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自宅建替え記平成4年建築スタート完成まで1年くらい
 学習のために行った。

玄関脇の奥様談話コーナー(4畳半)
床はチーク無垢(当時は今ほど安い無垢材が出回っていなかったのでかなり無理した、仕上げはワックスだけ、いい具合に焼けて良かったと思う)

自分たち手で自宅(木造2階建て)を解体、鉄骨造2階建に建て替えた。

公庫の融資があまり得られなかったので坪37万円で建てなければならなかった。
本当は木造にしたかったのだが、坪37万円ではとても始めからは大工さんにお願いできないので、鉄骨造にした。
鉄骨は得意であるし、躯体が出来上がってしまえば、間柱など下地は自分でできるので、少しでも自分の仕事を増やせる。

平日は妻の手元を得てコツコツと解体から新築建物の下地、塗装などを行った。
基礎の難しい部分や鉄骨工事、洋瓦、建具、仕上げなどはプロの皆さんにお願いした。

取り壊し費用の節約のためと改めて木造を学ぶため。
重機を使わずに解体したので、手間のかかる仕事だった。
(設計者は言いたい事を言うだけで、現場の事を良く知らないとよく言われる)
そのための学習でもあった。

自分にとって興味深い発見もあった。
シロアリが1階部分は食わずに柱を登っていき、2階の増築部分だけを食っていた。
丁寧に壊していくと、シロアリが這って上っていた跡が柱にみえる。(蟻道)
増築部分の材質は米松で昔から建っている部分は檜。
材料強度は檜よりも米松のほうが強いのだが、シロアリにとっては、条件がそろうと米松がご馳走になってしまう。
増築部分と外壁との取合いはトタンでしかも南西側のよく陽があたる場所。
壊してみてよく分かるのだが、そこが、雨漏りしていたのである。
それも普段の生活では分からなく天井や、壁にシミが出てこない、ごく微量。
それが陽に暖められ屋根裏は湿気に満ちた温室状態でヤニも含んでいる。

屋根、壁工事中に雨仕舞いがしっかりされているかチェックしていれば、こんな事態は避けられたと思う。
檜であっても、うちの自宅のように湿ってやわらかくなれば、シロアリは食ってしまう。

シロアリの薬は5〜7年くらいしか、効かないと思うから、通気の確保、しっかり防水など、工法から、根本的に対処しないとシロアリには勝てないと思う。
含水率の少ない乾燥材を使うとか、土台パッキンなどによる土台下端の通気の確保のほうが永続的効果で重要であると思う。

木も特色があり、例えるなら、檜は近代十種目?の一番で強度、耐久性、施工性、美しさなどバランスよく能力が高いが、米松は砲丸投げの一番?、湿気てしまうと極端にシロアリに弱いが、乾いた状態で構造材として使うのであれば檜よりも強度が強いし値段も安い。
ツガはよく下地に使われているが、予算的に安いし、綺麗な部分を内装の仕上げに使うと、とてもきれいだ。

また防虫剤にドブ付けしたものを、土台に使っている現場をよく見かける。
米ツガが多いが耐久性はまだわからない。


解体中、和室のナゲシをはずそうとしたところ、裏側で組んであってなかなかはずせない。
長い年月、隙かなく、ピシッとついているのが、なるほどと思った。

その大工さんの腕の良さが25年経って分かった。

大工さんにしてみれば、当たり前の事と思うかもしれないが、大半の設計事務所は現場の収まりを体感して学ぶ機会がほとんど無い。
親が大工さんでよく手伝いをしているとか、そういう人は別だが。

そういうネンキを積んだ昔を知る、いい大工さんが年々減ってしまうのは、
建築界にとって、大きな損失だと思う。

最近は技術の低下を工法や設計でカバーするようになってきた。
(プレカットとか2×4法とか)お金の理由もあるかな。

既存の建物を増改築する場合はそうはいかない。


昼間、自宅の現場作業をやり、夜、事務所の仕事をしていたので、完成頃には、極度の過労で顔面麻痺になってしまい、顔が曲がってしまった。
今はほぼ直っているが、後遺症が少し残る。

サイディングの残材が多かったのでパラペットは自分で工事しようと寸法取りをし、形を現すのは「おてのもの」と、まとめて墨を引いて切断したら、サイディングの左右上下の相決りの部分が逆になり、やはり使えない事が分かった。
残念。
←階段室
開閉用のステップ兼用のロフト


1m角くらいの天窓を取り付けようとしたら重くて、とても、1人だけでは持てないので事務所の所員に手伝ってもらった。
予想以上にかなり重かった。
北欧製のパイン枠の天窓で当時、一番大きな規格を採用した。

天窓の取り付けなどやりにく体勢での工事は重量による作業性の悪さを考慮しないと人手がいると実感した。(工事費がかかる)

当時は今ほど、安い外材などの木材料が流通していなかったので、先にも述べように総合的に考え、鉄骨造にした。
鉄骨といっても、収まりなどは、ほとんど木造在来の材料に対応できるようにし、予算の都合もあり、鉄骨ラーメンでなく、鋼材の量が少なくてすむ(安い)ブレス構造でロP-100を多用し、設計に労を費やした。

玄関方向
平成4年建築スタート

壁は塗りかえた。
建築当初、予算がないので塗装屋さんに安くやってくれと依頼

安い材料だから10年くらいしか持たないと言われた。

結果そのとおりで平成14年に塗り替えた。

チョッと派手だった。

勝手口方向

デザインにもう少しお金をかける事ができればと悔まれた。
写真に写る花壇
妻の趣味で春はパンジーやチュリーップやら、??が咲く

もともと花壇のためだけに作ったのではなく、実は前の(取り壊し建物)の布基礎にちょっと手をいれたもの。
工事費をちょっとでも少なくするためと取り壊しの手間を省略。

配管のために地面を掘らなくて済むように花壇スペースに納めた。
冬場の配管凍結防止に土をいれ、結果として、花壇になった。
写真に写る汚だれは浴室の浴槽脇のコーキングが切れて水が外部に出てしまっている。コーキングなら自分でいつでもできるが、ついついほっといてしまっている。鉄骨キャンチの部分で木造ほど腐りを気にしないが。

内装では、柱など使えそうな、材料は新築にそのまま移植した。

真壁で柱露出の所は解体や、昔のキズが目立たないよう、ステイン着色して、色で工夫した。
今の和室の柱に目を凝らすとキズや羽子板の跡が見える。

まえ(解体)の建物の縁側の床がヒノキの無垢だったので、丁寧にはずして新築の脱衣室に使った。
他にも、ナゲシが秋田杉の赤みの無節の柾目だってので再利用した。
今買ったら1本数万円相当。

まえの家の2階の和室6帖、8帖の二間つづきの梁組みが、虫食いも腐りも無く、きれいだったので、新築建物にそのまま使えるよう、設計時に配慮し、今度は1階の床梁組みとして使った。
(鉄骨であるから、1階の木部の床剛性は関係ない)

新築の方は洪水対策と階段下収納のスペースをより多く確保するために基礎を高くしてあるので、束立てに普通よりお金がかかる。
もともと2階の梁組みだったので、サイズが大きく、束など不要で、材料費、人工共、かなり節約になった。

再生利用で産業廃棄物を少なくし、職人さんの苦労を理解し建築費用の節約の技術をみにつけるための仕事で苦労もあったが、得たものは大きいと思う。


古民家の再生建築では新築と同じくらいお金がかかると言われている。
解体図、組立図など設計者が施工図を書き
大工さんと協力しない事が多いので費用がかかっているそうです。
私の経験を役立てればと思う。


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