ESSAY

 《思い出の監督達》

 東京に引っ越したのは突然だった。
 1981年の12月。暮れも押し迫った寒い日だった。吉行淳之助の小説「上野毛にて」を読み、東京に憧れ、不動産屋を訪ねた。猫を飼っていたので猫可のマンションを探した。あいにく上野毛ではなかったけれど、すぐ近くの九品仏にマンションを借りることができた。
 上京の目的は、舞台俳優として活動することだった。しかし、運命のいたずらだろうか。なぜ道を間違えてしまったのか今でもわからないのだが、いつの間にか、にっかつロマンポルノの主演女優として映画の世界に入ることになった。
 1983年5月、映画に出るのもそれが初めてだった。
 それからがたまらない。映画の虜になってしまったのだ。そして当初の目的だった舞台からは、それから20年も遠ざかることになる。
 その間に、様々な監督やプロデューサーとの出会いがあった。今おもえば、私の人生の、すべては懐かしい思い出…。

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 (1) 浦山桐郎監督との酒談義

 (2) 小沼勝監督の執拗な演出

 (3) 西村昭五郎監督は飲み友達

 (4) 神代辰巳監督の濡れた欲情

 (5) 下駄男!? 相米慎二監督

 (6) 細越さんが縁結びの伊丹十三監督

 〜あとがき〜
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