レビュー番号66

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イスファハン
作者:ポーション・セバスチャン


金メダル

総合評価:☆☆☆☆
ルール難度:少し重い
人数:2〜4人
カラーリングがキツイ度:☆☆☆☆☆
黄色のサイコロ意味無かった〜度:☆☆☆☆

イスファハンは
イランにある実在の都市。
「サファヴィー朝」の時の首都として栄えた。
かつては
「イスファハンは世界の半分」と賞賛されていた。
世界遺産となったイマーム広場が有名である。
現在は「エスファハーン」と表記されることの方が多いようだ。


さて、ボードゲームの
「イスファハン」
様々な建物でイスファハンを繁栄させたり
商品を商店に配置したり、キャラバン隊で商品を輸出などして
勝利点を稼ぐゲームである。


大分、前にプレイして以来だったが
久々にプレイすることに。
俺と

りんさん タカ 
MSA の4人プレイ。




これがコンポーネント。

独特なカラーリングは賛否両論あろう(笑)

俺は割と嫌いじゃない。


実際のモスクの色の素晴らしさを

脳内で想像して補完だ(笑)



ボードは十字の道で区切られていて

右上、右下、左上、左下の

4つの地域に区分される。


それぞれのドギツイ色の商店に商品を

並べる事で勝利点を得る。



これは各自に配られる建物のボード。

お金と後述のラクダを支払えば

建物を建てられる。


建物はゲーム展開を楽にする

特殊効果がある他

3つ以上で勝利点も、もたらすので

バンバン建設しておきたい所だ。






ゲームの基本的な流れは
スタートプレイヤーが9つのサイコロを一斉に振り
出目ごとにわけておく。
そして順番に対応する資材などを獲得したり商品を
商店に配置したりする。


これで1日。
ゲームは3週間。


すごく省略して説明したが
細かいルールが結構あるので
すべては言葉で説明しきれない(笑)


ルールは多々あるものの
ゲーム感自体は非常に軽い。





お金とラクダ駒。

非常に重要な資材だ。


建物を建設するのに必要な資源である。





出目ごとに、専用のダイスタワーに並べる。

最低の数字は一番下に。

最高の数字のは一番上に。


後は下から順に並べる。


上の写真ではすべての目が出ているので

すべての列に並べられている。

5の目の列は貴重なのだ。


一番下はラクダ駒。

目ではなく個数が得られる数。

上の写真ならラクダ2頭ゲットだ。

一番上はお金。

残りの4つはボードに商品を

配置できるのだがそれぞれ

マークに対応した場所でなければ配置できない。


その他、資源のかわりに

カードをゲットしたり

行政官を移動(後述)させたりもできる。


スタートプレイヤーから順にどれかひとつ獲得していく。


ダイスのシステムが非常に

よくできている。


これがこのゲームの大きな特徴でもある。



こちらはキャラバン隊。

こちらに商品を送ることでも勝利点を得ることが

できるのだ。置いたときに即、点数になる場所も

ある他、キャラバン隊がいっぱいになった時に

置いている駒の数に応じて点数が入る。


キャラバンに送るには

行政官を使う。行政官はダイス目で移動し

商店に置かれた




さて、ゲーム本題だ。

まずはスタートプレイヤーは
りんさん 

以下、MSA タカ 俺の順になっている。

初回のダイス!!


りんさん が振る!!

って、三種類しか出てないじゃん!!

獲得できるダイスがない場合はカードを貰える。
カードも強力な物が多いのだが
スゲー不公平な感じ。


やっぱり最初はお金かラクダが欲しい。

「クレーン」を建設したいからだ。

クレーンというのはお金4つ、ラクダ4つを支払って建てる
建物。一番、コストが高いだけあって非常に強力。
商店に商品を置く際に追加でもう一個置けるのだ。
遅れずにコイツを建設したかったのだが。



りんさん MSA 
はその後、そつなくクレーンを建設。

遅れて
タカ もクレーンを建設!

