レビュー番号68

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ポンペイ滅亡
作者:ヴレーデ・クラウス・ユルゲン

銀メダル
総合評価:☆☆☆☆
ルール難度:普通
人数:2〜4人
ケンカになりそう度:☆☆☆☆
不道徳度:☆☆☆

もう、かれこれ1年ぐらい前から欲しかったのだが
ようやく手に入れる事ができた。貴重品なのだ。
喜びもひとしおである。

このたびようやくプレイするはこびとなった。


メンツは
やま

MSA だ。



このゲームは
実際の歴史上の話を元につくられている。



実際のポンペイの勉強をしておこう。


イタリアに、古代あった都市で
商業都市として栄えたが
西暦79年 ヴェスヴィオ火山の噴火とともに
街は壊滅・・・・
火山灰によって街は完全に埋もれ
その後発見されるまで幻の都市となった・・・・
皮肉な事に火山灰に埋まっていたために
フレスコ画や壺などの美術品は
保存状態の良い状態で発見されている。
当時の様子を知る上で大変貴重な資料となっている。


ゲームの方も
街が栄えていくフェイズ・火山が爆発し街を破壊していくフェイズと
分かれている。

目的は自分が担当する色の人間達を少しでも多く
火山噴火の猛威から生還させるのが使命だ。






ボードの全景。

コレがポンペイの街である。

左上のが恐怖の

ヴェスヴィオ火山である。



みよ!

この恐ろしい妙にリアルな火山を!!


ちなみに標高約7cmである(笑)



プレイ前にカードをセッティングする。





まずは街が繁栄していくフェイズだ。
手番では
カードをプレイして、ボード上にカードに対応した場所に
人間駒を置いて、手札の補充。これだけだ。


みんな初めてだったのでゲームの肝がよくわからず。
とりあえず、火山が爆発して、人間を逃がすフェイズに
備えて出口の近い場所のカードをプレイしておくのが
有利かなと思い人間を配置。


みんなもそんな感じ。






ボード・カードには数字がかかれてて

それぞれ対応している。

たとえば3のカードをプレイすれば

3の場所に人間が配置できるといった寸法だ。



少しずつ人間が増えていく。

ちなみに黒=俺。

黄色=MSA。

赤=やま。



そうこうしているうちに
一回目の「噴火カード」が山札から引かれた。

ここからは「縁者」のルールが適用される。
「縁者」ルールの細かい説明は割愛するが
うまくやればドンドン追加で人間駒を置けるようになるので
効率良くいきたい所だ。
なんせ、人間の絶対数が多ければ生還する
数も多くなりやすいハズだ。


また、ここからは「予兆カード」というものが
山札から出る場合がある。
これを引いたプレイヤーは容赦なく
他のプレイヤーのボード上の駒を
1個、
火山に投入できるのだ。
もちろん、その人間は死を意味する。






ポイポイ♪


人を殺すという行為なのだが

不謹慎ながらこれがメチャ楽しいw


逆にやられたら

メチャメチャ、イラっとくる(笑)







 (力いっぱい、やまの駒を火山に投入して・・・)

やま 「ムカツク!!!それ〜!!!」



「ありゃ♪また予兆カードを
        引いちゃったよ〜。すみませんね〜。ポイポイっと。」


MSA 「後でぜって〜殺す!!」


そんなやりとりをしているうちに
2度目の「噴火カード」が引かれた。
ここからは火山が爆発し、人間が逃げまどうフェイズに切り替わる。






噴火直前の街の様子。

だいぶ人間駒が増えてきたが・・・




火山が爆発したら今度は
溶岩タイルを配置するのと
自分の人間駒を街の外に脱出させる。
ここからはカードはもう使わない。

まず、巾着袋から溶岩タイルを引いて
ルールにしたがって街のどこかに配置する。
もちろん、この溶岩タイルに巻き込まれた人々も
死亡する。
この不幸な人々も火山に投入する(笑)


人間駒を動かす時のルールは
その駒がいるマスにいる人間の数(自他問わず)の分だけ
マスを移動できる。


人が多いマスの方が歩数が多くなる。
人間を孤立させないように
かつ、無事に逃げられそうなところから狙って動かしていく。







迫りくる溶岩!!

うひゃ〜逃げろ〜!!



人間を逃がすのは

パズルのようで楽しい。


また溶岩を他のプレイヤーに

巻き込ませたり

逃げ道を塞いだり

嫌がらせの応酬だ。




ゲームの方は1人分の差でMSA が勝利!!
くやしい〜

やま が3位。


ちなみに逃がした人が同数の場合は
火山の中身を確認して入っているのが少ない人の方が
勝つ。


このゲーム、すっかり気に入ってしまったので
日を空けずに


かもや@カチョー
いのちん 達ともプレイした。


ぐり総評
 銀メダル 総合評価:☆☆☆☆


ゲーム自体はシンプル。カードで人間配置して
溶岩タイルと移動力を念頭に移動するだけだからだ。
運の要素も割と強い。
もちろん、効率良くいかなければ絶対に勝てないが。
その分プレイ感は非常に軽く
もう1戦!となりやすい。時間もそんなにかからないし。


このゲームの最大の売りはやはり
人間を殺すという不謹慎さと、その楽しさだろう。
不謹慎ではあるが
実際にあった歴史的な事実と、かなり古い時代の話であるために
心情的に苦痛にならないので気分良く(!?)
殺し合いが楽しめる(笑)


これが、よく同人系地下ゲーにありそうな
最近あった不幸な事件や猟奇的な事件がモチーフだと
良識のある人だったら絶対、不快感の方が強くなるハズである。
少なくても俺はそういうのを楽しめる人とはゲームしたくない。
まぁ、そういうの全く気にならないなら
この話は意味無いが。


あと、やっぱ立体の火山は
最高。
雰囲気バッチリ!実際のポンペイの地図になっている
ボードも良い。


個人的にはヘビーローテしたいほど非常にお気に入りで
金メダルあげたいが

アッサリしていて大味といえば大味
客観的には銀メダルかな〜と思ってしまった。
戦略的なゲームが好きな人には物足りないと思う。
どちらかといえばパズルっぽいのだ。

「ポンペイの歴史」自体、個人的には思い入れがあるので
その分、割引いて評価してみた。