G I H 岐阜産業調査研究会 会 報 
  No.103    2015年8月18日発行

第110回研究会の報告    会報 NO,103  岐阜産業遺産調査研究会(GIH)    2015年8月18日  2015年7月18日、岐阜大学地域科学部地11講義室において、第20回総会が開催されました。太田会員が努力を重ねてくださった岐阜の産業遺産DVD (このDVD作成はGIH結成20周年記念事業です。)を鑑賞し、稲生が20周年を振り返り、GIHの成果と課題をみんなで議論しました。 その後、総会で会則の改正が提案され、承認されました。 1. 岐阜の産業遺産DVD―太田会員  このDVDは、GIH20周年記念事業として作成することになり、高橋会員などが長年にわたり集めた写真などの資料を基に、太田会員が努力を重ねて完成に近づきました。 近いうちに会員に配布する予定です。なお、会報なども資料として入る予定です。(文責稲生) 2.GIH結成20年を振り返って―稲生会員  簡単に20年を振り返りましたが、議論の中心は、産業遺産の保存の問題になりました。 成果として、北濃駅の転車台の空穂屋などの文化財登録、揖斐川橋梁の重要文化財指定などがありますが、 先行き不透明な五六閘門、藤橋村の道の駅に展示されている日本初の縦軸水車の展示方法など課題も数多く残されていることを確認しました。 3、総会 別紙のとおり、会則を改正しました。第1に、GIHを略称とすることを会則にしました。 第2に、これまで岐阜県外の産業遺産も定例研究会などで扱ってきましたが、岐阜県内の産業遺産を中心としつつも県外にも県境対象を広げることを 会則に明示しました。第3に、会計年度を、これも実態に合わせて、5月1日から4月30日としました。  また、活動報告、決算、予算、活動計画もすべて、承認されました。(別紙)  次回研究会は、2015年10月17日(土)、高山周辺の見学会を予定しています。 2015年6月20日に空穂屋で第109回研究会を開催しました。内容は、稲生会員が「近代産業技術と公害・環境問題 ―産業考古学の視点から」と大田会員による「岐阜産業遺産のDVD上映」でした。 近代産業技術と公害・環境問題 ―産業考古学の視点から―  稲生会員は、岐阜大学では科学思想論とともに環境思想論を担当しています。そして、昨年、『子どもと自然学会学会誌』 第15号、2014年に「『公害は終わった』論への疑問」を掲載し、それを読んだ岐阜民主教育研究所の方から 『岐阜 みんけん』にも同趣旨のことを書いてほしいと依頼があり、小中高の先生方向けに「『公害は終わった』論の 蔓延について」を『岐阜 みんけん』第53号、2014年に書きました。  また、稲生会員の担当している大学院生が環境問題に関心があり、大学院生とともに「イタイイタイ病資料館」と今年3月 27日に開館した「四日市公害と環境未来館」を見学してきました。  そうしたことを踏まえて、今回の発表となりました。発表では、まず、産業遺産の保存や産業考古学の研究においては、 あくまでも近代産業技術礼賛ではなく、客観的に、過酷な労働条件や環境破壊、公害の発生なども見落とすべきでないこと を指摘しました。これは、たとえば、富岡製糸場の世界遺産登録の際にも女性労働者の運動なども視野に入れる勧告があっ たことからもいえると思われます。  そのうえで、明治・大正期、15年戦争期、戦後高度成長期、新自由主義的構造改革期と時代区分したうえで、それぞれ の時期の近代産業技術と公害・環境問題の特徴を概観しました。 岐阜産業遺産のDVD上映 上映を踏まえて議論の結果、以下のようになりました。 説明文をなるべく簡素化してゆっくり画像を見せるようにする。   動画や図面も出来るだけ掲載する。   産業遺産紹介の新聞記事(中日新聞・岐阜新聞共)DVD化については   会員限定として掲載して良いか確認をとる。 2.18日はDVDに焼く前段階の最終チェック原稿として一通りプロジェクターにて   投影し皆で確認頂く予定です。 <総会資料>一部省略 (1)2014年度の活動報告    1). 