北信濃から新潟は温泉入って米と湧水持帰りの旅

北信濃   2003.6.12

 ここ数年行く機会がなくてご無沙汰している北信濃、小布施までは出かけるもののその先、中野、飯山さらには野沢温泉、木島平からあの北越雪譜の秋山郷まで、かっては何年か続けて走り回ったものですが。ここらあたりでは小布施はもう立派な観光地、でもそのほかは鄙びた趣がある分だけまだマイナーで、小布施の南の須坂もついでに含めて、それらの土地で僕の目で見、耳で聞いた目ぼしいものを列記してみましょう。

・須坂

・豊田、中野 

・牟礼、三水

 まずは須坂、ここは昔の風情が色濃く残っているしっとりとした町、古い街並がそこそこには楽しめるもののこれという目玉は無かったのが10年ほど前に元市長の屋敷が豪商の館、田中本家として整備公開され観光客も増えたようです。ここが開館されてから展示されている古伊万里などの骨董価格が高くなって儲けが増えたとはある骨董屋の弁。江戸時代、街道筋で商業が栄えた名残が伺われるのは結構良い料理屋があること、能登忠などはかなり有名かつ高級、やや手軽な手まり楼などでも品よく箱詰された昼の手まり御膳が3000円とこの田舎でそこそこだと思いませんか。田中本家内にも食事処はありますが座敷で江戸時代の献立を再現し骨董の器で食べさせる予約限定の企画も行われていて、そのお値段は12000円となっていた。ほかには味噌醤油の塩屋醸造はTVでもよく紹介されていますし和装呉服の綿幸では麻の暖簾をかったことがあります。この呉服屋も老舗で店の奥には蔵座敷、隣の蔵はギャラリーになっているのげ時間があれば立寄ってみたい店。このように残されている蔵の数は多くて観光資源になりそうですが散発利用だけで、町全体にこれらをもっと活用しようとする意欲が見られないのが残念です。市内を離れれば温泉もあって一番近い須坂温泉の旅館は外来入浴可、そこから南下すると観光バスも立寄る湯っ蔵んどは単純泉で入浴料500円、さらに南のラクビー合宿で有名な菅平の麓には洞窟風呂で有名な仙仁温泉岩の湯がありますがここは立寄り湯できません。しかし宿の料理とサービスの評判大で人気のようです。ここまでの途中にはJA須坂の直売所があって農産物が買え、中でも保冷庫にある栽培シメジは炊込ご飯にすればかなり天然風味があって旨いの何の、しかし2年ほど前に閉鎖されてしまいましたので近くのスーパーででも探してください。この辺りの名所としては案内看板で入っていけば米子瀑布があって落差85mと75mの2本が細く落ちるのを遠望できる。但し駐車場から30分ほど山道を歩くのを覚悟して下さい、行き着けば日帰り入浴もできる休み処がありましたが帰りにまた汗をかくかもしれません。

 童謡ふるさとの作者高野辰之の出身地豊田村にも公衆温泉施設がありますが、ここで評判なのは涌井地区の蕎麦。口コミで知られるようになったらしいのですが信州でも評価が高い。それ以外には本当に田舎だなぁという土地柄だけでここを抜けると隣町は童謡作曲の中山晋平の出た中野。ここの中野雛は毎年雛市がたつという土人形で今や有名になって、生産が少ないため注文で捌けてしまい市ではほとんど買えなくなったそうです。それらを展示する中野雛展示館があって、これはこじんまりした施設。中野土雛は大型の人形が多く入手困難も加わってお値段もかなりのものとなっているらしい。市街から南東の小高い丘には公衆温泉ぽんぽこの湯があってここからの眺めが素晴らしい。さらにサウナ、露天風呂もあるのに入浴のみなら250円と安いのがまた立派。泉質はアルカリ性のナトリウムカルシウム塩化物硫酸塩泉である。町から外れたこの温泉の手前を少し降りた所に吟という日本料理の店が一軒だけありこんな所にと思ったのが、主人は信州でも一流料理人らしく地元雑誌の料理お手本記事に写真入で載っていた。昼にはやや手軽なコースがあるらしいが夜の懐石コースは田舎でこんなというお値段の由、この場所にわざわざ夜に食事に来るというのはそれだけの内容があるんでしょうね。この温泉に向かう途中の旧市街は昔ながらの細い道でじっくり探検したい雰囲気ながらまだその機会がない。市街から北に出て飯山方面に向かう道筋はバイパスになっていて周辺には果樹農園があり、収穫時期には道路沿いには直売所が並ぶ。10月にはたべごろ信州中野フェスタという催しが市街中心部で開かれていたはずだが今でも開催されているかな。高速が繋がったのでこのあたりも行きやすくなっているはずですがそれからは何故か行っていない。

