房総の春は早くてもう花一杯

房総半島     2003.02.08(土)〜09(日)

 またしても冬場に房総の一泊の旅を計画、アクアラインで行けばあっという間に木更津到着。この高速は詐欺みたいにできていてアクアラインだけなら3000円なのですが知らずに接続する館山道に入ると結構余分な料金を取られてしまうのがシャクの種。で僕はいつも最も左ラインに目立たなくある金田IC出口で降りてしまいます。特に富津岬などを見物するのであればこれが正解で、帰りもここから入るようにすれば近くにわくわく市場などという仮設市場ができていて、旅で買い忘れた魚や野菜があればここで買えますよ。富津岬は東京湾展望台があって冬場はかなり勇壮な海を眺められますし、貝料理の美味しい店もよく紹介されていますが、冬は寒いのと今回は朝9時前ということもあって16号から127号に出て浜金谷に向かう。浜金谷はザ・フィッシュは売店が開店した直後で、魚介類やここらで作っているという酪農製品などの房総の名産、それになぜかスモークサーモンなんてものもあって試食で冷かしただけでテラス側の海の光景だけ楽しみ次に向かう。さぞかし嫌な客でごめんなさい。

 ここから山側に入れる道は保田の水仙と観光宣伝している通り、両側道路沿いの斜面にずっと植えられて花が続きます。途中大崩れ地区水仙の里の旗があったので右手に入ればポツンとコンテナを利用した花などの販売所があり、その前の空地には有料駐車場の看板。付近はほとんど交通量がない道でこんな所で有料に入れるヤツがいるのかいな、無料で停めさせれば売店の売上があがって逆に儲かるんじゃないでしょうか。このあたりは斜面を中心に広く水仙が植えられ群落になるのにはあと一息。これに散策コースを整備すれば伊豆以上になる可能性がありますが、いつのことになるでしょうかね。戻ってさらに長峡街道を東に入ればみんなみの里の看板が現れ、十字路を右折してすぐ右手の駐車場に入る。千枚田で作られ、鮨飯で名が知れた長峡米の仕入が目的なのです。5kg2400円から2600円まであってどの袋にも生産者名があり、低農薬だとか粘土米だとか書いてあり、低農薬とか有機肥料栽培というのは多少高いらしい。また野菜類や花などの農産物も安いので近隣からも買い物客が集まって賑わっています。今回はシイタケの菌打ち2本1000円なんていうのもありましたが、山形で1本100なんてものを買ったことがありますからこれは高いと女房とニヤニヤ。

大崩れ地区水仙の里

みんなみの里

 次は館山まで南下、千葉で有名だというスーパー回転寿司やまとに行ってみれば、12時前だったので待つこともなくカウンターへ。一皿が120から480円でネタは適度な大きさ、やはり高いのは大トロやウニで僕が好きなイカなどは安い。高いものを次々食べる若い二人連れの隣で、アラ汁とにぎりを腹一杯で3000円弱と安いものしか食べない我々はさぞやケチと思われたことでしょうな。腹を満たして海岸沿いをぐるっと廻るコースで今日の宿がある千倉までを寄道しながら目指すことに。以前にも来たことがある南房パラダイスは温室の植物園、小動物やインコなどの鳥や蝶の展示園、展望台などがある、まぁおじいちゃんから子供までを対象にした観光地に一般的な施設のやや大きなといったもの。女房は飼育係から2kgはあるという大型インコ2羽を腕に乗せてもらい大喜びにさっき乗せてもらっていた子供と変わりませんね。ちょうどバードカービング同好会の展示即売があって、こちらはクラフト展などで見かけたのよりかなり安いお値段に毎年新宿御苑の方でも開催するとかで案内状をもらうように記帳しておく。次は白浜の野島崎灯台と海洋美術館近くの無料駐車場に停める。美術館は小さいのに入場料500円なりとなっていますが、萬祝中心に漁師関連の古民具など展示のほかに骨董の販売もしているのを知っていたので入ってみる。今回は萬祝の筒書の鶴の絵柄部分の端切をテーブルマットに加工したのを4500円で買う。萬祝染めは今でも作られていますが、新品は30cm角ぐらいの額入でも10000円はするでしょうし、古い物は色が適度に抜けた風合いに味があり、絵の型も力強さを持っているようです。もう一つ仮名文字捩花模様の印判5寸皿があまりにも綺麗だったので、僕としては奮発1500円を出して買ってしまいました。その後は千倉に入り潮風王国にも車を停める。鮮魚の販売をメインにその他売店や魚料理レストランがあり、屋外にも漁船の展示や海岸などで遊べる施設ですが以前より車が多く入っていますねぇ。道路の反対側はこの時期花摘みと販売の小屋が並んでいてこれまた賑わっていますが、切花の値段はちょっと内陸に入った道の駅などで買った方が幾分安いはず。この周辺の海岸沿い道路には何箇所か花摘みの看板を出した駐車場があって、子供連れで花摘みしたいというなら少し高くてもいいんじゃないでしょうか。我々なら自分で取らせるんなら逆に安くしろと言うところですが。

