一日(ひとひ)の始まりは
海の彼方からやってくる

水の端が
仄かに白みゆき
薫風が
水平線の彼方から
未知の潮の香をのせて
海面を渡り来る

生まれたばかりの
柔らかな陽光を受けて
無人の灯台は
白磁の輝きを増してゆき

今日を生きる人々が
心静かに過ごせるようにと
願いを込めて

穏やかに
しめやかに
一日がはじまり行く

バック音楽は(c) Esfeana=Ritire / Fairys clubからお借りしました。