月夜の番人 1
Gackt さんになったつもりでお読みください・・
−1− その日は、ちょっと興奮していた・・。何か起こりそうな予感がする・・。 メンバーと行きつけの焼き肉屋に行った。 そして、食べ始めた頃、さっきの予感が何なのか、すぐ分かった。 斜め向かいに座ってる女性の3人組のうちの、ひとりに目が釘付けになった。 背筋のスッと通ったぬけるようにように白い肌の女性・・。 周りの友達の話を聞いて、終始クスクス笑っている。(何て可愛い笑い方なんだ!) 僕はどうやって声をかけようか悩んだ。 いつかメンバー達に「口説くのは嫌いだ・・」・・と言った手前、くどけない。 「口説かないで、いきなりキスする」・・などと以前、言ったことがあるが、 実際、現場に立つと、そんな事、なかなか出来ない。変態扱いされそうだ。 僕は、心の中で動揺しつつも・・、平静、クールを装い続けた。 僕の沈黙など、おかまいなし。メンバー達は、今日起きた笑い話に花を咲かせている。 と・・、メンバーのひとりが、つかつかと!斜め向かいの3人組に声をかけた。 (僕の念が通じたのかな?・・・)と思い、かなり動揺しつつ、平静を装った。 彼女達と合流した。 僕は口説くのは嫌いだ。つい沈黙してしまう。 3人組の中のひとりが「ご飯、もらおうか?」と言った。 すると、メンバー達も、皆「俺も、俺も」と、ご飯を注文し始めた。 僕は、ついつい沈黙してしまう。 すると・・初めて、意中の女性が僕に声をかけた。 彼女 「あなたも、ご飯食べないの?」 Gackt 「ご飯は食べない」・・・とっさに答えた。 メンバー達は大爆笑。 「どうして食べないの?」 「太るから・・」 すると、意中の女性は、少し考えてから、静かに話し始めた。 「凄いわね〜。感心しちゃた。女の私でもすぐリタイアした事、 男性のあなたが、続けてるんだもの・・。もう、ずっとご飯、食べてないの?」 「いや・・時々ご褒美で体に入れてあげるけど」 くっくっく・・・・。彼女は声を殺したかんじで、でも満面の笑みを浮べ静かに笑う。 (何て可愛い笑い方なんだ〜)僕は彼女に見惚れてしまう。 「じゃ、納豆とシソとぼん酢もやってるでしょ?」 「やってる!やってる。でも、どうして知ってるの?」 「私もやってたから・・。サプリメントも飲んでるでしょ?」 「飲んでるよ。120錠は飲んでるかな」 「(くっくっく・・笑)。飲み過ぎだよ・・」 と・・メンバーが、ガタガタと立ち上がり、イスを引いて立ちあがった。 「2次会行くぞ〜〜!!」 |