ずっと一人で暮してきて、時折外に出たくなって、けれど、外に出ても「一人」のままだと気づいたのはいつだったのだろう。いつだったのか昔、私は「孤独」と「一人」がイコールではないと知った。そして、「一人」をやめることができなくなった。 誰かがいる優しさも知っているけれど。 それは冬の日差しが暖かいと知っていても、冷たい星の美しさに焦がれることをやめられないのと同じだ。 そう、思う。
LosT wiNTer room2より抜粋