●● 将軍家との親疎による区分 ●●
 大名家は将軍家との親疎によって区分されました。

区分 概要・主な大名家 殿席 官位
御三家  初代将軍家康の第9男義直を祖とする尾張徳川家、同10男頼宣を祖とする紀伊徳川家、同11男を祖とする水戸徳川家です。
 いずれも当主と嫡子は徳川氏を称することが許され、将軍家に男子がいない場合、養子を出す家柄として、大名家で最も高い格式を持ちました。
大廊下
上之部屋
権大納言
権中納言
御三卿  8代将軍吉宗の次男宗武を祖とする田安家、同3男宗尹を祖とする一橋家、9代将軍家重の次男重好を祖とする清水家です。
 御三家に准ずる扱いを受け、大名家ではなく将軍家の家族扱いでした。御三家と同じく将軍家に男子がいない場合、養子を出しました。御三卿は当主不在でも御明屋形として、家名の存続が図られるという、特別な家でした。
権大納言
権中納言
甲府家
館林家
 3代将軍家光の次男綱重を祖とする甲府家、同3男綱吉を祖とする館林家です。
 館林家は綱吉が5代将軍となり、甲府家も2代綱豊が6代将軍家宣となって、宗家に入ったため、断絶しました。
権中納言
家門  一般に家康の次男秀康より派生した越前家一統、御三家の分家である御三家連枝、秀忠庶子より派生した保科系松平家(肥後守)があげられます。 黒書院溜間
大広間
帝鑑間
権中将
権少将
侍従
五位
准家門  家康異父弟の久松系松平家(隠岐守、越中守など)、家康外孫の奥平系松平家(下総守)、甲府家綱重の庶子越智系松平家があげられます。広義には家門に含まれます。 黒書院溜間
大広間
帝鑑間
雁間
権少将
侍従
五位
譜代  関ヶ原以前より徳川家に臣従していた大名です。
 譜代筆頭格は井伊掃部頭といわれます。他に酒井家などがあげられます。
 有力譜代は幕府の役職(大老や老中、若年寄)に就き、幕政を助けました。
黒書院溜間
帝鑑間
雁間
菊間縁頬
権中将
権少将
侍従
五位
外様  関ヶ原以降、徳川家に臣従した家で、ほとんどが豊臣家恩顧の大名です。
 筆頭は加賀家です。
大廊下
下之部屋
大広間
柳間
参議
権中将
権少将
侍従
五位