーで削って表面を平らにします。
この作業がなかなか大変で、パテや木の削りカスの粉まみれになりながらの作業になりました、
(毎日作業後に鼻をかむと真っ黒!)表面の仕上げが終わったら、壁と天井を塗装します。
今回はアサヒペンのインテリアカラーを使用しました。壁の板と板の間の目隠しをする部材や
巾木(壁と床板の間の目隠し)台輪(壁と天井の間の目隠し)を製作します。
普通にホームセンターでも売っているのですが、経費節減のために廃材利用して一から作ります。
(自分で作りたいというのもあるのですが)鋸でひき割り、鉋で厚さ決めと表面を平らにして、
サンドペーパーで表面仕上げをして、塗装していきます。これも数が多いだけに大変な手間でした。
窓の枠も廃材のを利用して製作です。壁板と壁板の継ぎ目や天井と壁の継ぎ目に台輪を取り付けます。
各部屋の内装はドアの色に合わせてベッドや台輪、巾木の色を変えました。こちらも廃材利用です。
奥の二部屋の入り口は引き戸、手前の二部屋は色違いのアーチドアです。