2006年3月5日

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植物公園に向かう前に極楽寺山に寄って見た。
そこで見つけたサツマイナモリの可憐な白い花。
花は一輪しか見当たらず、既に、花は終わりのようだ。
時期がよければ一面を白く埋め尽くすはずだろうに、惜しいことをした。
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植物公園で、樹木医の講習会があった。が、飛び入りで、講習を聞かせてもらうことにした。
先ずは、公園広場の斜面にたつ「三波川冬サクラ」の2本の木。横に張り出す枝と花も少なく勢いが見られない。
原因は、その上に大きく張り出した樹勢の強い「オオヤマザクラ」が覆い被さるように張り出しているためとのことだ。そのため、三波川冬サクラは日を求めて横に枝を張り出すが、日当たりが弱いようだ。
対策はオオヤマザクラを伐採するほうが一番よいらしい。(オオヤマザクラは園内には他に多数あるが、三波川冬サクラはここの2本しかない)さて、どうなるのでしょう?
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次にやはり斜面にたつ「セイヨウバクチノキ」双幹の片割れが枝枯れをし、樹形が乱れているとのこと。この木は、バラ科でリョウブのような花が咲くとのことだが、ここでの花は見たことが無い(と思う)
原因は斜面という事も有り、水分が充分でないことや肥料不足もあるのではということになったようだ。広島県内ではセイヨウバクチノキとしてはここのが県内一の大きさということななるだろうとのコメントもあった。
市内でも街路樹等あったようだが、今では殆どが枯れてきているようだ。剪定にも弱いらしく、適応できていないのではとも・・・。
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次が散策路にたつスダジイだが、一目見てテングス病にかかっている!のコメント。
後は、樹高など調査(13mあるそうだ)し、健康状態を調査票に基づき衰退度を調査する。
結果は衰退度0.8という指標で概ね良好となる。が、テングス病の枝は、切り取り、融合剤を塗布し切り取った枝は焼却処分すること。また、上部に双幹が見られ、互いを圧迫しあっているため補強しなければ将来、折れる恐れがあるとのことだった。
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次がとなりにある黄変した葉のマテバシイ。現地確認でわかるものなのですね。
原因は2本ある株の内、1本の根が他1本の幹に絡み尽き締めていたのだった。
ここからは私の推測なのだが、人間で言えば首を締められ息ができない状態なのだろう。根からの水分が葉に行き届かず、葉の持つクロロフィルが分解してカロチノイドが表面化して黄変したのではないだろうか?(違うかな?)
いずれにしても、締められた株の方は一生懸命生きようと葉を大きくしてより日の光を浴び、栄養分を作ろうとしているように見える。しかし、かわいそうだが、伐採するしか方法はないとのことだった。
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サンシュユの蕾
開くのはもう少し後みたいだね。
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ウメ園で最初の方に咲く紅冬至
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同じく早い時期に咲く「青軸」の白いウメ
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ヤマボウシの冬芽
トンガリボウシみたい。こっちの苞は合着していないため、このまま、先端は尖った状態で花をつけますね。
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ハナミズキの冬芽
同じ仲間だけど、こちらの冬芽はまあるい饅頭みたいだね。
とある本によると、こっちの苞は対称の苞同士の先端は合着していることから、花が開くとき、先端がへこんだ形となるのだって、書かれてます。
開く瞬間のハナミズキをじっくり観察してみたいもんですね。
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イオノプシデュウム・アカウレ
(アブラナ科)
雑草みたいに最近、この花が多くなってきたようだ。今年はあちらこちらに見られる。花は可愛いのだが、はびこり、他の花を圧迫しなければいいのだが・・・・。
因みに、イオノプシジュームとは「スミレに似ている」という意味の学名とのことだが、どこが似ているのだろうか?
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セリバオウレン
(キンポウゲ科)
クリスマスローズの陰に隠れてひっそりと咲いている。
センコウハナビのような花が可愛いが、ここのは余りにも小さく目立たないから、お客さんも通過してゆくのみだ。
教えてあげると、覗き込んで「えー!これ?!可愛い!」大体、こんな感じですね。
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春咲きシクラメン
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オノエヤナギの雄花
赤い葯が可愛いかも?!
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ユキワリイチゲ
まだ健在ですよ。
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セツブンソウ
こちらも健在!
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レンテンローズ
やはり、今年は開花が遅かったから、花はまだ綺麗です。
レンテンローズとはキリスト教のレント(イースターまでの40日間)のころに咲くのでこの名があります。一般的にはクリスマスローズで通っているのかな?!
学名のヘレボラスとはギリシャ語で『食べると死ぬ』の意味があるそうです。キンポウゲの仲間は同じようですので、気をつけましょう!
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フクジュソウ
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ミチノクフクジュソウ
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スハマソウ(ユキワリソウという名板が付けられていた。)
この場合葉の先端が丸くなっているようでスハマソウの方がいいのだろうとこの名にしました。
(園芸店ではユキワリソウで売られているという)
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スイセン・カンタブリクス
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ザゼンソウ
まだ健在でした。日当たりが良過ぎるせいか、仏苞炎も日焼けして白くなってきました。
この辺り、これっからはミズバショウが花を付けそうですね。
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マンリョウに真っ赤な実が一杯ついてました。
園内で見る「黄金」はこのマンリョウと進化園にセンリョウ、そして林内コース辺りで時々見掛けるヤブコウジくらいですかね?
どうせなら、ツルアリドウシとカラタチバナもセットにして置いていたら、それこそ百万長者の夢でも見られるかも?
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シダレウメ
蕾みが一杯です。今月下旬辺りが見頃になるかな?