 豊田村から西に山側に入っていけば牟礼村になる。ここの別荘リゾート地区である飯綱東高原には塩化物冷鉱泉のむれ・天狗の館という公衆温泉があるが、温泉以上にこれは是非という見どころはその奥スキー場近くにある水芭蕉とリュウキンカ、ニリンソウの群生地で、湿地帯に木道を整備し無料で開放しているので5月連休時期にここと飯山の菜の花を巡るコースはお薦めである。この周辺で昼にちょっとオシャレに食事というのであればその飯山に抜ける途中の三水村には最近各所に班尾高原農場のワインやジャムなどの販売ショップを直営展開しているサンクゼール本店がある。ワイナリーショップの建物にも手軽なカフェショップがあるが、すぐ近く展望の素晴らしい場所に欧風田舎料理と銘打つ別建物のレストランがあって、昼は2625円と3675円の2コースでちょっと珍しいイタリア、フランス、スペインなどの各地方地方の欧風家庭料理をアレンジした月替りの食事が楽しめる。蕎麦に飽きたらこちらは如何。

 信州の小京都と言われる飯山は寺と仏壇の町、西側の斜面には寺が建ち並び、その下にある市街中心部は仏壇屋が軒を連ねるといった具合。寺側の小高い場所に建つ観光会館のトイレの壁天井は仏壇内部同様の金箔が貼られ豪華豪華、ここで用を足すのは罰があたりませんかね。町の東側には信濃川が流れ、河川敷の大面積にと対岸の斜面に黄色いパッチワークのように配された菜の花は有名で5月連休にはお祭がある。食べ物ではここも富倉地区の蕎麦が有名でつなぎに牛蒡の繊維を使うことが特徴とか。またここの殿様本多家の血筋という鰻の本多うなぎ店はあまりにも有名ですが、タレが一般の甘めのものと違ってほとんど醤油だけで焼いたかという味に評価は分かれそうですね。また飯山には斑尾高原があってスキー及びリゾート客目当てにペンションが集中し、レストラン併設というところも多く、まろうどなどは蕎麦が美味しいとTVでも紹介していた。

