長井 斉先生没後20年記念 「メサイア AGAIN 奮闘記」

ご声援ありがとうございました

豊田 正治


既にご案内の通り私達が関西学院高等部時代、音楽教諭としてご指導いただきました長井 斉先生没後20年を記念する「メサイアコンサート」が去る7月9日(日)神戸医師会館ホールで開催されました。

当日の会場は小ホールながら溢れんばかりの観客で埋め尽くされ、臨時のロビー席まで設けられました。

合唱の「KCGHクワイア」は互いにキリスト教主義に立ち長い歴史を持つ神戸女学院高等部(KCH)コーラス部と関西学院高等部(KGH)グリークラブにより昭和25年(1950)に結成された合唱団で当時関西学院高等部音楽教諭の長井 斉先生のご尽力により誕生しました。

 先生は戦前に関西合唱連盟を創設され初代委員長に就任。関西のみならず日本の合唱界の草分け的な存在であり日本で初めてメサイアを演奏された方であります。爾来、長井先生を中心に現役とOB・OGが参加するユニークな合唱団として活動を続けていましたが、先生は昭和54年(1979)第30回の演奏をもって後任の曽山一夫先生に指揮を譲られ、昭和61年(1986)12月に91歳で天に召されました。

 合唱団はその後も幾多の困難を乗り越えながら活動を続けていましたが、諸般の事情から平成11年(1999)第50回演奏会をもってその活動を休止するにいたりました。それから約5年を経て、社会人現役を終えたOB・OG有志を中心に「Messiah Again」の声があがり昨年、若林成幸さん(8回生)を代表に「メサイアを歌い続ける会」が発足しました。
  東京での「メサイアを歌う会」は平成15年(2003)12月に「いつまでも歌いつづける会=クリスマスキャロルを歌う会」と銘うって集まったのが最初でした。「いつまでも歌いつづける会」は(平成14年11月(2002)にスタートしたKG中高グリークラブOBの会)の38名に加え、KCOGの皆さんが19名参加してくださいました。

 その後、善積俊夫さん(5回生)の指揮で「メサイアを歌う会」として独立しました。 奇しくも今年は長井先生が逝去されて20年、若き日に育まれた合唱への情熱を呼び覚まし先生への感謝を表す絶好の機会となりました。 今回の演奏は指揮に松尾昌美氏(大阪音楽大学名誉教授、KGHグリークラブOB・4回生)、管弦楽はこの演奏会のために特別編成された「コンセール・オルタンシア」(神戸市の花、紫陽花から名付けて「紫陽花管弦楽団」の意)にお願いしました。「KCGH2006クワイア」は当初70名程の予想でしたが月を追うごとに増え最終的にソリストを含め関西74名東京20名の総勢94名(ソプラノ32・アルト26・テナー15・バス21)と女声合唱が圧倒、テナーは特に高齢化の影響を受けて劣勢は否めず(東京は2名)ややバランスを欠く構成となりましたが、さすがはプロで松尾さんのテンポの良い指揮と素晴らしいオーケストラに合唱団全員が乗せられて二時間半近くを一挙に歌いきり、半年間の練習の苦労が一度に吹き飛びました。こんなに楽しくメサイアを歌ったのは初めてと言う声が多かったようです。

 コンサートの最後にアンコールに代えて長井先生の愛唱賛美歌 「日くれて四方はくらく」(39)を合唱して終りました。 前夜のリハーサルには当時のグリークラブ顧問、山本善偉先生がお出で下さいました。
 86歳のお元気なライオン先生は長井先生とご一緒に神戸女学院へ最初に「KCGHクワイア」結成の呼びかけに行かれた時の思い出を話されました。

 演奏会後の打ち上げパーテイはホールの3階で盛大に開かれました。
 合唱約90名、オーケストラ関係約20名、招待客、OB・OGほかスタッフが参加して約150名の盛況となりました。
「サリマライズ」を全員で歌って会が始まり、来賓の長井先生のご長男 長井隆さんの「親父さんを語る」スピーチ、指揮者松尾昌美さんの講評、そのうちにKGOBとKCOGのご夫婦紹介・スピーチなどが始まって和やかな、そして元気みなぎる会になりました。

 最後はKCOGで一曲、KGOBで一曲、会場全員で「遥かな友」を歌って参会となりました。
偉大なる作曲家ヘンデル「メサイア」の素晴らしさ、青春時代に戻って昔の仲間達と共に練習し歌ったこの半年はとても充実した日々でした。そして歌う事に年齢は無いことを教えてくれたこのたびのコンサートでした。

 今回の公演で前日からのリハーサル、当日午前のゲネプロでの若いスタッフの方々のご苦労は大変でした。
 「至るところに神戸女学院と関西学院のボランテア精神が見られた、とても良いコンサートでした」と感想を述べられた方がいましたが、私も同じ事を感じていたのでとても嬉しい言葉です。

 最後に指揮者松尾さんの講評をご紹介します。  

 「演奏会にはまだまだ注文がありますが、第一回・スタートの会という事で良しとしましょう。」  
 「今回係った以上、今後10年位は面倒を見ます。」 と実に力強いコメントでした。

 先のことは別にしてこれからは一年一年を大事にしたいと思います。
皆さんも是非KCGHクワイアに参加されませんか。

一回生からは加藤隆正、門脇敏郎、梶 弘明夫妻、清水泰博夫妻、宮本 丈、速見 弘、船越 諭君の皆さんに吉道、豊田の家族各3名を含め15名の方に来ていただきました。

出演しました(東京)五十嵐恵、(関西)吉道明、豊田正治の三名、ご声援を心から感謝申し上げます。有難う御座いました。