ザ・フィッシュ

海風王国

花摘み小屋

 千葉はやはり家から近いですね、それにここまで特に見たいものは無しで4時にはもう宿に到着。本日の宿は漁業組合直営のマリンハウスゆうゆうという鉱泉旅館で、プレハブ造りの安普請の建物ですが安いのと漁協直営で魚料理がまぁ良いので今回で3度目となる。1階の併設レストラン、以前はチャイカという名前でブイヤベースなどの南欧料理だったのがこちらも同じゆうゆうとなって和食専門になっている。僕には前の方が魅力的だったのですがここら辺では観光客だけでは商売にならないのでしょうか、夜覗いてみたら地元親父連中が外来入浴して一杯ということでやっていました。夕食は毎回似たような料理ですが、さすがにこれでもかの腹一杯で飯までには今日もたどりつかず。終戦直後の食糧難時代、お百姓さんが一所懸命育てたお米は一粒でも粗末にするなと躾られた我が世代は、残すのは罪悪と残さず食べてしまうのは、浅ましくもあり健康にも悪いといつも反省するのですが。温泉はやや茶褐色で多少ツルッとする良く温まる湯で、食塩泉だと思いますが泉質の記載はありませんでした。

マリンハウスゆうゆう

夕食

朝食

 昨夜からの強い風雨は朝には雨はあがり、窓から見る目の前の海は波が荒いのがよく眺められる。千倉でも日曜朝市が早朝からやっているらしく朝食前に完全武装で出かけた客もいた。以前は食事後に宿を出て9時過ぎの時間までやっていたと思ったんですが、今回聞けば最近は8時過ぎには終了とか。肘折みたいに朝一番のバスが来る場所でどうしようもない場所とは違ったただの空地で開くのなら観光客用に9時ぐらいまでやってもいいでしょうにね。ということでそれならもっと大きな朝市の勝浦まで直行することにする。そちらは12時までなのですがやはり10時ぐらいまでには着きたいものです。この途中には立寄った観光施設としては和田町にローズマリー公園、鴨川には鴨川シーワールド、勝浦は鵜原に海中展望塔などがありますが、公園は何回か来たしシーワールドはシャチのショーは迫力ありますが料金が高いので素通り。展望塔には新たに博物館が出来たはずで次回にはまた寄ってみましょうかね。さて勝浦の市は月の前後半で場所が交代するそうですが港近くの道路沿いにズラッと駐車してぞろぞろと観光客らしき買い物客が市の立つ裏通りに向かう。鮮魚、干物や海草、農家のお婆さん達の農産物などが中心であるが鉢物、工芸品、さらにはきんつばを焼く専門業者らしきテントもある。名物おっかーの吉野鮮魚は倅とおぼしき青年一人で、生きの良いヤリイカが2000/kgとか声を出し客を呼んでいる。そのおっかーが作るというお目当ての背黒イワシの目刺はこの日は無しで残念でした。そんな市の中では5kgはあろうというカツオの女節が1200から1000円と値下げしていたので帰ってのメインはこれにする。大型サバの干物やサワラの開きも4枚1000円と10時半過ぎからは値引販売になる。野菜類や梅干なども買入れてさて帰りは勝浦から北上して大多喜経由でアクアラインに戻るコースをナビが案内する。この道は至ってスムースで大多喜のバイパスに道の駅たけゆらの里があったので停車。物産販売とレストランがあって、みんなみの里と似た施設ですが、ここではレンゲの里として酪農製品も作って販売している。またレストランにはタケノコカレーなるものもあってここらは春はタケノコ狩が有名でしたね。レストランでは麺類は普通の値段なのに何故かケーキとコーヒーのセットは380円とすこぶる安い。また物産コーナーのクリスマスローズの鉢植なども中くらいの鉢で500円は安いでしょう。

