G I H 岐阜産業調査研究会 会 報
No.104 2015年12月26日発行
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第112回研究会の報告
2015年12月19日(土)、岐阜大学地域科学部地11番講義室で第112回定例研究会を実施しました。参加者は7名でした。
内容
T.世界遺産となった日本の産業遺産に関するテレビ番組の鑑賞
CBCテレビ「世界遺産」で今秋、2週連続で放映された「明治日本の産業革命遺産T、U」を見ました。造船、石炭、製鉄など
の日本中の産業遺産がまとめられていました。
最近、とくに、世界遺産登録以降、産業遺産への関心が高まり、多くのテレビ番組が制作されています。BS日テレでも、「今すぐ
行きたい、産業遺産U」も放映されました。こちらも会の始まる前に一部を見ました。ただ、2時間番組なので、冒頭の一部だけでした。
U.飛騨地方の産業遺産調査の報告
2調査日;015年10月17日
1、 高山駅構内の転車台は撤去されたが、駅構内にそのほかの産業遺産はないか。
転車台の跡地は駐車場となっていて、めぼしいものは見つかりませんでした。
2.ポッポ公園内の雪かき車、蒸気機関車の確認。
当日、地域のお祭りでしたが、保存を確認できました。お祭りということで、当日は、元蒸気機関車の運転手だという人が
ボランティア解説員をしていました。運転するときは、ほとんど前が見えないので、路線にかかわることはすべて暗記し、その
暗記に頼って速度などを調整していたとのことでした。
19648号機関車:なお、当日、話題になったこの機関車の製造所の川崎造船所は、やはり、川崎重工につながる会社でした。
兵庫川崎の浜にあった兵庫造船所が、川崎正蔵が設立した川崎築地造船所に1886年に払い下げられ、川崎造船所となったようです。
ただし、その前1881年に川崎は川崎神戸造船所を設立。キ132号雪かき車。)
3.下切発電所に茶屋野発電所の水車が展示されていることの確認。
馬瀬川PR館に展示されていた茶屋野発電所の水車が移設されていることを確認しました。茶屋野発電所の縦軸水車はケーシングを
少し切って内部が見えるように展示してありました。この展示方法はわかりやすく参考になると思います。
当日は、下切発電所の取水口、及び、水路も見学しました。
4.穂高山荘の風力発電機が飛騨民俗村の山岳資料館に展示されていることの確認。
小西会委員がかつて展示してあった穂高山荘の風力発電機が展示されなくなったのを再び展示するように要望していました。今回、
これが展示されていることを確認しました。
5.神岡鉱山の茂住坑坑道の確認を目指したが、見学できませんでした。神岡では、神岡鉱山資料館を見学し、徐滓鍋などの展示を
確認しました。
V.パネル展と小宮神発電所の水車、発電機の展示
高橋会員から、パネル展を再び実施したいとの提案があり、「みんなの森」を第1候補として実施を追求することとしました。また、
水の資料館に展示されている小宮神発電所の水車、発電機の展示場所も「みんなの森」などにできないか、要望していくことにしました。
W.GIHのHPの産業遺産紹介について
広瀬会員からGIHのHPの産業遺産紹介の改訂版が提示され、今後、この試行版をアップし、会員の皆さんから訂正すべき点があれば
ご指摘いただくこととしました。次回、研究会でそうしたご指摘を踏まえ、改定をしっかりしたものにしていくこととしました。
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