| エッセー(狐) |
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| 狐と道ずれ 2006/01/15 冬の朝、天気が良いので 8時ごろ いつもの散歩にでかけた。山の中腹あたりで キタキツネが 音もなく目前にあらわれた。初めは、柴犬かと思ったが よくみると 太い尻尾、黒い手袋、黒い靴下 を履いているので狐とわかった。 この山で狐に出会ったのは初めてだ。7〜8ねんまえは どこの山へ行っても良く見かけたが あまり増えすぎて 自然淘汰で最近は減っているともきいていた。 ![]() 私は早速ポシェットから カメラをだそうとゴソゴソと ファスナーを開けていたら きつねは おやつでもくれると思ったのか、覗き込むように首を伸ばして私の手元をみつめている。 「だめだめ、おやつなんかあげたら あんたは生きていけなくなるんだからね、食べ物は自分でさがすんだよ、」と冷たく語りかけ「コンちゃんスナップ写真など写さしてね」などと お喋りをしていた。 朝日に照らされた 雪道を登りながら 時々後ろを振り向くと 3歩さがったところを ず〜っとついてくる。 とうとう、頂上の仏舎利塔までついてきた。 私は犬を連れているような気分で嬉しかったが、狐につままれてどこかへ案内されるのかな?とも思った。 頂上の広場の雪原では寝そべったり、おねだり顔をしたり、雪をなめたりと人なつっこい。 ![]() 私の帰りは90段の階段を いつもの尻滑りで「ヒャ〜〜」という山中に木霊する奇声をはっしながら いっきに下りてきた。 そして、上の方を見上げると 狐は「驚いたなぁ〜もう〜」というような顔で私の方を見下ろしている。 「オーイ」と手を振りながら 声をかけると 狐は一目散に駆け下りてきた。 そして帰りも中腹まで同行した。 下界に近ずく頃には 姿が見えなくなっていた。不思議な狐だなあ、と思った。 |