歯の抜けた状態では、うまく話しをすることができない、食べ物を噛むのがたいへんなど、さまざまな悪影響が生じます。自分の歯を健康に維持することがいちばんですが、永久歯を失ってしまったら、その部分をきちんと治療して手入れをしていくことが大切です。
治療にはいろいろ方法がありますから、自分にあった治療方法を、歯医者さんにじゅうぶん相談して選びましょう。

     
 
治療方法
良い点(長所)
悪い点(短所)
治療費用

●ありません。

●抜けた歯の周囲の歯が動いてしまう。
●対合する歯が浮いて弱くなる。
●噛む機能が低下する。
●発音障害。
●審美(見た目)が悪い。

 

●補綴物(被せる人工の歯)を選べば審美性は良好。
●自分の歯と比べ、食感や味覚は、あまり差がない。

●ブリッジを固定するために、周囲の歯を削らなくてはならない。
●支えになる歯は負担は大きい。
●抜けた歯の部分の顎骨が、次第にやせてしまうことがある。
●食べ物カスがつまりやすく、口の中が不衛生になりやすい。
●発音しづらくなることがある。

・保険適用あり。
・使用材料により適用外のものもあり、数10万円かかる。

●一般的な治療のため、比較的簡単に受けられる。
●取り外しができるため、自分では歯みがきが困難な方には衛生的。

●形状が合わないと口の中で動きやすく、痛みがともなうことがある。
●バネの架かる歯は負担が大きい。
●食べ物カスが残りやすく、噛むのに苦労する。
●取り外して手入れをする必要がある。

●自分の歯のような感覚で噛むことができる。
●噛む力、味覚が低下しない。
●周囲の健全歯を傷つけることがない。
●インプラントがしっかり固定すると、顎骨のやせるのを防ぐことができる。

●歯を抜く場合と同程度の手術が必要。
●体質や疾病(重度の糖尿病など)によっては治療できない場合がある。
●インプラントは顎骨に埋めるため、細菌感染には十分注意が必要。正しい掃除週間と定期健診を受けて長く維持することができる。

・インプラントは保険適用外。
・治療本数、部位により異なるが、差し歯やブリッジなどと同程度の費用がかかる。

 
     
インプラント(人工歯根)治療について