レビュー番号28

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あやつり人形
作者:ブルーノ・フェドゥッティ

金メダル

総合評価:☆☆☆☆☆
ルール難度:重い
人数:2〜7人
順番来るまでドキドキ〜度:☆☆☆☆☆
芸術家の顔コワッ!度:☆☆☆☆☆



りんさんが購入したゲーム。


お金を沢山集めて、価値のある建物を
たくさん建てましょう。っていうゲーム。
鬼才・フェドゥッティの素晴らしいゲームデザインを
堪能できる
非常に優秀なカードゲームという
位置づけを俺はしている。







黄色い丸いのがお金。

少し小さいが綺麗で上質なコインだ。



黄色い駒は、スタートプレイヤーを表す。

木製。王様の形をしている。



今回は5〜6人でのプレイを基準に話しします。
2〜3人だとまたちょっと違うので。


基本的な流れは毎回
スタートプレイヤーから順にこのラウンドで使用する
職業をひとつ選択していく。全員が選んだらスタート。
職業には番号がふられていて1番から順に行動していく。
各職業には特殊能力があり
それを生かしながら、お金を集め建物をたてていく。










職業は全部で9種類。

それぞれ異なる能力を持つ。



スタートプレイヤーから職業を選ぶのだが
その前に1枚を表向きに、1枚を裏向きに場に置く。
それからスタートプレイヤーが職業を選ぶ。


つまり、毎回、取りたくても取れない
公開された職業が1つ、非公開のが1つある。
そして、最後の方になると職業は限られたものしか
のこらないので選択肢は少なくなる。
この辺は見事。


全員が選んだ後も1枚は職業があまるので
それも非公開に場に置く。
それから、能力を発動していくのだ。
ちなみにスタートプレイヤーは「王様」の職業を選んだ人に
権利があるので、順番に回ってくるわけではない。





今回は8番・傭兵が使えない。

そして非公開の1枚。


スタートプレイヤーには何が隠されてるかわかる仕組み。



今回は芸術家を選択!





各職業にはお金を集めたり
建物の建設に有利な物や
なかには人を暗殺(そのラウンド行動不能)など
色々ある。


うまく利用したり、他人の妨害をかわしたりしながら
1番を目指すのだ。
職業選択がこのゲームの肝だ。


そしてこの、能力・行動順・自分や他人の思惑など・・・・
すべてがうまくできているというか
絶妙なバランスなのだ。
本当によく練れたゲームデザインだ。






これは手札の建物カード。

お金を払って建設する。

カード左側の○の数がコストでそのまま勝利点でもある。

中には特殊な効果の建物もある。





最初、職業の特殊能力や職業ごとに順番がある事など
和訳を読んでいるだけではわかりづらいかもしれないが
やってみればすぐわかる。


毎回、職業選択の時に悩むくらいで
他は流れ作業的にできるし実際すごく簡単。






建物を建てるときは

コストを支払って公開する。




ゲーム終了!得点計算中。




今回はプレイ中の話は割愛。
ちなみに先日やった6人プレイでは



えりんぎが優勝!のっぽが2位
俺が3位でりんさん4位
MSAが5位コテツが6位


でした〜。えりんぎおめでとう!
コテツの
自爆テロさえなければのっぽが勝ってたかも(笑)


戦略や心理戦・駆け引きのある
濃密な時間を過ごせるオススメのゲームです。



ぐり総評
 金メダル  総合評価:☆☆☆☆☆


カードゲームでは個人的に最高ランクの評価をしている。
何人でもいいし、何度やっても面白い



誰かに妨害されたりしないか
自分の順番が来るまでドキドキだし
相手の思惑を読んで妨害できたときの喜びも格別。
逆にうまくすり抜けた時のしてやったり感もいい。


ただ、直接攻撃のオンパレードだし
きちんと考えて行動しないと本当に何度も潰される
結果になるし、カードゲームの中では
重い部類(作業的にはシンプルだが)にはいると
思うので好みはわかれるかも。



キラリと光る秀逸なゲームデザイン
コンポーネントもカードゲームの割に上質で
お得感もある。


このゲームやりながら酒を飲んで徹夜もいいな(笑)
個人的には5〜6人でやって欲しい。
もちろん少人数でも面白いが。


俺はこのゲームを手ばなしで
賞賛したい。

りんさん総評:評価☆☆☆☆


カードゲームの中では重く、ゲーマーズゲームと言われるがルール自体はさほど複雑ではない。
職業の選択&自ターンに収入行動、建設をするか否か。
終了条件も、誰かが8つ目の建物を建てた回で終了と明快。
直接攻撃やゲームバランス(展開の上での)の崩壊を起こしやすい部分が難しく、また面白くしていると言える。
インタラクションの強さが好みの分かれるところだろうが、そこが魅力でもある。
2〜7人とプレイ可能人数の幅が広い点で重宝されるが、プレイヤーを選んでしまうゲームであるかも知れない。一言で言うとクセが強いとも言える。

拡張では更に1〜9番までの職業もあり、自由に入れ替えることができる。
内容が膨らむタイプの拡張ではないところが、これも重宝しそうではある。