・飯山、班尾高原

 飯山の東にある木島平はこれまた農業の村。最近TVで猿楽町のおにぎり田田が紹介されていて、ここで使っている米が木島平産コシヒカリとか。ここら辺は新潟に連なるからにはお米も美味しいはず。この村で有名なのは村営公衆温泉望郷の湯で、露天風呂からの眺めが全国指折のランクと観光案内書などで煽り立てた。10年以上前には入浴料300円だったものが今では500円、最近は信州でも展望の良い温泉が各所にできているのに強気でいますがどんなものでしょう。最近はここも観光バスがやってくる始末、弱アルカリ単純泉は鉄分を含むのかかすかに茶色っぽい温泉で天然流し出しではあるものの特徴は少なく、さらに露天と内風呂が別々に分かれているのが不便なんですけどね。ただここに行くならペットボトルを持参すれば温泉までの取付道路を降りきった所に湧水を汲める蛇口があって、胃腸や糖尿病に良いという湧水は無味無臭でちょっとした美味さ、またこの近くには本物の山の水というのが汲める場所もありますから地元の人に聞いて下さい、寸志を入れる箱がしっかり置いてあるのでそちらもよろしく。この村で僕が何回か泊ったのがスキーゲレンデ横に建つオーベルジュ・グルービー。我々はスキーをしないので常に混みあうことの無い時期に訪れることになる。大阪で洋食レストラン経営していたのをこちらに移住してもう何年になるのだろう、大阪風に言えばおもろいオッサンとそのカァチャンの二人だけで切りもりしている。メイン料理は客の目の前でパフォマンスよろしく焼き上げる信州リンゴ牛ステーキで、うちは肉嫌いの人は来ないとオッサンの言。僕は本当のことを言うとこのメインの前、囲炉裏の間で炭火でしっかり焼かれた岩魚の塩焼と骨酒の大盃回し飲みとそのあと食堂に回って最初に供される自家製骨付生ハムとメロンの前菜が大好物。岩魚は頭から香ばしく美味しく食べられるし、オッサンが金沢出身だからという九谷焼に注がれた骨酒はタップリあって、あまり飲まない女性客もいるので残りは僕が全て飲干すということに相成る。生ハムだってパルマ産にまけない旨さにここまでで十分満足。さてしかしながらスープに続いてのメインのステーキと合わせるワインがドイツ産甘めフルーティーな白というのだけはいただけませんから、最後の訪問後に我家のハウスワインになったイタリア産赤を次回持っていって購入先も紹介してやろうかなと。調理が終了すれば我々と一緒に食事しながら話が弾む。そのテーブルに漬物など旨そうなものがあればちょっとばかり頂戴しちゃいましょう、というようなアットホームさ。その愉快なオッサンから今度10チャンネル朝8時からの旅サラダの宿かり日記に出演するという葉書。これで繁盛するようになったらお値段をもう少し安くしなさいと言ってやろうかな。一度なんか9月中旬に行ったら客は我々だけで、一番広い部屋に二人だけということもあったから、これでは15000円ぐらいとらないとやっていけないなと思いましたものね。この宿の朝食はオカァチャンがその朝焼いたロールパンに手作ジャム、それに新鮮な牛乳がこれまた嬉しかった。朝も客と一緒にワイワイ話しながらの食事で、我々とは信州近辺の公衆温泉情報などを仕入れ合う。宿の真正面のスキーリフトで頂上に登れば日本海も見えるという話、ここから秋山郷へはその新潟県側に出て津南から回っていたのが、カヤノ平に登れば東に繋がる雑魚川林道が舗装され良くなり直接入れるようになった由。カヤノ平から南に向かえば志賀高原、さらに南下すれば白根万座へと山並みの景色の中をドライブということになりますからそれらのルートの中にここを組み入れるのはどうですか。

・木島平

 新潟側コースを取れば野沢菜と温泉のその名も野沢温泉村。最近はスキー複合の荻原兄弟出身地としても知られていますが、その昔は河野選手というのも活躍していました。ここは高温の硫黄泉で外湯がいくつかあってむかしながらの温泉街という雰囲気が売り。外湯の表には宿泊客以外の利用禁止のビラがありますが、近くの土産店の主人に聞けば悪さをするのがいたらしくそう書いてあるが誰が入ってもいいよというので、さっそく一番大きな大湯に入ればこれが熱い、でじっと我慢の数分間でした。確か渋温泉の外湯は鍵がないと入れないはずで宿泊客限定、了見が狭いですねぇ。外湯では草津はまったくのフリーパス、関西では城之崎の外湯も有名ですがあちらは宿泊客は無料という方式で、これらから判断してもやはり温泉の横綱は草津ということになりますね。野沢みやげでは野沢菜はここが発祥で有名ですが工芸品ではあけび蔓細工を置く店が多く、朝市でも売られていました。

