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現況診断をもとに補強材料を考慮して作成した補強計画図
計算の結果、補強箇所が押入だけでOKなので安く済んだ。
@は構造用合板による補強
Aは構造用合板と筋交いの併用による補強
押入2 施工写真

施工前 床材撤去後
両サイドは構造用合板のみ
の補強で、既存のベニヤの
上から施工可能なので
撤去せずに手間を省略
図面ではこの付近に アンカー
ボルトが多く入っていたので
比較的強い倍率の補強を
計画したが、実際床材を撤去
してみるとアンカーボルトが
少ないので補強する。
筋交いと合板の併用で補強
筋交い取り付け下部
金物OK

この筋交いの上からさらに
合板で補強する。
合板による補強
下地作成中。
下地の釘ピッチOK
ココの天井を進入路として
天井裏にもぐり、
既存の羽子板(金物)を体が通る所はすべて増し締めする。

ほとんど金物が手で簡単に
回せるほどがゆるゆる

長い年月で
木が痩せているので
合板を張る。
合板による補強は
釘1本1本がせん断に耐える
事で強くなるので
釘ピッチ(本数と間隔)
が重要
取り外した、天袋と中段を
復帰する。

外す時にうまく外せた材料は
再利用する
割れてしまったものは大工さんに造ってもらう。

別紙1                 (市役所に提出した書類の一部)

耐  震  診  断  結  果  報  告  書

建 築 物

M邸耐震診断補強計画

所在

三島市

自己専用住宅

診 断 者

株式会社 コイケ設計 代表取締役 小池 靜夫

三島市中島180

診断年月日

平成17年 5月 14日

構造部材強度

別紙のとおり

耐震診断の方針

現状のまま目視が出来る所は体が通るかぎりすべて確認する。確認したいが、仕上げ材の撤去を要する箇所については、復旧にお金がかからない場所を優先し、撤去する。

目視不可能な箇所は、施主保管の工事中の写真や図面、下水道工事の家屋調査書などから総合的に判断する。

診断結果の概要

評点が低くなった主な要因として、壁量と基礎があげられる。

壁量に関しては、上下階ともに建物外周部の開口部が多く、全体的に壁量が少ない。

メインの基礎は鉄筋コンクリート造の布基礎で低盤の巾45cm他はじか置きの基礎で床下も乾燥していて状態は良いのだが、地盤自体が敷地西方向に向かって沈下しているので基礎の評点を下げた。

低盤の巾が広いゆえに基礎が割れずに済んでいるようである。

現状建物の床は9.1mで4cmの勾配が付いている。

羽子板の状態は良好で、錆もなく、梁も松丸太を十字に掘り込んで組んであり且つ3.5寸角以上の大きな火打ちが入っており、小屋裏の水平剛性は十分だと思われる。

筋交いの接合部は、トタン板程度のプレートが打ってあるが、十分な効果が見込めないようなので、施工可能な限り補強を要する。

建築物の性質

総合所見

可能であれば、地盤の改良をしたいが、平成11年の下水道工事の調査書からは落ち着いているようなので、耐力壁の増設を急務とした。

とにかく耐力壁が少ないので、両方向ともにバランス良く、耐力壁を増設する事が改善法と思われる。