許鴻基 師父
許鴻基 師父
台湾台北市生まれ。
台湾では日本語教育を受けて育ったため,日本での指導は100%日本語でした。また,台湾在留の外国人兵士等に実践的内家拳の指導を行い,現在でもアメリカ,フランス,オーストラリアなど世界各地に弟子たちが組織を作っています。
師父は日本やアメリカでテレビや雑誌にも紹介されていました。台湾の任侠映画の主演を行ったこともある師父は各界に強いインパクトを残しています。圧倒的な武術・医術のテクニックのみならず,師父の思想を聞くために,他武道の師範のみならず政治家までもが面会に訪れるほどのカリスマ性を有していました。
日本人の千賀正明老師を家族として迎えるなど,国籍や民族を超えて自分の技術を伝えようと世界を飛び回っておられた国際人でした。
師父の特筆すべき指導方針は,弟子たちに試合をさせたことです。世界大会を門派内で開催し,武術の本質を弟子たちに学ばせ,自信を与えたのです。
許鴻基 師父(1934〜1984)