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自分の心の革命 by Gackt 革命について話したいと思います。これはね、外見の変化ではなくて、 自分の心が大きく変わったこと。自分自身に革命をもたらしたきっかけ。 僕にも、僕自身の革命と呼べるとき、ありました。僕が19、20歳ぐらいのときなんですけど。 僕はね、それまでホントにネガティブで。もう凄く後ろ向きで。 いつも、マイナスにしか物事を考えられなくて。凄く色んな物に対して、怖がってるのに、 それを周りに悟られたくないって、思っていて。 色んな物を見つめてるつもりが、結局、すごい狭い視野の中でしか、見えてなくって。 そんな時に、ある人に出会いました。 その人はね。僕にとって、僕の人生にとって、とても大きな人で。 何て言うのかな。それまでね、僕はいつも死ぬことしか考えてなかった。 それを見つめてたってどうしようもないのに、そのことしか考えられなくて。 生きることからずっと逃げてた。 その人に会って話をして、初めはもの凄く反発する自分がいて。 そんなのは、全然僕には意味がないって思ってたんだけど。 何故か、その人に惹かれて。それで、気が付いたらずっと、その人と一緒にいるようになって。 その人の考え方や感じ方に、 どうしても触れたくて。 一体周りの人と何が違うんだろう?・・・ってずっと考えてた。 それはね。地位とか、名誉とか、育ちとか、周りの環境とか、そんなんじゃなくて、 その人の持ってる考え方。生きるってことに対する考え方。 それが、僕にとっては、とても大きく見えて。凄く光って見えた。 もちろんね。全部が全部、その人の言ってることが正しいとは思わなかった。 でも、自分と比べたときに、少なくとも、この人は、僕より「生きてる」 生かされてるんではなくて、この人は「自分の人生を生きてる」そう思えた。 生きることに、正面からぶつかっていて、それでいて、凄く楽しそうで。 生きることそのものを楽しんでいた。もちろん僕から見て、その人自身にすごく辛いことや、 苦しいことが、あるにも関わらず、その人はずっと笑っていて。 「なんてことないんだよ。こんな事なんて、たいしたことないんだよ」 いつもね、僕にそういう風に言ってた。 で、僕が悩み事を話すとね、必ず、僕に向かって、笑う。 「くだらない」って。僕はね、自分の話を真剣にしてるのに、 「くだらない」って言われて、笑われるのに凄く腹が立って。「なんで、くだらないんだ?」 でも、その人は僕に、こう言ったわけ。 「Gacktは何がしたいわけ?どうしたいわけ?今、お前が言ってることは、 全部プロセスのことばっかりで、何も結果も見てない」 目線が結果に行っていれば、途中に起こること全て、それは必然だと思えるし、 苦しいとも思わない。目線がプロセスに行ってるから、 だから苦しいと思うんじゃないか? 辛いと思うんじゃないか? 悲しいと思うんじゃないか?しんどいって思うんじゃないか。 目線を結果に置くこと、まずそこからやってみれば?」 そんな風に言われた。僕はその時にね、それが合ってるか間違ってるかは分からなかった。 でも、その人の姿を見て、僕も生きることを実感したい。 僕も、生きることを自分で感じたい。 生きるという意味を、僕自身を見つけたい。自分が何故そこに存在していて、 そして自分は、どこへ行くのか、それを感じたい。そう思った。 それからね、僕の中で、何か大きく変わるものがあって。 僕は考え方そのものが、ネガティブなものから、凄くポジティブなものに変わっていった。 人ってね。考え方を間違えてしまうと、同じ所をグルグル回って、 足踏みをしてしまう状態になると思う。何かについて悩んだりするのは、 それは、頭の中に、解決する材料がないから悩むわけで。 そこで、ずっと同じ所でグルグル回って、どんどん苦しんでしまって。 今の僕ならこう思う。 悩むのは、その答えを導く材料が、まだ揃ってないからだって。 だったら、その材料を探しに、前に進んでみたら。 そんな考えにさせてくれた、僕の恩師に、僕は感謝してる。 |