・野沢温泉

 秋山郷はどちらから入っても細い山道をたどるほかない山の奥に集落が分散してある秘境というに相応しい土地。昔は一年に3回も出かけたこともあったが、渓流釣ファンで東京から毎週訪れるという輩がいると聞いてさらに唖然。最初に訪れたのは10年以上前の6月、苗場山の山開きの日で、TVで紹介されたひだまりという4室だけの小さなペンションに予約がとれた。宿の主人が山開きの行事に参加するので休みを予定していたのが直前開けることにしたとかで、その日の夕食はイワナの造りを始めとして数多くの山の幸料理に大満足。主人いわくいつもこんなに多いと思わないで下さい、本当に言って置きますけど今日だけは特別、女房が昼間暇でこんなに作っちゃったんですと、これはその時の言葉そのままです。温泉は自分が管理している裏の小さな源泉に鍵を貰って入る。夜は静かなものでTVも無しと徹底している。朝食は奥さんが手際よく作るスクランブルエッグが美味しい。その年は夏の焼畑祭に参加、秋は紅葉が例年より大分遅れて調度見頃となった11月3日に前日に降ったばかりの鳥兜山の初雪との見事な対比の風景出会えた、とよくも行ったものです。その後主人が修行した仁成館(山歩きがお好きな皇太子が宿泊された宿)の親父さんが急逝したとかで、後継ぎが独り立ちするまでそちらを手伝うことになって、ひだまりを閉めてからは足が遠のいたままですが、最近TVでレストラン風にやっている姿を目にしましたので連絡してみようかな。ヒゲの主人はこの山里の村起しに積極的に関わっている愉快な人物、奥さんはこれまた逞しいおっかさん、我家みたいじゃありませんか。この山奥で山の水を汲むのはどこがいいかも聞いて下さい。また目に良いという目薬の木(ハナカエデ)がある場所も聞いちゃいましょう。この木は紅葉すると奇麗な紅色になって他のハゼの木などと区別できますが、緑のうちは全く分かりません。秋山郷は川を掘れば自分で温泉風呂が出来ることでもTVで紹介されていましたが、公共温泉もいくつかあって、信州側には小赤沢温泉楽養館、出口では無色透明な湯が浴槽は赤レンガ色という鉄泉はここだけ、公共の宿でもあるよのさの里・牧之の宿は和風オシャレな建物、新潟津南側には売店(津南の清流米が買える)、レストラン、宿泊、公衆温泉のある萌木の里、もう少し北に行けば結東地区に元小学校舎を宿泊に変えたかたくりの宿がある。

・秋山郷

 とまぁこんな訳で新潟津南に北上してからR117を東進、十日町に出てR405に右折、渓谷美が凄まじいまでの清津峡経由で越後湯沢に出るコースは途中に中里村ふるさと館があって、ここも津南と同じ名前の清流米が買え、これまた最高級のコシヒカリ。電話注文で宅配もしてくれますが、30kgまでの送料がお徳ですから自家用なら玄米で、精米ならご近所と共同購入がいいでしょう。魚沼産コシヒカリは信濃川流域の川沿い段丘の砂地の多い田圃で育てられたものが一番なのだそうで、これは鴨川の長狭米が粘土質を強調しているのと逆。新潟は粘りのある米、千葉は鮨に向くサラリとした米ということになるのですかね。ふるさと館では春なら山菜、秋ならキノコなどもお目当てにしましょう。このあと帰りの関越道では谷川パーキングエリア内で谷川岳の水を汲んで帰ることもできますね。さてこのコースでは天然水とお米をどれだけ持帰ったらいいんでしょうか。米と水ならもう一つが日本酒、越後湯沢駅内のぽんしゅ館で新潟中の酒を販売していますが、ここの有名地酒八海山だけはありません。そちらを求めるなら正直値段で売っている酒屋を探してみて下さい。また越後湯沢駅の下には寺泊直送鮮魚の角上(その後別経営に?)もありますからこんな山合いで今晩の魚を買って帰るなんて手もあるんですよ。

・津南から南魚沼へ

オモロイおっつぁんがもてなす信州の未開地の宿

木島平     2003.10.11(土)〜13(金)

