公益財団法人

財団の概要   【沿革・目的・背景 および 事業内容】



【 沿革・目的・背景 】


 本財団は、繊維商社社長(当時)伊藤萬助氏による京都帝国大学への寄附金20万円を基
に、化学繊維の学術と産業の振興を目的として1936年9月1日に同大学内に設立されました。そ
れ以来76年の長きにわたり、旧民法に基づく財団法人として、代々の京大総長を理事長に招き、
その活動を継続してきました。2008年の新法人法の施行に伴い、2013年4月1日より、京都大学
とは独立した新たな公益財団法人として生まれ変わり、現在に至っています。

 本財団の目的と事業内容は時代とともに変化しましたが、現在は、広く高分子科学分野の学術
及び科学技術の振興を目的とし、当該分野における研究成果の公開及び専門知識の普及、産
学間及び国際的学術交流、並びに研究教育の支援に関する諸事業を行っています。具体的に
は、公開講演会、研究者育成講座、国際研究集会などの開催、学術講演集の刊行、及び公
募型研究助成を主事業としています。

 前記の歴史的経緯が示すとおり、本財団は、京都大学の繊維・高分子関連分野(旧工学部
工業化学教室・繊維化学教室、現大学院工学研究科高分子化学専攻・材料化学専攻及び
協力研究室)との連携が強く、また現京都大学の高分子科学研究者を主要メンバーとする非営
利学術組織Kyoto Institute of Polymer Science (KIPS) と連携・協力関係にあります。一方、
産業界からは、財団の維持会員企業として年会費(寄付金)の拠出を受けています。これらの連
携・協力と支援が、本財団の一貫した背景をなしています。




【 事業内容 】


(1)日本化学繊維研究所講演会および同講演集
本講演会および講演集は、歴史的には、櫻田一郎先生によるビニロンの発明や堀尾正雄先生の
二浴緊張紡糸法の発明など、往年の京大学派が産み出した数々の輝かしい研究成果に関し、
その逸早い発表の場を提供するという貴重な使命を果たしてきました。
現在は、上記の京都大学高分子関連研究室の担当教授を網羅する講師陣と関連産業界から
招く特別講師による、毎年1回の公開学術講演会の開催およびその詳録(講演集)の刊行によ
り、高分子科学に関する最新の研究成果等を一般に公開しています。講演会終了後の懇親会
は、産・学・市民交流の場となっています。

(2)国際研究集会
上記のKIPSおよび京都大学高分子化学専攻との連携の下で、2年に1回の頻度で国際高分子
研究集会を開催し、最新研究情報の交換と緊密な学術交流を行っています。パートナーとなる国
外の特定の大学または研究組織との共同による、連続2回(初回は京都、第2回は相手方都市
で)の開催を原則とし、講演と講演予稿集を一般に公開しています。

(3)若手研究集会
高分子科学の先導的研究者の養成と持続的な学術振興を目的とし、KIPSの若手メンバーを運
営主体として京都地域内外の若手研究者を招いて2年に1回、開催しています。

(4)研究者育成講座:KIPS高分子講座
企業の若手研究者を主な対象とする通年の育成講座です。KIPSの教授メンバー約20名が、初
級者にも理解しうる基礎から最先端の応用に至る幅広い領域についての専門知識と学術情報
を、延べ20余回にわたって平易に解説します。若手研究者の育成のみならず、産学間の交流と連
携を推進するための持続的ネットワークの形成を目指しています。

(5)研究助成(公募型)
京都府、滋賀県および奈良県下の大学の繊維・高分子化学分野における先端的な研究に対し
て、公募によって申請のあった研究について、有識者からなる選考委員会に諮り、申請資金の全
部または一部を助成しています。