レビュー番号72

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グレンズギャラリー
作者:ライナー・クニツィーア

銀メダル 
総合評価:☆☆☆☆
ルール難度:軽い
人数:3〜5人
絵がわけわからん度:☆☆☆
美大生うぜー度:☆☆☆☆

このゲームは
名作と誉れ高い「
メンバーズオンリー」のリメイク作。


メンバーズオンリーは入手難だし
リメイクの方でいいやって事で購入。


メンバーズオンリーは会員制クラブ内での賭け事がテーマだが
本作は画廊の入場数を予想するというテーマになっている。
ボードやカードなどが一新されているが
ゲームの内容自体はまったく同じゲーム。


今回のメンツは俺と
かもや@

やまいのちん 
4人でのプレイだ。




これがボード。

一番上が得点ボード。

5つあるボードはそれぞれ

画廊になっており

このボード上にどれだけ人が来るか

自分の駒を置いて賭けていく。



手札。これをヒントに各画廊に賭けていく。

すごい絵だ。

正直、あまり好まない絵ではある(笑)

近代画がテーマで

クニツィーアって事で

モダンアートを彷彿させるね。

ゲーム内容は全然違うけど。




ルールはいたってシンプル。
カードが5種類あってそれぞれの画廊に対応している。
自分の番になったら手札から好きなカードを2枚
場に置く。そして、任意で画廊に入場者予想していく。
たとえば、日本画画廊が5人以上(5枚以上カードが場に出る)
と思ったら
そこに駒を置いていく寸法。
当たっていれば得点する。得点を競うゲームだ。


しかし、最初はどの画廊が人気になるかなんてほとんどわからない。
自分の手札と相談しながら・・・
あるいは他人の賭け方を参考にしていくのだ。
手番が進むごとに場にカードが増えていくので
おおよその見当がついていくのである。






真ん中のカードはグレンさんである。

まぁ、スタートプレイヤー表示用である。

各画廊には

〜人以下や〜人以上という

マスがある。

たとえば5人以上のマスは

当たる確率は高い分得点は低い。

8人以上とかの極端なマスは得点も大きい。



この「共産主義」のボードには

誤植がある。ルールを知っていれば

絶対間違えないし、シールでも作って張れば

いいんだろうけどね。

減点要素だなぁ。


誤植は4か所。黄色いマスに黒字の部分で

本来マイナス4、マイナス3、・・・・

となるべきところがプラスになっている。


ちなみに白い○が当たった時の得点。

黄色駒が現在

この画廊には3人以下しかこないという

予想をしている所である。



よく見るとわかるのだが

各画廊、賭ける場所が微妙に違う。

プレイアビリティをさげているような気もするんだけど。


メンバーズオンリーのように

1枚もののボードの方がわかりやすそうだ。

まぁ、各画廊個性があっていいといってしまえば

それまでだが。





最初、みんな初めてだったので
ぜんぜん、方向性がみえず、適当な賭けを繰り返していく。
まぁ、仕方ないが。
序盤はわりと、
やま かもや@ 
がコツコツと正解して得点を稼いでいる。
苦しい展開の俺と
いのちん




白い駒は各自持っていて

一番最初にだけ置く事が許される駒で

得点が倍になる。

普通の駒ははずれれば没収されてしまうが

白いのは没収されないので

バンバン出し惜しみせず

使えば良い。


また、得点倍駒もある。

白いのと同時に使えば3倍になるので

強力だ。



日本画のカードをプレイ。

日本画画廊に客が1人来た事を意味する。


この他、美大生カードなるものが存在する。

これは美大生1枚につき、その画廊の

人数からマイナス1されてしまう。

この美大生が曲者で

予想を大きく狂わせる。





なんか、ジリジリした展開。
これがクニツィーアジレンマか!!
とか思っているうちにゲームは終盤にさしかかる。
なんか、
ケルトっぽいシリジリ感だなぁ・・・。


苦しい展開の俺だったが
8人以上来る予想が当たって、一気に盛り返した。







得点ボード。

特殊な計算方法になっており

まず、各画廊で5点以上とらないと

計算されない。


4点以下は切り捨てされるのだ。

現段階では7点取っている

黄色駒しか得点の権利が無い事になる。



ゲーム後半。

みんな慣れてきて

賭け方もうまくなってきた。



ゲーム後半にはみんな
うまい賭け方やずるさもでてきて
得点もちょこちょこ入るようになり
面白くなってきた。
みんな賭けごとすきなんだね〜。
賭けごとって人間の本能の部分を刺激するよな〜。


最後は
上手い事、各画廊で一気に得点し、得点の権利を
多数もぎとれた俺が快勝。

かもや@ は直前までリードしていたが
最後の最後での判断ミスが響き
惜しくも二位であった。




ぐり総評
 銀メダル 総合評価:☆☆☆☆


非常に楽しい。
シンプルなゲームでそれが逆に洗練されている印象すら
覚える。運の要素は強めだけどそれが
「賭け」のテーマに合致しているのでこれはこれで
いいんじゃないかと思う。
俺、思えば賭けごと好きだもん。
アホかってぐらいに(笑)
アブナイから実生活では賭けごとやめたけどwww


カードの枚数とかなかなか計算されている感じが
とても良い。
まぁ、別に絵画や画廊がテーマじゃなくてもよかった
気もするが。


シンプルさゆえに、好き嫌いもありそう。

やま あたりはちょっと苦手っぽかった。
個人的にはもっともっとやりこんでみたいと思える良作だ。


残念なのは
レビュー中にも触れた通り
誤植や絵のタッチ。プレイアビリティの問題だ。
特に誤植なんてのは問題外である。
大きな減点要素だ。
絵のタッチは好みの問題だからまぁ、いいけど・・・・。
ボード5枚と得点ボードは場所使うわ
見づらいわで・・・・。


それが無ければ金メダルあげたんだけどなぁ。
ゲーム内容が非常にいいだけに悔やまれるなぁ。


雰囲気の良さそうな

メンバーズオンリーがやりたくなったよ。