 軽井沢の小屋を閉めがてら3年ぶりにグルービーに一泊してきました。ご両人は相変わらずでヤァヤァ本当に久しぶりですねぇと挨拶しながら懸案だった我家のハウスワインをまず進呈、できればこの安いワインぐらいでいいから辛口の赤を置いてねとお願い。聞けばTVで紹介されて8月中は毎日満室、9月も末になって平日は息がつけるようになったとは、TVでもあの番組の威力は絶大ですねぇ。この時期は山の上の方は紅葉でもこの宿のあたりはやや色づいたものが散見される程度で、この旅では菅平の北斜面と馬曲温泉から眺めた上方の山の紅葉が楽しめただけで、特に最終日は雨になって紅葉狩りはあきらめました。旅といっても前半は家庭仕事みたいなものですし、後半も替り映えしたことはありませんでしたから、ランクアップした宿の食事などの変化を主にして今回は紹介しましょう。

 まず最初に聞いた変化は宿の麦販石の風呂は6室だけなので貸切方式にしたそうで、札を入浴中にして自由にというスタイルに。でもここに来たからには馬曲温泉望郷の湯に入るべきですから宿で無料利用券をもらって早朝6時から開いたばかりのまだ混まない時間を狙いましょう。それで前日には中野のぽんぽこの湯に入って宿にというのが我々のいつもの行動パターンで、両方とも眺望が売りの温泉ですから皆さんも二箇所に浸かることをお薦めします。

オーベルジュ
  グルービー

 肝心の食事の方は、3年前より種類が増えていますねぇ。最初の岩魚の囲炉裏焼と骨酒回し飲みは定番で、今回は満室で総勢大人13人と子供3人に深浅の2皿の九谷焼大皿で供され深皿は2匹が入り多少の味の差があるのを賞味し、女性も美味しいと結構飲んでいました。一匹骨ごと食べる岩魚の塩焼きにはどうして丸ごとこんなに美味しく香ばしく焼けるのかとの若き女性の質問に、強火の遠火で普通に焼けば誰でもきるよと、いやいや何回も串を回しながらジックリ焼き上げるのは手間が大変ということを僕は知っていますけどね。レストラン側に移ってまず前菜は以前のパルマハムから変わって自家製の牛タンの自家製燻製をメインに趣向を凝らした小品がいくつか一皿に並べられたもので、これはかなり頑張りましたね。次の蕎麦粉のゼリー寄せに岩魚の卵添えと続いて、蕎麦の実の揚げたものを散らすモロヘーヤのスープは以前からのメニュー。今回はこれだけは頂けないといつも思うドイツワインは敬遠して日本酒の冷やを頼めば戸狩の北光という銘柄とかで、辛口ながら味のある昔造りの風味の酒でかなりイケる。それからスイカのシャーベットで口直しをすればメインはやはり信州アップル牛のヒレステーキで見事な厚さは150gもある代物をまず皆のテーブルに置いて一覧に供し、これも例の如くのパフォーマンスで焼き上げる。各自にタレを掛けらながら出されたステーキを、ニンニク1個丸ごと揚げたやつとスライスしながら一緒に食べればこれは旨い、今日の肉は今迄で一番味があって旨かった。これに黒米ご飯に新メニューの蕎麦サラダがタップリ付くので腹一杯となること請け合い。食後のデザートはしっかりと風味の効いた蕎麦のアイスクリームとカボチャのムースとの2種類に増えている。最後にコーヒーでめでたくお終いに全員が大満足と相成りました。でもせっかくのステーキには美味しい赤ワインが欲しいですね。

