ホオズキのある風景

 5年生の版画は、一般多色刷りを行うことが多い。昔は、東海道五十三次を模写させて現代風の色合いで表現させたりもしたが、最近は生活の風景を描かせることが多い。 特にここ数年は、ホオズキと静物や風景を描かせている。 ホオズキの橙色が黒い画用紙に映えるというのが第一の理由だか、我が家の畑で増えすぎたホオズキの有効利用という面もある。
 描かせるときの手順は、ホオズキを手前に配置するように彫らせる。その後ろに、身近な雑貨や果物、窓の外の風景を描かせる。 風景の場合は、雪景色がいいと言っている。どんな場合も遠近法を使って表現する。 刷るときの絵の具の濃さを調整するのが難しいので、子どもたちには「マヨネーズぐらいの柔らかさで」と言っている。 うすいと色移りが悪いので、濃いめの方がいい。一度乾いてから上に色を重ねるのもおもしろい変化が出てくる。

作業手順1
@ホオズキを配り、西洋紙やノートに鉛筆で形を描く練習をする。 線画だけでいい。 この時、いろいろな角度から見てたくさんのホオズキを描くといい。
Aホオズキを描くことに慣れたら、板に鉛筆で直接描く。 4つ、5つ並べて描くといい。
B並べて描いたホオズキを枝でつなぐ。 1本の枝でつなげないときは、2本にしても、バラにしてもいい。
Cホオズキを描き終わったら、三角刀で彫っていく。線彫りでいい。

作業手順2
@線彫りが終わった板を黒画用紙にクラフトテープ等で貼りつけていく。
この時、テープは上だけにしっかりと貼る。
Aパレットにオレンジ、赤、黄色、茶色を出させる。 朱色やレモン色でもいい。
Bホオズキの線で区切られた一部屋ごとを塗り、画用紙をかぶせてバレンでこする。 今回はバレンの代わりに段ボールを切った物で代用した。 細かければ指先でこすってもいい。
C一部屋色をつけるたびに絵の具を足し、微妙に色の変化をつけていくのが美しく仕上げるポイントだ。 絵の具の混色は、明るめにするのがいいと思う。
D慣れると一度に色をつける範囲を広げることも可能だと思う。 それぞれの技量の上達に合わせていけばいい。 また、絵の具の濃さをつかむのもこの段階で行えばいい。

作業手順3
@ホオズキの後ろに描く物を考えさせる。 文具や果物ぬいぐるみ等の静物や窓から見えるような風景を考えさせた。 個人的にはランドセルやパレット、雪景色が好きだ。 A描く物が決まったらA3の紙に描かせ、カーボン紙で板に写させる。 描いた物が小さければ、拡大コピーすればいい。 Bこのあとの手順はホオズキの時と同じなので省略する。 C完成したら絵の回りをカッターで切り、台紙の画用紙に貼って完成。

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