G I H 会 報 
  No.102    2015年7月9日発行

第109回研究会の報告    2015年6月20日に空穂屋で第109回研究会を開催しました。内容は、稲生会員が「近代産業技術と公害・環境問題 ―産業考古学の視点から」と大田会員による「岐阜産業遺産のDVD上映」でした。 近代産業技術と公害・環境問題 ―産業考古学の視点から―  稲生会員は、岐阜大学では科学思想論とともに環境思想論を担当しています。そして、昨年、『子どもと自然学会学会誌』 第15号、2014年に「『公害は終わった』論への疑問」を掲載し、それを読んだ岐阜民主教育研究所の方から 『岐阜 みんけん』にも同趣旨のことを書いてほしいと依頼があり、小中高の先生方向けに「『公害は終わった』論の 蔓延について」を『岐阜 みんけん』第53号、2014年に書きました。  また、稲生会員の担当している大学院生が環境問題に関心があり、大学院生とともに「イタイイタイ病資料館」と今年3月 27日に開館した「四日市公害と環境未来館」を見学してきました。  そうしたことを踏まえて、今回の発表となりました。発表では、まず、産業遺産の保存や産業考古学の研究においては、 あくまでも近代産業技術礼賛ではなく、客観的に、過酷な労働条件や環境破壊、公害の発生なども見落とすべきでないこと を指摘しました。これは、たとえば、富岡製糸場の世界遺産登録の際にも女性労働者の運動なども視野に入れる勧告があっ たことからもいえると思われます。  そのうえで、明治・大正期、15年戦争期、戦後高度成長期、新自由主義的構造改革期と時代区分したうえで、それぞれ の時期の近代産業技術と公害・環境問題の特徴を概観しました。 岐阜産業遺産のDVD上映 上映を踏まえて議論の結果、以下のようになりました。 説明文をなるべく簡素化してゆっくり画像を見せるようにする。   動画や図面も出来るだけ掲載する。   産業遺産紹介の新聞記事(中日新聞・岐阜新聞共)DVD化については   会員限定として掲載して良いか確認をとる。 2.18日はDVDに焼く前段階の最終チェック原稿として一通りプロジェクターにて   投影し皆で確認頂く予定です。
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