 ここから養老渓谷経由久留里を廻ると街の手前が以前かなり混んだ記憶があったのでそのまま袖ヶ浦に向かう。途中には新しくできたらしい生湯葉の製造販売店があり、黒青白で一番味にコクがある黒豆生湯葉1パック1000円なりを買う。さらにリサイクルの看板が出ている倉庫のような建物の前に昔の陶器製火鉢が積み上げられているのを見つけ、行き過ぎたのを急遽Uターンして駐車。ガラクタに混じって印判皿や古民具類もいくつかあってこういうところは骨董屋よりやや安いし、中には早く換金しようとかなり安い値を付けたものもあるのです。印判の5寸皿2枚を600円で購入しましたが、その1枚は萬祝の文字が絵柄の中に配されていて房総の海に因んで持っていた人がいたんでしょうね。そうこうしているうちにアクアライン近くまで来て時間も12時をかなり過ぎて昼はどうしようと話していたら、斜め向かい合って寿司屋が2軒。一方の駐車場はガラガラなのにもう1軒は満車に近い。これは繁盛らしい方にしましょうと寿司割烹、天ぷらと看板のある若菜という店に停めてガラス戸から覗けば、客は3人だけにオヤッ。でも地元馴染み客らしく昼からつまみを前に一杯やっているし、どうやら座敷があって法事かなにかやっているらしい気配にまぁ入ろうと。メニューを見れば特上にぎりで1500円と女房と思わず安いねぇと顔を見合せニッコリ。二人とも上ちらし1200円(こちらには特上はありません)を注文すれば馴染み客と世間話も賑やかにネタを切り分け盛付けして、アラ汁が付いてへい!お待ち!と出来上がり。このネタがまたかなり良い物を使っていて、昨日の回転寿司よりこちらの方が上と女房と意見が一致。アラ汁だってこれまた品の良いお味に思いがけずああ旨かったで当り大当り。まだまだここら辺は安いんでしょうね、昼からつまみ頼んで一杯やって〆はにぎりを少しという地元客、昔の寿司屋はこういうものだったですねぇ。回転寿司と高級寿司だけではこういう味わい楽しみ方は出来なくなりましたね。これで今回の旅はお終い、アクアライン経由で川崎市内を抜けるのに競馬場付近さえ空いていれば1時間弱で我家に帰還とは、楽になったものです。

勝浦朝市

若菜寿司

 帰っての晩飯にはカツオを皮付で捌き、一切れがちょっとした切身の大きさの刺身となる。僕が子供の頃食べたのは遠州灘でその日に獲れたカツオで、刺身はこんな大きさに切ってなます皿にタップリ入れた醤油に漬けてグリグリした身をほうばったのを覚えていますが、今回のはそれにはかなわないもののそこそこの味わいでこれはまぁ合格と言っていいでしょう。でもこれだけ大きいカツオだと皮が厚くて食いちぎれないので女節は皮付とは言うものの、さすがにこのサイズは皮を引いてしまうか飾りの切れ目を入れないとダメだということを今になって覚えましたけれどもね。

店データ
  ザ・フィッシュ         富津市金谷 2288       0439.69-2161
  スーパー回転寿司 やまと
                   館山市北条 1321       0470-23-2070
  マリンハウス ゆうゆう   千倉町平磯 2175       0470-43-8155
  たけゆらの里 おおたき  大多喜町石神 822      0470-82-5566
  ゆば亭            大多喜町堀之内山中 96   0470-82-3213
  若菜              袖ヶ浦市神納         0436-62-0169

房総だけののんびり旅行

房総    2004.3.13(土)〜14(日)

 今年も何回も出かけている房総に去年の一ヶ月遅れでそれこそブラリと、朝8時過ぎに家を出発。この時期は水仙も終っているし、今夜の宿がある勝浦の雛祭りも終了、館山から千倉の花狩りなどは興味なしと、もう10年近く前に一回だけ見物した鴨川シーワールドを女房がもう一度見たいというのでそれをメインにゆっくり回ってくることにした。それで館山方面以外は昨年同様のコースが楽チンと、浜金谷から長狭街道に入って鴨川に向い、みんなみの里経由で昼は途中に見つけたイタリアンKIDZでとり、シーワールドだけを見て勝浦の利和丸という宿にというのが第一日目。翌日はゆっくり9時頃宿を出てまず朝市を冷やかし、宿の朝食で美味しかった干物の店で購入、あとは宿主人お薦めの朝市のきんつば、山川水産のまぐろ塩辛を仕入れて大多喜街道を北上。アクアラインまでのコースも昨年どおりでたけゆらの里、ゆば屋、リサイクル屋に立ち寄り、あとはもう一軒あった骨董リサイクル屋を覗き、袖ヶ浦の若奈すしで昼を食べ2時過ぎには帰還と我々としてはいたってアッサリの旅をしてきました。今回の情報としては昨年に加える分だけ列記しましょう。

