豆知識 ー 3

「 周波数について 」

現在、私たちの生活に無くてはならないのが、電気ですね。
水力発電、火力発電、原子力発電などにより、発電所から送電線を経て送られてきた電気は、各配電変電所で6,600V(三相3線式)の電圧に下げられます。
一般家庭に配られる電気は、ここから高圧配電線を経由し、電柱に取り付けられた変圧器へ送られます。
そこで電気は、100Vと200Vに下げられ、架空引込み線により家屋へ到達します。

さて、この電気ですが、電波や音と同様に周波数があります。
周波数とは 「 振動体が1秒間に振動する回数 」 のことで、単位は、ヘルツ(Hz)(昔は、サイクルと呼ばれていた) で表します。
日本ではこの周波数が、50Hz と 60Hz と二通り存在します。ご存知でしたか?
静岡の富士川と、新潟の糸魚川を結ぶラインあたりを境に、東は 「 50Hz  」、  西は 「 60Hz  」 と周波数に違いがあります。
では、なぜこのような、二通りの供給になったのか、調べてみました。

明治時代に発電機を輸入して、電気の供給を始めた際、東京ではドイツ製(50Hz)の発電機、大阪ではアメリカ製(60Hz)の発電機を使ったという単純な理由によるものだそうです。
その後、それぞれに対応した電気製品が普及したため、統一が困難になってしまい現在に至っているそうです。

転勤などにより、この富士川をまたいで、東から西、西から東 と引越しをされる方はこの周波数に気をつけてください。
適合しない周波数で電気製品を使用すると、故障や事故のもとになります。
最近では、双方の周波数で使えるようになってきてますが、念のため「 50/60Hz共用 」の表示があるかどうか確かめましょう。
もし、なければ、お近くの電器屋さんに相談してみましょう。 

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