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経験40年の建築士が思う住宅の構造の種類による特徴
X工法(ツーバイ法)
カナダ、アメリカ等で開発され25年くらい前に入ってきた。柱が無く桟材に壁材(合板)をサンドイッチにして耐力パネルとして組み立てる、床は在来工法に似ているが梁伏せは単純化している、当初木材は全て2インチの幅4インチの成の材料で統一されていた、荷が強く掛かる所は2つ重ねとか3つ重ねにするなどして合理化を計り単価を下げた。重ね材は多湿気候に向かないので26とか210インチの材料も梁に使われている、日本では歴史が浅いので耐久性は不明、大工さんの弁、壊した時、壁の中に腐れがあったと言っていた。
骨組は1年で組立てが出来るようになり、仕上げ工事は3年と言っていた。日本の住宅ブームのとき、大工さんの10年15年の修業では間に合わなく、日本に上陸した。
耐震性は良い、価格安め、雨漏りは大敵(骨組が腐る)


S造(重量鉄骨
耐震性大にしやすい、プラン単純化が良い、ヒ−トポンプ現象で内部結露が有る事がある。振動が伝わる、揺れやすい。仕上げ材は内外とも取り付け難い、火に弱い,長スパン可能、工場、大店舗、車庫に向く、高層ビルはこの構造体、溶接の監理は重要。住宅には3階以上か1階に柱を建てない場合に向いています。


鉄筋コンクリ−ト(RC)造
工事費高め、壁式RC造ではS造より安い場合もある。複雑なプランは不向き、普通は現場打ちのコンクリ−トだがPC(プレキャストコンクリート)版の組立てもある密閉型で換気注意,躯体はなるべく乾す、仕上げ材と躯体(コンクリ−ト)との間にカビが出やすい、重くて耐風性大、地耐力の弱い所は杭打ち要、健康住宅にするには設備など金をかける。海辺では津波が来ても残る。耐久性大(税制でも)だが都心では中性化が早く進み耐力が低下している建物もあるという。遮音性大でメンテナンスは難しい。

S造(軽量鉄骨)
プレハブ住宅の骨組には良く使われている。(画一規格化、工場組立てにつき)軽量の割に強い、衝撃,火に弱い、露出材は錆びに弱い

木造(在来軸組工法)

古来はコレが全てであった。歴史が高度な技術(匠の技)を培ってきた。構造材と意匠材が一体となっている。耐久性はメンテがよいと大、調湿性は良い,木の種類を特性に合わせて適材適所に使う事が肝要、近年解ってきた事は、厚材は火に強い、木酢、ヒノキチオール,フィトンチットとか体と精神面に良いと言われている。「切れない子供は木造校舎で」という声あり、欠点は割れる事、長物が少ない、耐震性の工夫必要。そのことから集成材が併用される。加工性がよく、増改築しやすい。

一人前の大工になるのに年数が掛かり後継者が減っている。私の持論としてリフォ―ムは在来の建築が多いのでベテラン大工がよい、見えない部分が見えるので。この工法は高温多湿、冷温少湿には最適な工法と思う。


木造(伝統工法)
在来の工法の部類に入るが、前者より歴史的で社寺、大きな民家によく見られる工法で柱が太く鴨居の背が大きく耐力壁が少ない。
,5年前の耐震診断では倒壊することになるが100年も200年も耐えている、東大の坂本功教授たちによりこの工法の耐震計算ができた。
【ここでは説明し切れない】このような建物では今、叫ばれているシックハウスはない、床下の通風も良いので腐れ蟻害も少ない。バリヤフリ―に改装はしにくい。住宅の新築ではこの工法は殆どしない、お金が掛かる、経験のある大工さんが少ない。


大断面構法(木造)
一般に聞きなれない言葉だが重量鉄骨造が木造に変わったイメージで柱が大きい集成材20cm角以上梁との仕口はプレートを挟みピンを打ち込む今のところ耐力壁が必要で在来工法と同じだが、必要としない工法も出ているが認定会社だけで市場に開放されてない。これから注目を集める。


ログハウス
丸太組工法で建築法規上2階建て規準が無かった(構造計算すれば可)小屋裏を2階として利用するケースが多かった組積造(校倉造)みたいに丸太材を井桁に組み上げる、断熱防音効果大、耐震耐風性は比較的大、小部屋の間仕切りは作り難い、電気配線、給排水の配管の納まりが悪い。小規模住宅、別荘向き、2階以上は設計建築士の介入が必要,自宅を自分でやろうと思えば出来る。
補強コンクリ−トブロック造
4050年前一時はやった。構造的規準が細かく決められており、建築士の介入が不可欠と思う。耐震耐風性は良い、耐火性も良い、内装工事に金を掛けないと居住性が悪い、開口部を広く取れない、電気配線、給排水に難あり、小規模建築向き、現在は倉庫、物置程度、建て主自身で作れる構造


混構造
1階がRC造又は鉄骨造で2階3階が木造の場合が多い。下に車庫、作業所2,3階に住宅のケ−スが多い。耐震的に制約がきつい、建築士にきちっと設計を依頼したほうが良い。

まとめ
どの構造が一番強いかと言う事は無い。阪神大震災級の地震に対しどの構造も耐えるように法規準が出来ている、しかしそのとおり工事が手抜き無く行なわれている事が条件です。

どの構造の建物が住みやすいかも一言ではいえない、在来木造に分があるかな。