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工法,新在来木造構法について

2020-01-23

003.JPG新在来木造構法とは、室蘭工業大学の鎌田紀彦教授が考案した次世代省エネルギー基準適合住宅です。

日本の風土で伝統的に培われてきた在来木造の造り方をそのままに、壁内での気流を止め、断熱材(グラスウール)の性能を100%発揮させ、気密シート・防水シートで熱・水蒸気を科学的にコントロールすることで、結露をなくし、木材の腐朽を防ぎ、高い省エネルギー性能を発揮する構法として、現在、全国の先進ビルダー数百社が採用するに至っています。

もともと、在来木造の壁は床下と天井裏につながっており、この壁の中の空気が室内の暖房の熱で暖められると、軽くなって天井裏に抜けるといった仕組みになっていました。しかし、その分、壁のすき間から暖かい湿気を含んだ空気や、床下の冷たい空気を大量に吸い込んでしまい、壁内結露や断熱材の性能が著しく低下する原因にもなってきたのです。

新在来木造構法では、外壁材と断熱材の間に通気層を設け、断熱材の外側は湿気を通しやすいシートで覆い、壁の天井から上と床から下の部分を気流止めシートでふさぐことで、これらの問題を解決しています。この結果、断熱材の性能は100%発揮され、高い省エネルギー性能で全館暖房を実現。木材が腐朽する問題までも解決したのです。

また、自重、積雪などによる垂直荷重は柱により支えており、地震、風圧などの水平荷重はダイライトまたは構造用合板、OSBなどの面材で支えることで、高い耐震性能も実現してします。

充填断熱 + 付加断熱で、熱損失係数(Q値)を1.0W/㎡・Kレベルにする取り組みも始まっており、国の次世代省エネルギー基準Ⅲ地域(宮古市)レベルと比較すると、実に60%以下の省エネルギーを実現することも可能となっています。

外断熱工法が注目を浴びている昨今ですが、施工精度さえ高めることができれば、グラスウールの充填断熱(内断熱)は、外断熱工法より優れたいくつもの性能を発揮できます。火災時の火の回りを抑え、生産時からCO2の発生を最小限とし、高い断熱性能を発揮しながら、廃棄時においても環境に負荷もかけないという意味では、これにまさる断熱材はありません。

私たちが、自信をもって新在来木造構法を選択しているのも、人にも環境にもやさしい住宅を造りたい─といった願いのあらわれでもあるのです。