囲炉裏を囲みイワナ骨酒回し飲み

信州リンゴ牛フィレ肉

夕食はビックリの品数

ステーキを焼く
シェフ

 夜のもう一つの余興はコーヒータイムに入ると餌付けしたタヌキとキツネを主人が窓から見える所にステーキ調理時に切落とした油肉を撒いて呼び寄せる。この日はまるまるとしたタヌキ5匹とキツネ2匹が現れました。満室で空きテーブルがないためか囲炉裏の方で食事している両人のところに食後に上がりこんで、ドイツワインにしている理由を聞けば、こんな山奥では売り込みがほとんど無いし対応もしてくれない中、ドイツワインをメインに扱う業者のピーロートだけが応じてくれたからとか。我々持参のイタリアワインは安いわりには程々のイタリア風特有の味わいのある赤でこれなら今と同じ値段で出せるはず。それにもっと良いワイン希望の客用にはヤマザキのワインはどうとそのリストも置いて、やはりあのステーキに合う赤ワインが欲しいという客がいるはずだからと念押ししてきたので、次回はどうなるものか期待しておきましょう。

 翌朝は6時開業時に合わせて車で向かい望郷の湯に入ればまだ山が良く見えて眺めを楽しめたのが、戻って朝食の8時にはもう本降りになってしまった。朝食はやはり朝焼いたばかりのロールパンにポーチドエッグと自家製ベーコンがメインの一皿にサラダとフルーツ。今回の飲物はさわやかリンゴジュースにいつものコーヒーはお代り自由。パンを3個も食べればやはり朝も腹一杯に、パン好きな女房とここでも反省。今回は食事内容がランクアップして13500円は納得のお値段。ランクアップしたのも一度新しく出して美味しいと言われると止められなくなっちゃう性分だからとは親父さんの弁、冬場スキーシーズンは最大40人の団体予約が毎年同じ時期にあるとかで、おそらくギュウギュウ詰でしょうからもっと安く請けているんでしょうけどこんなに料理を出すんでしょうか。

タヌキが出没

 最終日は混まないうちにと清津峡周りで家路に急ごうと9時過ぎに宿を出発。宿から坂道をほぼ折りきった三交路にある木島平のJA直売所、コシヒカリは5kgで古米は2200円、新米は2800円、さらに低農薬有機米は3200円、でやはり一番高いのをこの際購入。さらに一気に駆け抜ける途中、新潟南魚沼産は中里村の清流米、日本一美味しいの宣伝文句で5kgが3840円なりをせっかくここまで来たんだから買って、高速は湯沢ICから乗って休みなしに走り続け、我家に1時半過ぎには帰ってこられました。中里村ふるさと館ではお目当ての原木ナメコは雨で入荷が少なかったのか既に売り切れ、前日に東部町でハタケシメジとリコボウを買っておいてよかったな。

店データ
   豪商の館 田中本家    須坂市穀町 476        026-248-8008
   手まり楼           須坂市上中町 141       026-245-0151
   能登忠            須坂市馬場 1157       026-246-3333
   綿幸              須坂市中町 218        026-245-0218
   塩屋醸造           須坂市新町 537        026-245-0029
   湯っ蔵んど          須坂市仁礼 7          026-248-6868
   岩の湯            須坂市仁礼仙仁 3159    026-245-2453
   JA須坂直売所(閉鎖)
   日本土人形資料館     中野市東山公園内      0269-26-0730
   ぽんぽこの湯        中野市大字間山 956     0269-23-2686
   吟               中野市大字間山 998・8    0269-23-1919
   サンクゼール         三水村芋川 1260       026-253-8070
   本多うなぎ店         飯山市飯山福寿町 1117   0269-62-2213
   まろうど            飯山市班尾高原        0269-64-3768
   望郷の湯           木島平村往郷 5567       0269-82-4028
   オーベルジュ・グルービー 木島平村上木島 3278     0269-82-3678
   ひだまり            栄村堺和山17930        0257-67-2262
   楽養館             栄村堺小赤沢18210      0257-67-2297
   よのさの里          秋山郷 上野原温泉      0257-67-2345
   萌木の里           津南市結東子 984・9     0257-67-2000
   かたくりの宿          津南市上結東          0257-67-2377
   中里村ふれあい館      中里村田沢 1522        0257-63-4545

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