サクラたち2005年4月16日

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ポピー、チューリップなどが入口で出迎えてます。
最近、土日は天候Good!花たちも一斉に咲き誇ってます。
ポピーなんか、これ以上起きれないよ!ぐらい立ち上がってます。
ソメイヨシノはほぼ、終焉状態!
でもピンクのジュウタンを敷き詰めるかのごとく、舞い散る花びらも
風情がありますね。
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コバノミツバツツジ
植物公園のコバノミツバツツジは、元々自生のツツジです。
コバノミツバツツジの樹を生かすつつ、サクラなど植えたそうです。
斜面の下からピンク、淡いピンク、濃ピンク、緑の葉、褐色の葉
そして空の蒼色。これらを思い浮かべてみませんか?
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菊咲きの梅
梅は殆ど終わってます。でも、上の周回路あたりの樹は、こんな梅の花が
咲いてました。
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オオシマザクラ
その隣は、ご存知、ソメイヨシノの片親 大島桜です。
桜餅の葉にするには、まだ少し小さいかな?
大きな葉の方が、食べるほうも食い応えはあるかもね・・・・!
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佐野桜(オシベの旗弁化)ヤマザクラ系
 京都の佐野園で、山桜の実生約1万本中より八重の優雅な花が咲いたので、
牧野富太郎博士が佐野桜と命名したもの。
花は開葉と同時に開き開花が進むと白色となる。
花弁は11から21個。内側の3枚の花弁は旗弁となる。
葉は卵状楕円形ないし長楕円形、縁には先端が芒形状になった単鋸歯が並び、
裏面は白色を帯びる。
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旗桜(オシベの旗弁化)ヤマザクラ系の変種
 桜の花は普通は5枚の花びらですが、旗桜にはそれ以外に1枚か2枚の花びらがあります。この余分なものが旗に見えるところからの命名された。この旗は花びらではなくオシベが変形したもので、正確には「チョウショウインハタザクラ(長勝院旗桜)」という名前だそうです。旗桜はヤマザクラの変種なので、ソメイヨシノより1週間くらい遅く咲きます。原木は、志木市の長勝院跡地にあリ、推定樹齢400年以上と言われる。
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鬱金 オオシマザクラ系
 花がショウガ科のウコンに似ることからこの名がある。
花色は淡黄緑色で「黄桜」とも呼ばれる。八重の花が開く。10〜15枚の花弁を持った径約4cmの花が咲く。
清酒黄桜のCMにでる桜はウコンを指し色合いをブランド名とした。
正常なメシベが1本長く突き出る。花が散る前に花弁の中心が赤く染まる。
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御衣黄 オオシマザクラ系
 花色が変わっている(黄色に緑色の線が混じり、満開の頃には赤色の線も混じる)ので珍重される。
鬱金と同じ花弁は淡黄緑色だが、濃緑色が多く、花弁の質感も厚く反り返ることが多いことで区別されることもある。(個体により変化あり)
萼筒はろうと形で萼片に鋸歯はない。正常なメシベが1本長く突き出る。
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八重紅大島 サトザクラ系
 伊豆大島と伊豆半島に多い。オオシマザクラの花弁が八重化し花弁が淡桃色になった品種で微香あり。成葉は倒卵形もしくは楕円形で、縁には先端が芒形状の重鋸歯があり、裏面は淡緑色、両面無毛。萼片は長卵状三角形で縁には鋸歯がある。無毛。「オオシマザクラ」の性質が強く、サトザクラの形質が見られるところから両者の交雑品と考える。
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三波川冬桜 カンザクラ系
 群馬県多野郡鬼石町櫻山にあった桜。明治41年三波川の村長、飯塚志賀氏が植えたと記録され、広く知られていたが、最近焼失したと伝えられる。この桜は毎年、春と晩秋から初冬にかけて2回咲くので「フユザクラ」「フダンザクラ」などとも呼ばれる。「マメザクラ」と「ヤマザクラ」の雑種で、「コバサクラ」と同じものと考える。果実を付ける。四季咲性遺伝子をもつ桜。
