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情報収集と勉強、そして不安

このころになると、「家」というものに対して、さらに強い意識を持つようになった。本屋に行けば必ずといってよいほど、住宅・建築関係のコーナーへ立ち寄り、本を読み漁った。また、ローンに関する知識が皆無だったため、ローンの勉強もするようになった。インターネットも毎日見て情報収集に努めた。
(家の仕様が決まるころには、本屋に置いてある新築・ローン関係の本は全て目を通していたし、検索できる限りのインターネット上のページも見尽くすほどだった)。

特に意識して自分が見たものは「マイホーム取得の失敗談」。マイホームというものは、3回建ててやっと満足の行く家が出来ると、何かの本に書いてあったので、それであれば、既に家を建てられた方の意見(特に失敗談)を十分に参考にすれば、満足の家が1回目の建築でできるのではないかと単純に考えて情報収集した。

様々な情報を収集するにつれて、建築業界の影の部分や欠陥住宅などに対する記事・書籍を手にすることもあった。大手だからといって完璧な工事をしているわけではない、全てはハウスメーカの管理体制と現場技術者の意識・技量に左右される。悪い情報を見つけるほどに、家を建てることに不安を感じていった。


  贅沢な立派な家でなくてもかまわない。ただ、安心して家族が住める家であってほしい。


日本の法制度はまだまだ建築業者寄りに考えられていて、欠陥住宅になった場合の立証責任など購入者側の負担は多い。マイホームは気軽に買えるものではなく、一度買えば生涯にわたって家族の拠点となる場所。万が一にも欠陥住宅と呼ばれるものになった場合には、一生辛く大変な思いをしなければならない。

考えるほどに住宅取得に対する不安は増えていくばかりだった。しかし、逃げ腰では何をやってもうまく行くはずがない。そうだ、ハウスメーカにまかせっきりの姿勢ではなく、自分も積極的に勉強し、そして建築に参加しよう。

そう心に決めて、その後もかなりの勉強をしたと思う。








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