研究会は下記の第104回〜109回までの6回実施した  104回研究会:2014年06月21日(土) 県図書館研修室、参加者7名 ◎ 作成した“岐阜の産業遺産”パネル4枚(一部)鑑賞      各自鑑賞 ◎「GIH(第19回)総会」の議題提案            提案:事務局長 ◎「岐阜の産業遺産」DVDづくり再検討      提案:大田 博行 会員 105回研究会:2014年08月23日(土) 岐阜県内の産業遺産見学、参加者2名   ◎「大垣市内の産業遺産保存状況確認の見学」 広瀬 泰正・高橋伊佐夫 会員  106回研究会:2014年10月11日(土) 岐阜市靭屋町の「空穂屋」、参加者10名 ◎「重要文化的景観」シンポジウムに参加して    報告者:大田 博行 会員   ◎「岐阜の産業遺産」DVDづくり再検討     提案者:大田 博行 会員 ◎「岐阜の産業遺産」HP改訂再検討      提案者:広瀬 泰正 会員 107回研究会:2014年12月20日(土) 岐阜県図書館研修室、参加者6名 ◎「滋賀県に保存されている蒸気ポンプの紹介」  紹介者:大田 博行 会員   ◎「岐阜の産業遺産」DVD作成中間報告    報告者:大田 博行 会員   ◎「岐阜県内の産業遺産」HP改訂案  提案者:広瀬泰正・高橋伊佐夫 会員 ◎「JR東海道線柏原駅〜近江長岡駅間の隧道」  報告者:小西 利雄 会員   ◎ 特別に「たたき工法のビデオ鑑賞」       紹介者:大田 博行 会員 108回研究会:2015年02月21日(土) 岐阜県図書館研修室、参加者4名 ◎「岐阜の産業遺産」DVD編集作業中間報告   報告者:大田 博行 会員 ◎「木曽長良背割堤ワークショップ」に参加して 報告者:高橋 伊佐夫 会員   ◎「GIH20周年に向けて」         提案者:橋 伊佐夫 会員  109回研究会:2015年06月20日(土) 岐阜市靭屋町の「空穂屋」、参加者11名 ◎「近代産業技術と公害問題−産業考古学の観点から」報告者:稻生 勝 会員 ◎「岐阜の産業遺産DVD最終確認」  報告者:大田 博行 会員 ◎「次回(110回)研究会について」相談         提案者:事務局長    2). 会報はNo.96〜No.102の7回発行した  No.96  05月20日、第103回研究会でのパネルづくりと展示パネル掲載2頁  No.97  07月20日、第104回研究会と第19回総会の報告、パネル展案内2頁  No.98  09月10日、第105回見学会の報告とパネル展の紹介記事を掲載2頁  No.99  11月20日、第106回研究会での報告内容を掲載2頁 No.100 01月21日、第107回研究会での報告内容を掲載4頁  No.101 04月20日、第108回研究会での報告内容を掲載2頁 No.102 07月09日、第109回研究会での報告内容を掲載1頁    3). その他の活動  ◎ 「岐阜の産業遺産」26件紹介する7枚のパネルを作成し県図書館2階の展示    コーナーで7月20日〜8月30日まで、県図書館と共催で展示会を開催した。 ・ 会報は毎回、会員24名と3団体に発送した。  ・ HPは次回の例会案内と新しい会報が出来た時に更新した。  ・ 運営委員会は2015年3月14日(土)に1回開催。今年度GIH結成20周年と    なるので20周年記念事業などについて、岐阜大学地域科学部で相談した。 (2)2014年度会計収支決算報告 (3)2015年度活動計画     会則に基づき、岐阜県内を中心とした産業遺産の発掘・調査研究を進めるため、2015年度は以下の活動を行う。    1. 定例研究会を、原則として2ヶ月に1回程度、開催する。    2. 見学会を実施することを追求する。    3. DVD「岐阜の産業遺産」の普及と活用に努める。    4. 産業遺産の啓蒙・普及に努める。    5. 会報を発行する。    6. 産業考古学会など関連する研究会との連携・協力関係を継続する。    7. 産業遺産の保存のため必要な活動を行う。    8. 会員の拡大に努める。    9. ホームページの維持、更新に努める。   10.その他、産業遺産の調査・研究・保存のために必要な活動を行う。 (4)2015年度会計予算 (5)2015年度運営委員と3役    会長:稲生 勝   副会長:大田博行   事務局長:高橋伊佐夫    運営委員:稲生 勝・大田博行・黒田隆志・高橋伊佐夫・田口憲一・広瀬泰正・松田之利・横山悦生 (6)「岐阜産業遺産調査研究会」会則改正
                            return