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狩衣 オオシマザクラ系
 花の満開時にも葉が出ず、ソメイヨシノのような花の咲きかたをする。
葉、葉柄には毛あり。花弁は5個、白色で花柄と小花柄が短い。白色の毛が多く苞は円形で大きく緑色が特徴。
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修善寺寒桜 カンヒザクラ系
 静岡県の修善寺に原木があるということに由来する。枝先が横に伸びず、箒のように天を指す。花は淡紅色(とあるがここのは白色が強い)で,中輪の一重咲きです。カンヒザクラ(寒緋桜)とオオシマザクラ(大島桜)の雑種と推定されているそうです。
苞の歯牙は著しく糸状に伸びるのが特徴。
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昭和桜 サトザクラ系
 遺伝研の竹中博士が、伊豆大島公園内に植わる染井吉野の実生から見出したという栽培品種と言われ昭和の時代に実生させたからこの名がある?。枝條は細く、上向きに伸び、花期の遅い大きな特徴をもつが樹齢が重なるにつれ開花が早まる傾向がでるようだ。花弁は5枚で細く、花は小さく見える。
開花後花心は赤味をおびる。
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一葉(メシベが葉化し飛び出てる特徴) オオシマザクラ系
 花心より葉化した雌ずい(メシベ)が一本突きでて咲くのでこの名がある。樹形は杯状形で直立して生育よく、幹の皮が所々縦に裂けるので鑑別し易い品種。花弁が20から25枚の花は淡紅色、内側の弁が白いため満開時には白色に見える。垂れるように咲く。樹勢強く栽培しやすい。
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嵐山 オオシマザクラ系
 名は京都の嵐山に由来します。花色の美しいさくらで、太い枝・やや小型で細身の萼筒・萼片・長い小花柄・弁質・残る紅・葉形に鋸歯などからは「オオシマザクラ」と「ヤマザクラ」を暗示する。大井「日本桜集」では「カスミザクラ」の形質も入っているのではないかと述べている。果実を多少つける。花弁は5〜7個、白or微淡紅色、先端or外面は色が濃い。
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八重曙 オオシマザクラ系
 花は淡紅色で、花弁数は11〜17枚あるが、部分により濃淡がある。芳香に富んでいる。樹形はやや広げ直立する。葉は楕円形または広楕円形、縁には先端が芒形状の重鋸歯を持ち、葉柄共に無毛。 萼片は皮針形で全縁(となっているものもある)、大小不揃いで外側に反り返る。
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思川 エドヒガン(コヒガン)系
名板が六高菊桜となってるけど間違いですね。思川が正解でしょう

 日光植物園の久保田博士によって、栃木県小山市にある修道院の庭に植わる「ジュウガツザクラ(十月桜)」の実生から生まれた。十月桜と八重の江戸彼岸系の雑種と云われる。「思川」の名は修道院の下を流れる川の名に因んで命名された。現在小山市の花になっている。葉に先駆けて、淡紅紫色の花を枝いっぱいに付ける。樹形は細い枝が横に広がり傘状になり小形の花を小枝の先端に多数つけ、爛漫と咲く姿は誠に美しい。
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祇女 オオシマザクラ系
 祇王寺祇女桜という品種もあるがそれとは異なるとの説がある。詳細は不明。
因みに祇王寺祇女だと京都嵯峨野の中院というところに自生していたものを佐野籐右衛門が祇王寺に移し変えたことから、祇王の妹の祇女の名を取ったという。
祇王と祇女というのは、近江の国の祇王村出身で白拍子といい流行歌を歌ったり舞を舞ったりする女の芸能者で姉の祇王が平清盛の寵愛を受けていたもので、後に祇王寺に入る。なぜ、妹の名をとったのかは不明。
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麒麟 オオシマザクラ系
 古くから栽培されている桜の品種。「カンザン」とは誠によく似ていて、区別しにくく間違って扱われることが多い。樹勢強健。若芽は赤褐色。小枝に花がびっしりとつくことで大きな庭園にむく美しいサクラ。
樹幹はゴツゴツしている。生育も遅いのが特徴
