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 月夜の番人

Gackt さんになったつもりでお読みください・・

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その日は、ちょっと興奮していた・・。何か起こりそうな予感がする・・。

メンバーと行きつけの焼き肉屋に行った。
そして、食べ始めた頃、さっきの予感が何なのか、すぐ分かった。

斜め向かいに座ってる女性の3人組のうちの、ひとりに
目が釘付けになった。
背筋のスッと通ったぬけるようにように白い肌の女性・・。
周りの友達の話を聞いて、終始クスクス笑っている。(何て可愛い笑い方なんだ!)

僕はどうやって声をかけようか悩んだ。
いつかメンバー達に
「口説くのは嫌いだ・・」・・と言った手前、くどけない。
「口説かないで、いきなりキスする」・・などと以前、言ったことがあるが、
実際、現場に立つと、そんな事、なかなか出来ない。変態扱いされそうだ。

僕は、心の中で動揺しつつも・・、平静、クールを装い続けた。
僕の沈黙など、おかまいなし。メンバー達は、今日起きた笑い話に花を咲かせている。

と・・、メンバーのひとりが、つかつかと!斜め向かいの3人組に声をかけた。
(僕の念が通じたのかな?・・・)と思い、かなり動揺しつつ、平静を装った。

彼女達と合流した。
僕は口説くのは嫌いだ。つい沈黙してしまう。

3人組の中のひとりが
「ご飯、もらおうか?」と言った。
すると、メンバー達も、皆
「俺も、俺も」と、ご飯を注文し始めた。
僕は、ついつい沈黙してしまう。

すると・・初めて、意中の女性が僕に声をかけた。
 彼女 「あなたも、ご飯食べないの?」
  Gackt 
「ご飯は食べない」・・・とっさに答えた

メンバー達は大爆笑。

 
「どうして食べないの?」
 
「太るから・・」

すると、意中の女性は、少し考えてから、静かに話し始めた。

 
「凄いわね〜。感心しちゃた。女の私でもすぐリタイアした事、
 男性のあなたが、続けてるんだもの・・。もう、ずっとご飯、食べてないの?」

 「いや・・時々ご褒美で体に入れてあげるけど」

くっくっく・・・・。彼女は声を殺したかんじで、でも満面の笑みを浮べ静かに笑う。
(何て可愛い笑い方なんだ〜)僕は彼女に見惚れてしまう。

  
「じゃ、納豆とシソとぼん酢もやってるでしょ?」

  
「やってる!やってる。でも、どうして知ってるの?」

  
「私もやってたから・・。サプリメントも飲んでるでしょ?」

  
「飲んでるよ。120錠は飲んでるかな

  
(くっくっく・・笑)。飲み過ぎだよ・・」

と・・メンバーが、ガタガタと立ち上がり、イスを引いて立ちあがった。

  
「2次会行くぞ〜〜!!」

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