・浜金谷 ザ・フィッシュ  

 最初ここで昼時とレストランに入れば、和食とイタリアンベースの洋食が食べ放題ということでかなりの満足感があって好印象でしたが、今回寄ってみればまだ10時ごろながら団体専門の2Fだけでなく1F全体も団体客用に準備のテーブルセットをしている様子、黒板のメニューも食べ放題はなくなっている。かわりに屋外にラーメンの小屋ができていたが最初の良さがなくなってはいけませんぞ。売店の方では最高級品千葉八街産の半立などピーナッツ売場が大きくなっていた。今回は東京湾の眺めはボヤッとしていて残念でしたね。

・KIDZ

 鴨川市役所近くにあるここでは古くから続いているらしいイタリア料理店で、ランチはピザやパスタが1000円程度からとそこそこ値段ではあるがシッカリした味をしていた。サラダ、自家製パン、ドリンクのセットは+600円、デザートを加えるセットは+900円となっていた。旅行では宿が和食なので昼には洋風料理を選ぶことが多くなるのが常。しかしながらイタリアンでバックミュージックはなぜかハワイアンであった。

・鴨川シーワールド

 何年かぶりで行ってみれば昔2頭だったシャチは6頭と増えているし、露天だけだった海獣の檻も建物内にも入って見学できるようになっているし、トロピカル海洋ゾーンなどの水族館施設も充実して見応えが増している。入場料2800円をどうみるかは、まぁ孫でもできたらまたきましょうという気には必ずなりますね。ここで生れたシャチ、アザラシなどがかなりいて結構頑張っているし、迫力あるシャチの芸はここだけというのもいいんじゃないですか。イルカ、アザラシ、ベルーガなどのよく訓練されたショーを順ぐりに見物し、水族館を巡れば半日近くを楽しめるはず。シャチのショー見学では水しぶきを浴びるのも楽しいという人だけ前列の席に座りましょうね。

・海なりの宿 利和丸(としかずまる)

 豊浜港の目の前に一軒だけで岩場にへばり付いて建ち、元洋風民宿をリニューアルで和風旅館にした宿で、客室数8室のこじんまりしたところが魅力、しかし我々が泊った側の4室にはトイレと洗面はありません。風呂は弱アルカリイオン泉と称す麦飯石による人工温泉で24時間入れる貸切スタイルの風呂が二つ、窓ガラスが大きく港側に開放され夜には外から見えるであろう開放感抜群の風呂。食事は別途個室が用意され、舟盛は見栄え豪華にビックリさせる趣向、器は今回は時期的に桜をテーマで統一しこちらにも気を配っている様子。盛付や器に趣向を凝らして量は食べきれないというほどではないのが良いところで今回は筍ご飯と潮アラ汁まで食べ尽くしました。刺身には醤油だけでなく胡麻油とニンニクのドレッシングがあって白身はこちらも美味しいですよとかカツオのカルパッチョが出てきたのは洋風の名残でしょうか。翌朝にも奇麗に品よく器がお膳が並び、陶盤で焼くアジの干物がことの他美味しくて帰りしなに販売店を教えてもらっちゃいました。

