春には新緑、夏の間は木陰のひとときを与えてくれた木々たちも、秋の深まりとともに、その色合いも黄色く、そして赤く染まってきました。
黄葉:黄色になる葉
紅葉:赤く染まる葉
どちらも「こうよう」って呼ぶそうです。
黄葉、紅葉って何故って思うとつい調べてみたくなりました。色んな文献・ホームページを参考にさせていただきました。
本当は全ては記述すべきなのでしょうが、割愛させていただきます。m(_ _)mごめんなさい
紅葉する「葉」の役目
太陽のエネルギーを使い、水と二酸化炭素から光合成により有機物を作り、木を成長させてゆく。
葉は寿命がくると緑色に見せる「クロロフィル」などの細胞の内容物は窒素やカリウムなどに分解され、リサイクルするために冬芽や根に転流される。
黄葉ってどうしてなるの? |
概要図 | コメント | キーワード |
新芽の頃、日を浴びてクロロフィルが葉の中に作られる。これにより、葉はいっそう「緑色」になって行く。活動期の葉の葉脈(主脈、側脈)は根が吸収した水分を枝や葉に運ぶ道管と光合成によりできた有機物を芽や根に運ぶ篩管が通っている。 この有機物は葉に含まれる「クロロフィル」が光合成により「デンプン」を合成する。 |
太陽 葉脈(主脈、側脈) クロロフィル デンプン |
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秋になると葉を緑色に見せて活動していた「クロロフィル」が分解され始める。するとまだ分解されていない「カロチノイド」が表面に表れてくる。これが葉を黄色く見せるのだ。 | 緑色:クロロフィル 黄色:カロチノイド |
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クロロフィルなどの分解があらかた終わると葉柄の端の細胞が解け始め「離層」が出来る。 この「離層」が完全に出来ると水分や養分は行き来が出来なくなる。 |
葉柄 離層 |
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「離層」ができ、葉脈で枝につながっただけの葉は風が吹くと散り落ち葉となる。 落ち葉が茶色になるのはカロチノイドも完全に分解され「タンニン」から茶褐色の「フロバフェン」が出来るためである。 |
タンニン 茶色:フロバフェン |
紅葉ってどうしてなるの? |
美しい紅葉の条件
1:充分な日当たりがあること。
2:きれいな空気があること。
3:摂氏8度以下の冷気。特に急激な冷え込みがあること。
4:適度な湿度があること。
概要図 | コメント | キーワード |
新芽の頃、日を浴びてクロロフィルが葉の中に作られる。これにより、葉はいっそう「緑色」になって行く。葉に光沢があるのは水分が蒸発しないようにワックスでできた「クチクラ層」があるためである。 活動期の葉の葉脈(主脈、側脈)は根が吸収した水分を枝や葉に運ぶ道管と光合成によりできた有機物を芽や根に運ぶ篩管が通っている。 この有機物は葉に含まれる「クロロフィル」が光合成により「デンプン」を合成する。 |
太陽 クチクラ層 葉脈(主脈、側脈) クロロフィル デンプン |
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秋になると葉を緑色に見せて活動していた「クロロフィル」が分解され始める。するとまだ分解されていない「カロチノイド」が表面に表れ葉を黄色くする。同時に気温が低くなることにより、道管や篩管が詰まってきて「離層を形成」する。 これにより、葉に「デンプン」が溜まってくる。 |
緑色:クロロフィル 黄色:カロチノイド デンプンの蓄積 離層の形成 |
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離層ができ、葉に蓄積され流入できなくなった「デンプン」は分解され「ブドウ糖」に変化する。 一方、紅葉する葉の細胞には「アントシアニジン」という物質があり、このアントシアニジンとブドウ糖が結合することにより「クリサンテミン」という赤い物質のアントシアニン系色素が作られます。クロロフィルが分解され、緑色がなくなることで、このアントシアニン系の赤色が目立ってくる。これが紅葉となる。 |
離層 デンプン ブドウ糖 アントシアニジン アントシアニン クリサンテミン |