2005年3月19日

    植物公園もそろそろ、春の装いに包まれてきたようですね。広場のサクラたちも花見の季節になってきましたね。
   桜前線の開花予報を気象庁が発表してますが、各地の「ソメイヨシノ」の基準木で判定しているようですね。
   ちなみにソメイヨシノはクローンだって云うんじゃない!だから、咲く時期も花の形も葉の形も同じなんですね。それで、
   基準木になるらしいです。ソメイヨシノが実生で生まれてきたら、それはソメイヨシノでなくなちゃうんです。何と云うので
   しょうかね?ま!それより花より団子のほうがいいかな?!
   写真以外にも、ザゼンソウはそろそろ終り気味、ミズバショウは白い色がちらほら、ハシバミの木々も雌花がほころび
   かけてきたました。春爛漫!百花繚乱の季節が すぐそこに!

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カンヒザクラ(寒緋桜 バラ科サクラ属:学名Prunus campanulata)
ご存知、1月に最初のサクラの便りとして沖縄から届きます。
学名の「campanulata」は「鐘形の」という意味があり、花が平開せず鐘形であることから名付けられたといわれている。
昨年は、この時期もっと鼻も多く、開花状態も、もっと良かったが、今年はまだ蕾みも多いようですね。
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カワヅザクラ(河津桜 バラ科サクラ属:学名Prunus lannesiana cv. Kawazu-zakura )
オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と云われています。そのためか、伊豆の温暖な気候の中で、本州の早咲きサクラとして、いち早くお花見を楽しむ光景がTVで紹介されているのを見かけます。樹形は広卵状で樹皮は紫褐色で光沢がある。花形は平開形で一重のやや下向きであり、花弁は5枚の円形で無毛である。色は蕾の時は濃紅色だが、満開時は淡紅色になるとある。
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クロッカス(アヤメ科クロッカス属:学名Crocus vernus)
秋に咲くサフランに似ていますね。でも、春に咲くクロッカスは黄色、白、紫と多彩な色合いをしています。今年は黄色のクロッカスは既に、咲き終わっちゃいましたって感じで少なくなりました。
春には何故か黄色系の花が早くに咲くみたいですね。
マンサク系、ロウバイ系、カバノキ系、クスノキ系など  
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シダレウメ(枝垂れ梅 バラ科サクラ属:学名Prunus mume form pendula)
初春に葉より先に枝垂れた梅を咲かせる落葉高木で、葉は互生で葉縁には浅い鋸歯がある。
日本庭園の池の側に咲く様は花の少ないこの時期、心を和ませてくれる。
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シダレウメをアップしてみました。
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キブシ(木五倍子 キブシ科キブシ属:学名Stachyurus praecox Sieb.et. Zucc)
春に、新葉に先立ち淡い黄色い4弁の釣鐘形の小さな花が沢山、枝からぶら下がったように咲き、藤のように花が垂れ下がっているので、木藤(キフジ)とも呼ばれる。
果実に含まれるタンニンが有機染料の黒色の原料である付子の代わりになる木で「きぶし」と命名された。基本的には雌雄異株という事だが、たまに両性花もあるという。両性花はオシベ(8本)とメシベの柱頭の高さが同一レベルにあるという。雄花のそれはオシベ4本が突出していて柱頭が隠れている状態らしい。こんど、よーく観察してみよう。
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ユキワリイチゲ(雪割一華 キンポウゲ科アネモネ属:学名Anemone keisukeana t.Ito ex Maxim)
葉はセリ科のミツバのようだが色が一段と濃いかな。本州西部、四国、九州の落葉樹林や、山のふもとの林の縁などに生える草。種子はあまりできず、地下茎で殖えるので集団になりやすい。夏の間は葉がなく、秋の半ばすぎに、新しい葉を出す。葉は、根元から出た柄(え)の先に着き、葉の柄とともに無毛である。一枚の葉は三枚の小さい葉からできており、一枚の葉全体の形はほぼ三角形であるが、それを作っている小さい葉一枚一枚は三角形からひし形で、先のとがったギザギザがある。葉の表は緑色に白っぽいもようがあり、裏は紫色を帯びることが多い。初夏には枯れてしまう。植物公園では、日本庭園奥などに保護されつつ丁度見頃となっている。
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イズセンリョウ(伊豆千両 ヤブコウジ科イズセンリョウ属 学名Maesa japonica )
林内の谷筋に生息する。センリョウに似ており、伊豆に多いことからこの名がある。
葉は互生し、細長くて長さ5-17cmで細長い。秋に葉腋に花序を出して小さなつぼみをつけるが、開花は翌年の4月から5月に咲く。花は乳白色で、長さ5mm。秋には果実が稔るが、センリョウのように赤くはならず、乳白色である。
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トサミズキ(土佐水木 マンサク科トサミズキ属:学名Corylopsis spicata)
●トサミズキ/花房の軸に白い毛が密生する ひとつの花房に付く花数は7〜8個
 葯はえんじ色
●ヒュウガミズキ/花房の軸に毛はない ひとつの花房に付く花数は1〜3個
 葯は黄色
●コウヤミズキ/花房の軸に毛はない ひとつの花房に付く花数は7〜8個
 葯は紫色
決して、ミズキ科のミズキやクマノミズキとは異なり、また、モチノキ科のタマミズキとも異なります。
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ネコヤナギ(猫柳 ヤナギ科 ヤナギ属:学名Salix gracilistyla)
山間渓流や中流の流れが急な場所などに生育する。雌雄異株であり、春に葉の展開に先立って花序を出す。若い雄花序は葯(やく)が紅色なので、全体が紅色に見えるがやがて葯が黒色になって長くなる。雌花序は絹毛が目立つのでふさふさとした感触であり、これをネコの尻尾にみたてて、ネコヤナギの和名が付いた。雌花なら花の後、綿毛をつけるらしい。植物公園ロックガーデンにあるネコヤナギはどうも雄花のほうかな?って思うけど、この状態では判別するのは困難だということらしい。
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アオモジ(青文字 クスノキ科クロモジ属:学名Lindera citriodora)
葉が出る前に淡黄色の小さな花をつけます。雌雄異株で,果実は秋に黒紫色に熟し,香料として使われます。材にも芳香があり,クロモジ同様に楊子として使われます。
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アオモジもアップしてみました。