レビュー番号35

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インカの黄金
作者:アラン・ムーン
   ブルーノ・フェドゥッティ


銅メダル

総合評価:☆☆☆
ルール難度:軽い
人数:3〜5人
かぶんなや!!度:☆☆☆☆☆
お化け怖ッ!!度:☆☆☆


ダイヤモンドというゲームのリメイク。
基本的なルールはほとんど一緒だが
大きな違いは
新たにアーティファクトと呼ばれる
価値の高い埋蔵品が出てくることだ。
逆に言うと、アーティファクトを抜けば
ダイヤモンドができる。それはお好みで。


「インカの黄金」は
インカの遺跡を探索して
より、沢山の財宝を獲得することをめざすゲーム。






横からなので見づらいが

これが遺跡。5つの探索場所を

意味している。わざわざ

こんなカードが入っている。





ゲームルールはいたって簡単。
1枚冒険カードめくる。
宝石カードなら残っている探検者で山分けする。
そして一斉にみんなで
さらに冒険を続けるか、ベースキャンプに戻るかを
決める。
また、冒険カードをめくる・・・・の繰り返し。
無事に戻れれば、とった宝石を確保できるのだが
同じ危険カードが2枚でると
失格となり、せっかく集めた宝石もオジャンとなる。


前段、述べた
アーティファクトは価値が高いので是非ともゲットしたい。


冒険を続けるか戻るかの意思確認の際に
たった一人でベースキャンプ戻るパターンの時のみ
その人が持って帰る事が出来るというルール。
また、発見できなかった場合は
そのままゲームから除外されるので
確保は非常に難しい。


ゲーム自体は

トランプのハイアンドローや
カジノゲームのダブルアップなどにプレイ感は近い。






これが宝石。

緑は価値1

黒が5

黄金は10だ。




冒険カードを並べていく。

今回、非常に危険な遺跡を探索中なのだ。


ちなみに、ベースキャンプは

実際にテントの形をしていて取った宝石を

隠しておくのに使う。




遺跡探索を5回やって一番宝石の多い人が勝つルール
なのだが
後半、アーティファクトの価値が上がる可能性があったり
危険が出る確率が減ったりして
逆転の可能性もないわけではない。


また、帰還した人が多いと
宝石のゲット数も多くなるのでついつい欲張って
危険を顧みず、冒険を続行してしまったりする。


もちろん、恐怖を恐れて
逃げ帰るのが早すぎても宝石の数で負けてしまう






意思確認用のカード。

各プレイヤーに配られる。これを一斉に

出す事で意思を表示する。

左が帰還 右が冒険の続行。



みんなで一斉にカードを出す。

今回はたった一人だけ帰還する人がいる。

チキン野郎とみんなに言われるwww



宝石は一気に10数個でたり

1個しか出なかったり様々。

山分けルールなので割り切れず余りが出た場合は

一度カードに残しておいて

帰還する人がその余りの分をゲットできる。




簡単なルールと短い時間でできるし
対応人数の幅があるので
割と稼働率は高い。



ぐり総評
 銅メダル  総合評価:☆☆☆


コンポーネントの話からいくと
ダイヤモンドは宝石と宝箱が立派だったが
インカの黄金は少しさびしい気がする。
まぁテントは良くできているが。


その分、新たなルールが加わっているのだが
それはなかなかいい味付けになっている気がする。


カード運のゲームなんだけど
行くか戻るかの心理戦が熱い。
シンプルだけに、感情移入もしやすい。
本当に冒険した気分にさせてくれる。この辺は見事。
意思確認と冒険カードのめくられる瞬間に
楽しさと興奮があり
一喜一憂がおこる。


さて、ここから少々長くなる。


このゲームの和訳が
非常に不親切。

NGO(ニューゲームズオーダー)
http://www.newgamesorder.com/
という会社なのだが

簡単なルールだったのにわかりにくい事この上なかった。
同じ会社の
ロールスルージエイジスもわかりずらい。
この事は
ジョーコデルモンドでもレビューでふれていたが
まったくもって同意見。


こんな事で海外ゲームが難しいと思われたり
ゲーム自体を敬遠されたりしそうで
残念でならない。
ゲームの内容が好き嫌いの話でなら仕方ないが
ゲーム外の事だから不満がでてくる。
まして好ゲームだけにもったいない。


沢山の人にやってもらって
広めたいと本気で考えるのだったら
その辺を大事にしていただきたい。
一プレイヤー、一顧客としての意見。


手厳しい批判もありましたが
ゲーム自体は本当にいいので
一度は試してもらいたいです。