レビュー番号95

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モルゲンランド

作者:リチャート・ブリーズ

金メダル 
総合評価:☆☆☆☆☆
ルール難度:普通
人数:3〜5人
ワイロ安く終わってくれ〜度:☆☆☆☆
大きい財宝の価値を5と間違いがち。度:☆☆☆☆☆


オークションで人気になる作品。
ゲーム会でプレイしてみた。


メンバーは俺と
かもや@ 
りんさん MSA 
そしてタカ との五人プレイ。


このゲームの舞台は中東。
アーティファクトを沢山集めるのが目的のゲーム。
そのためには財宝や魔法を使ったり
街で様々な効果を得たりして
ゲームを優位に進めていくことを目指すのだが
今回は全員が初めてだったので

初級モードでプレイした。

初級モードでは魔法は出てこないなど
ルールは少なめで、ゲームの概要を確認するのにちょうどよい。







これがボード全景である。


下側が財宝が手に入る

ドラゴンの巣窟。


真ん中が様々な効果のある建物が並ぶ



上段がゲームの目的である

アーティファクトをゲットできる宮殿だ。


毎ラウンド下から上に向かって

イベントを解決していく。



各自、ついたてと

チップを受け取ってプレイ開始。

順番にボードのどこかに

裏向きにチップをおいていく。


チップは数字が高い方が強い。

一番その場所で数値の大きかった人が

優先権を得てイベントをこなす。


「競りのゲーム」である




まずは、アーティファクトをゲットするためには
財宝集めである。
財宝=お金みたいなもので
財宝でアーティファクトを買うようなイメージだ。


当然、みんなも同じことを考えるので
序盤はドラゴンの巣窟での
熱いチップの張り合い、駆け引きだ。
ブラフだったり、多めに賭けたりする。


だが、5人もいて同じ行動していたんでは
ちょっと、キツイと考えた俺は
街で財宝を増やす作戦に出た!
コレが功を奏して序盤は
財宝を割と有効にあつめる俺。しめしめ。





ドラゴンの巣窟。

上手くはまれば大量の財宝がゲット

できるのだが、当然競合しやすい。



各自、ボード上の色々な場所に

チップを入札している。

出そろったら表向けて確認する。



ドラゴンの巣窟で財宝の奪い合いで
チップが同数のケースが出た。
この場合、スタートプレイヤーに近い方が優先権がある。
これで二度ほど横取りされるパターンに泣く俺。くっ!
スタートプレイヤーは他のゲームであるように持ち回りではなく
街でその権利を手に入れて初めてスタートプレイヤーになる。

あやつり人形をやった事がある方なら
それの「王様」みたいなのを想像していただくと
わかりやすいかも。


なのでスタートプレイヤーになるために
ラクダ(スタートプレイヤー駒)をゲットする俺。

ただし、順番に入札していく方式なので
スタートプレイヤーは他のプレイヤーに
思惑もばれてしまうし、後だしされてしまうので
やっぱり不利だ。この辺のバランスは絶妙である。

ん〜スタートプレイヤーになって失敗したかな・・・・(汗)





こちらが街。

色々な効果がある建物が並んでいる。

一番左のがスタートプレイヤーに

なるための建物。


その右隣は

一個の財宝を三個に交換してもらえる建物。

序盤はここを利用して儲けたが

みんなも狙うようになってきて

きつくなってきた。



ここが宮殿。

ここでアーティファクトをゲットするのだが

門番にわいろを払わないと

宮殿には入れないw


下賤な者だったんだな、俺らはw




こういうゲームやっていると個性が出て面白い。
かもや@ は黙々と財宝集め。

性格の悪い
りんさん は俺と狙いをかぶせてくる。

粛々とゲームを進める
タカ 

バランス良く賭けていくMSA 

といった感じである。




宮殿にたくさんのチップが並ぶ。

熱い駆け引きなのである。





アーティファクトの値段も変動する。

賭けてるチップの数値と数だ。
すなわち、数値は少なく、チップの数も少ない方が
すくない財宝でゲットできるが横取りされる心配もある。
かといっていっぱいチップをおくと
たくさんの種類とたくさんの財宝を支払わねばならず
ジレンマである。


きちんと考えてチップを賭けていかないと
失策はかなり後に響いてくる感じで
常に、緊張感のあるプレイ感だ。


財宝最後の一個はもう、自分のだせる財宝数ギリギリまで
賭けるのだがどこでどう間違ったか
痛恨のカウントミスで最後、アーティファクトをゲットできなかった!!
悔やまれる!!


て、事で
あまり敵を作らず、目立たないでプレイした、タカの快勝。
後半、猛追のかもや@を振り切った。
三位 俺 四位 MSA 五位 りんさん



うむ!非常に悩ましいゲーム内容で好感触!!
と、いうことで
魔法や建物も全部、登場する上級ルールを後日
タカ、MSAとやってみた。






魔法カードは非常に強力。


さらに悩ましく緊張感のある

ゲームへと変貌した!





MSAと俺がバンバン、ケンカしながらやりあっているうちに
オイシイ所をタカに持ってかれて連勝を許してしまった・・・・。
面白いのでまた人数が集まりそうな時にリベンジしたい〜!!



ぐり総評
 金メダル 総合評価:☆☆☆☆☆

ルールはわかりやすい。上級ルールもわりとすんなり
覚えられる。

やってる事はチップ賭けるだけで
シンプルなんだけど
駆け引きやブラフ、戦略に魔法に・・・
色々と詰め込んでるけどうまくまとまってて
なおかつ緊張感あるプレイ感で
このゲームデザインはなかなかだな〜と感心しました。
心理戦に重きを置いているような設計ですね。


コンポーネントも悪くない。
財宝はプラスチックながらなかなかこったデザインでカワイイ感じ。
ボードはちょっと大きめ。
魔法カードは日本語化したほうがいいかな。


個人的にはこういう心理戦大好きなので
評価は高い。
「ジレンマ」「心理戦」「競り」「強力な魔法の応酬」みたいな
キーワードにピンとくる人にはオススメです。