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住まいの空気環境,健康住宅の意味

2020-01-23

FH000003.jpg近年になって「健康住宅」への関心が高まっています。しかし、その定義や目標について共通の認識や明確な方針は定まっていないのが実状で、シックハウス症候群や化学物質過敏症も一向に減少する気配がありません。

住宅の健康性を阻害する要因のなかで、関心を集めているのが室内空気汚染の問題です。なかでも、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)を原因とする室内空気汚染問題は深刻で、これらの有害物質が建物に使用される建材や塗料・接着剤等から発生するところが根本的な問題とされています。

室内空気汚染問題の原因には、次の二つの面があります。一つは、化学物質を含有する建材の使用によるものです。化学物質の使用によって施工性や性能が向上し、コストの低減には役立っているものの、人的な健康被害は増加の一途をたどっています。防腐剤・防菌剤・防炎剤、防蟻剤などの薬品、室内における開放型暖房器具の使用も原因といえます。

二つ目は、正確な換気計画の欠如です。建物が気密化されているのに、いまだ適切な換気設備が設けられていないことも少なくありません。対策としては、汚染物質を使わないことと適切な換気が行える気密性能を確保することに尽きます。有害物質の発生を絶つには、無垢材や珪藻土、漆喰などの安全な自然系材料を使用することが原則。換気を適正に行うことも大切です。気密性が高まったのが問題なのではありません。従来のすき間だらけの住宅では、どこから空気が出入りするかもわからない放任換気でしたが、気密性を高めることで、むしろ空気の給排気量が正確に制御され、24時間・365日連続した換気で、常に屋内は新鮮な空気で満たされることになるわけです。

高断熱・高気密という性能の追求、地元の無垢材、珪藻土や漆喰、自然塗料の使用を徹底しているのも、ほんとうの「健康住宅」実現への願いにほかなりません。