利和丸全景

夕食

朝食

・勝浦朝市と水産加工品販売店

 朝市はあくまで雰囲気を楽しむことが主体で、観光客相手なのでお値段はどちらかと言えば高目であることを承知しておいてください。宿の主人が朝市ではきんつばが美味しいと別の客に話していましたが、屋台で作っており10個単位で販売していました。またよくTVにも良く出ている元気かぁちゃんの吉野鮮魚店では今回もあの絶品のイワシ丸干は作るのが手間だからと無かったが自家製なまり節があり大きな半身800円と安かったので買った。あと少々をご祝儀代わりに買ってから宿で教わった勝浦漁港市場方向の店に回る。山川水産で宿の主人が絶品というまぐろ塩辛1瓶500円なりを買ったものの、カツオは半身から売るというがあまりに大型なのでヤメにする。次にアジ干物を求め教えてもらった五七屋商店に行けば奥からアジ干物を出してきて、おそらく朝に宿で食べられたのより今日できているのはやや大きいけれど同じ味のはこれ、というものがなんと利和丸さんの紹介なら80円/枚でいいというので思わず安いの声にうちは製造卸だからと。別のもっと脂があるという方でも100円というのには感激して都合20枚買込んでしまう。焼き方まで教えてもらえば、グリルで焼いてはダメ、必ず網などでオープンにジュウジュウと焼かなければ味が逃げるとか、それで宿では網では煙モウモウとなるのを避けるべく陶盤で焼かせたのですか。そのおかぁさんにカツオはと聞くと家にも今あるけどこの時期のは漁場が遠くて釣って船で3、4日かけて戻っての水揚げだから地元の人は食べないとか、止めといた方がいいよとのご忠告。確かに大型のカツオで値段は男節で2000円、女節で2500円とか朝市で去年より高かったので買わずにいて良かったかな。でも昨日宿の前の漁港では夕方に帰港した船がオカァチャンに手伝ってもらって岩壁にシイラとカツオ揚げていた、あのカツオは小さかったし3、4日も遠出するような大きな船ではなかったからそろそろこの近辺にも回遊してきていると思うのだが、あの小さなカツオは何処に出回っているのか聞きそびれた。

宿近くの市場には小振りのカツオもあったんだけれど

・たまゆらの里周辺

 大多喜にある道の駅で物産館とレストランがある施設、今回はタケノコの走りの時期でかなりいい値段で売っていた。この道沿いにはタケノコ直売のテントなどが多く出ており、この物産館よりはやや安いもののまだ時期的には高くて小さなもの3個ぐらいで1000円ぐらいするが、この時期のは丸ごと焼いて食べると旨いとか、またアク抜きせず生でそのまま炊き込み御飯にしてもいいんだそうです。この物産館の野菜類は朝市よりやっぱり安いし、特にここの切花類はみんなみの里よりもさらに安くて、地元客が多いのが頷けますよ。

 ここから北にすぐの場所にゆばの店があって、湯葉と豆腐、豆乳のほかに茨城大子のコンニャクを売っていたので三宝食品の出身か訊ねれば、店員では分からなかったが多分そうでしょう、味のコクがよく似ていますものね。
 さらにその先のリサイクルセンターはガラクタに混じって明治以降の印判磁器類が多少あって小皿やなます皿などを5枚ほど普段使いにと買っておく。
 さらに北上し市原に入ってと思うが別のリサイクルショップの看板、こちらはかなり骨董の部類の品々が多かったが値段もかなり高目の設定に眺めるだけでサヨーナラ。

・若奈すし

 今回も昼は袖ヶ浦神納にあるすし屋で昼を食べて帰ることにして入るとカウンターのある店の方は我々が最初のようだが、奥座敷ではやはり法事などで団体客が入っているらしく、主人は10人前ほどの料理を目の前で手早く作っている。ややあとにももう一組団体客やってきていた。暖簾の奥の調理場には息子らしきが焼物、揚物を担当している。こういう宴会が多いためか定食メニューなるものがあって小鉢や果物などが付いて1000円から、天ぷら付きでは1500円の安さで、こちらの方がいろいろ付いてお得ですよに、寿司天ぷら定食を頼む。確かにこれは適度にボリュームがあっていいんだけれど、すしはにぎり6カンであくまで寿司が目当てならやはり特上にぎりか上ちらしにするべきだった。昨年のあの満足感はやはり寿司だけで追及しなくては女房と一致。でも本当はあとに入って来た客のようにイカ一夜干しなど焼いてもらい、適度に刺身を注文して昼間から酒を飲み、仕上げににぎりを5、6カンというのが一番いいんですがお許し頂けませんでしょうか、奥様。

 というわけで今回は小さな旅ということで早々の帰りとなりました。アクアラインが安ければもっと行くんですけどねぇ、ちなみにアクアラインを800円にという署名簿がフィッシュなどの施設に置いてありましたが皆さんも是非署名に協力してくださいね。

店データ
  KIDZ         鴨川市横渚 1550        0470-93-4589
  利和丸        勝浦市新官 176         0470-73-3970
  山川水産       勝浦市浜勝浦 402       0470-73-0334
  五七屋商店     勝浦市浜勝浦 62        0470-73-5978

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