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関山の咲き始め オオシマザクラ系
 江戸時代に作られた遅咲きの八重、濃い紅色が印象的で花弁の重ねの厚さが最も優れたものの一つ。花弁は20から45枚で花の塩漬けに用いられる。
樹勢がどの八重桜より強く、生長がよいこと、花が大きくて、美しく、花もちがよいことが好まれることから欧米人好みのサクラで欧米各地に植えられ、多くの人に愛されている。開花期には花が多いため、花の重さで枝が垂れ下がり曲がってしまう程である。雌しべは2本、花心より葉化して突きでる。
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八重紅枝垂れと紅枝垂れ
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有明 オオシマザクラ系
 淡紅色の花で、八重と一重が混じって咲き芳香に富んでいる。有明の月にちなんだと言われこの名がある。有明と呼ばれる品種には「関東の有明」と「御室の有明」と呼ばれるものがある。「御室の有明」は京都、仁和寺にあって、株立状に育っているが、両者の差異は他にない。関東系の「有明」は、蕾は淡紅色、花は白色で弁の外側にわずか紅色を帯びる。「オオシマザクラ」の性質が、この品種の生成にかかわっていると思われる。花弁は5枚の白色の花。
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日暮 オオシマザクラ系
 花は外側の花弁の先端と外面は淡紅紫色内側の花弁はほとんど白色である。
花弁数は約20枚。三好「桜花図譜」に図解されている里桜の代表的品種。
この桜は、近似の品種があって鑑定が難しい。樹形は傘状になり、小高木で高さ5m位。つぼみは濃紅色。夕日に映えて美しいことからこの名が付いたと言われるだけあって、開花前のつぼみの色は誠に美しい。花は枝上に寄り集まって密集して球状に咲くので賑やかである。 花弁は約20個、円形で先端に細かい切れ込みがある。外側の花弁は淡紅紫色、内側には白色。
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十月桜 コヒガン系 別名をオエシキザクラ(御会式桜)
 コヒガンザクラ(小彼岸桜)の園芸品種。
花弁は八重で、白、または、うすピンク色。
全体のつぼみの3分の1が10月頃から1月頃にかけて咲き、残りの3分の2は春(4 月上旬)に咲くので2回楽しめる。春の花のほうが少し大きいらしい。冬に「季節はずれに桜が咲いてるな」というときは、この十月桜であることが多い。
冬、春ともに、葉があるときに咲くことが多い。因みに同様に秋から冬にかけて咲く桜が「冬桜」という。花弁は十月桜は八重で冬桜は一重である。 フルに咲く花は小型で小花柄も短く、春に咲く花はやや大きく、小花柄も長い。
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大提灯 オオシマザクラ系
全体撮った方が提灯のように花がぶら下がるという特徴が
ハッキリと見えたようですね。

 花柄、小花柄ともに長く、大きな花をぶらぶら釣り下げるように咲くのでこの名がある。成葉は大きくて楕円形、縁には単鋸歯または重鋸歯があって先端は芒形状、無毛。花弁は円形で波状のしわがある。萼片にはときには芒状の鋸歯がある。
4から5花で下垂する。
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伊豆吉野 「エドヒガン」を母に「オオシマザクラ」を父とした交配種
 竹中要が「ソメイヨシノ」の起源が「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の雑種であろうという学者の唱えた説を、実験的に証明するため様々な交配を行ない、その中から基本的に「ソメイヨシノ」と差異のない個体を得る。これに、染井吉野の「吉野」と、この研究に関連の深い伊豆半島の「伊豆」をとり「伊豆吉野」と命名した。萼筒、萼片にも毛が斜上するが、その量は「ソメイヨシノ」より少なく1/3位である。花柱の毛は僅かであるが軟毛を時に見る。「オオシマザクラ」を思わせる桜。果実は大きく黒熟する
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マメナシ
別名イヌナシとも言い、丘陵地の湿地周辺に生育するバラ科の高木で、桜に似た綺麗な花を付ける。
和名は豆のように小さい梨とう意味で秋に食用の梨そっくりな径1Cmほどの小さい実を多数つける。国内では愛知県と三重県だけに自生する超貴重種。