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レビュー番号46
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どうぶつしょうぎ
作者:北尾まどか
銀メダル
総合評価:☆☆☆☆
ルール難度:軽い
人数:2人
にわとりあんまり使えない度:☆☆
積み木で遊んでるっぽい度:☆☆☆☆☆
将棋を若年層に普及させる目的で作られたゲームである。
デザイナーは女流棋士である。
コマの動きが簡素化されていて誰にでもわかる設計になっている。
まずは
MSA
との対決だ。
全体像である。
コマには動き方が書いていて分りやすい。
子供でも将棋しらない人でもわかる。
盤は3×4のサイズ。
このゲームは簡素化されているとはいえ基本は
将棋
だ。
歩の動きのするひよこ
角のような動きの象(一歩ずつしか進めないが)
飛車のような動きのキリン(こちらも一歩ずつ)
そして王の動きのライオン。
ひよこだけは相手の列(最終ライン)に突入すると成る事が出来て
にわとりになる。にわとりは金の動きと同じ。
相手のライオンを取れば勝ちなのだが
その他にライオンを相手の列(最終ライン)に突入しても勝ちだ。
取った相手のコマは
将棋同様に自駒として利用できる。
ひよことにわとりの駒
将棋と違うのは先に説明した
ライオンが相手のエリアに進入して勝ちなのと
二歩や打ち歩詰めなど将棋では禁止されている事が
どうぶつしょうぎでは認められている点だ。
お互いが同じ状況に。
ひよこがなってニワトリに!!
見ていろ!MSA!!
一回目の俺の敗戦の様子。
にわとりが何の役にも立たなかったw
こういうアブストラクトでは強い
MSA
全然勝てなかった。
俺が弱いというのもあるのだがw
3戦やって3連敗。
続いて
GIN
と
IKI
の夫婦対決。
将棋が出来ない
IKI
相手に容赦ない
GIN
。
打ち方を見ててなかなかの強豪と見受ける。
早速、GINに勝負を挑む。
ハチワンダイバーGINに対して劣勢の俺。
苦しい展開だったが
一瞬の隙をついて逆転勝ち!!やった。アブストラクトで俺が勝てたっ!!
ぐり総評
銀メダル 総合評価:☆☆☆☆
このゲーム、見た目が子供っぽすぎて
しかも盤が小さいので単純なイメージを受けるのだが
実に奥の深いゲーム
になっている。
確かにそんなに時間のかからないゲームなのだが
展開もめまぐるしく変わる
し、将棋よりも考えること自体は
難しくないので楽しい。
そういう意味では見た目で損している。
まぁ、子供向けっていう意味ではいいのかもしれないが。
自分としては見た目よりも実際にプレイしてみて
想像以上の楽しさだった。
俺なんかは将棋はこれでいいんじゃないかとさえ
思った。
実際、将棋の歴史は大将棋や中将棋などを経て現在の盤・コマ数に
なっている。無駄が排除されてきて現在の姿なのだが
そのさらに
進化形をどうぶつしょうぎに見た
気がするのだ。
アブストラクトなので実力差がはっきりするのは確かだが
惜しい所までいくような設計でつい、もう一回!となってしまう所は
立体四目
などのプレイ感にも近い。
2人用の詰将棋というニュアンスもいいかもしれない。
さっと取り出せて手軽にプレイできる所も評価したい。