ぐむぅ。いきなり超不利な展開。
こうなったら、クレーン以外の作戦を模索する事にした。





カード作戦を取る事にした。

それとお金は割と潤沢。



それとキャラバンにバンバン商品を

送り込む事とする。




商店に商品を配置。

緑駒は俺。

しかしこれはキャラバンに送り込むための

布石だ。

人型の駒が行政官。

こいつを操作してキャラバンに商品を

送り込む。



お金を支払えばサイコロを振る際に

追加で黄色のサイコロを振れる。

どの目が出るかは運だが

黄色いのはスタートプレイヤーしか選べないので

ここぞという時には使いたい。



ゲームはりんさん MSA の両名の
有利なように進む。
このゲーム、サックリと終わってしまうので
ボヤボヤしている暇は無い!!


ドンドン、キャラバンに商品を送る。
きっと綺麗なペルシャ絨毯だったり、宝石だったりするんだろう。
輸出攻勢じゃい!!





商品で商店が埋まっていく。



大量のラクダ駒ゲット!!

建設のコストとして使う他

キャラバンに商品を送る際に通常、商品を

ボード上から1個消費して送るのだが

かわりにラクダを支払う事で

商品を消費せずに商品をキャラバンに送れる。

キャラバンにバンバン送る作戦実行中の

俺としては必需品である。



こちらはキャラバン隊。

こちらに商品を送ることでも勝利点を得ることが

できるのだ。置いたときに即、点数になる場所も

ある他、キャラバン隊がいっぱいになった時に

置いている駒の数に応じて点数が入る。


キャラバンに送るには

行政官を使う。行政官はダイス目で移動し

商店に置かれた駒を持っていく。

前述のラクダを使えば

商品を消費しなくてもいい。


後半は商店にビッシリと

商品がおかれる。

みんなはクレーンで有利に

商品を置いていく。緑の俺は

ジリ貧である。


盤上は

いかにもアラブの商店街の

繁栄って感じだ。



結局、むやみやたらにキャラバン隊に商品を送る
俺を見てみんなも警戒しだして
キャラバン隊に商品を送り出してきやがった!


俺もラクダを余分に手に入れる建物や
キャラバンに商品を送るたびにカードがもらえる建物で
カードを駆使して対抗したが
最後は得点も伸び悩んで失速。



りんさん がまくり勝ち。
2位が
MSA 

3位が仲良く俺とタカ 


やっぱクレーンは強力だよねぇ・・・。
意地張って使わなかったが今回は全然ダメだった〜。



ぐり総評
 金メダル 総合評価:☆☆☆☆


ゲーム中に色々とやれる事。やりたい事が
ある中でどれを選択していくのか悩ましい
好ゲームである。
ダイスを使って資源を獲得するやり方は

カタンを思わせるが
お金を払って余計にサイコロを振ったり
みんな何かしらのものはゲットできたり
カタンより
公平感はあるかな(笑)

いずれにせよダイスの使い方が絶妙なゲームだ。
色々な事ができるだけにルールも細分化されている。
理解するまで少し大変かもしれないが
やれば簡単に理解できるし、プレイ感は非常に軽い。
この、色々な事ができる自由度が楽しさのポイントかも。


ゲーム自体は
「えっ!?もう終わり!?」ってくらい
あっという間に終わる。
物足りないと感じる人もいるかもしれない。
俺は、「あーあとちょっとで○○できたのに〜〜!!」
っていうギリギリの所で終わる感じが
とても気に入っている。
非常に色々な面でうまく調整されている所がまた良い。


ボードの色彩感覚は賛否両論あるかもしれないが
内容はとても良い。文句なしの金メダル。



りんさん総評
 評価:☆☆☆☆☆

あとちょっと感は他に類を見ないんじゃないだろうか。
いい意味で選択肢が絞られているので、ダウンタイムも
少なめだし、比較的短時間で終わるし、もう一回やろう、
となりやすいゲーム。


戦略に関しては、序盤から建設、特にクレーンや市場(独占地域毎に+2点ずつ)は後回しにすべき。
1周目でキャラバンに送ることと、出来ればその前に宿屋(キャラバンに送る都度カードが手に入る)を建設するのが割と良い。
キャラバンはいっぱいになるまで毎週得点されるし、カードは1ターンに何枚も使えるし、実はかなり強力。