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第37回 2003.1/13
25:00〜2700
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―5―

いっそひたすら、しゃべり続けてみようか。。。無理、むり、ムリ。。。
Gacktのオールナイトニッポンcom。
(時報)正月休みはスペインで、闘牛士の修行をしていました。
Gacktのオールナイトニッポンcom。

今夜のメール、FAXのテーマは「夢見るころを過ぎても、大切にしたいことがある」。
ということで、大人になっても忘れてはいけない子ども心を募集しています。
たくさん来ています。紹介してみましょう。え〜まあね、
これ勝手なぼくの独断と偏見だから、ジャッジはね?あんまり気にしないように。

鳥取県ブルーな空の下。

「わたしが忘れずにいたいのは、CDとかを数枚しか持っていなかったころに、
大切に大切に扱って音楽を聴いていたときの気持ちです。
いまでは枚数も増えてしまって、歌詞カードもCDも部屋じゅうに
出しっぱなしだったりするんですけど、当時はほんとに折れないように傷つかないように、
超デリケートに扱っていたんですよね。音楽そのものも、
あのころの方が純粋に聞いていたような気がします」

まああの、人間っていうのはね、怖いもので、
慣れるっていう行為が、感覚があるわけで。
これってね、一番、まあ大切なことなんだけど、
感動するっていう部分においては、
凄いね、いろんな意味で邪魔をすることが多いんだよね。


で、とくにいまの世の中の人たちって、いろんなとこから情報だけを
集められる感覚が多すぎちゃって、感動しない人が凄く増えてるんだよね。
まあ確かにCDは大事に聞く、でそのCDを聴いてなにかを感じるっていうのは
す〜ごい大切なことだと思うけど、その自分自身の生活の中で、たくさんね、
当たり前に何かを与えられるっていう状況を、少しやめてみたら、
自分から何かを探してみるっていう行為に移してみると、
意外と、また当時の感覚が蘇ってくるかもしれないよね?


ああこれは、非常に、いい感じ。え〜佐賀県りょうた22歳。

「子どもの頃、初めて和服を着たとき、なんだか自分がサムライになったような気がして、
急に強くなったような感動があったのを覚えています。
大人になってからは、生活をしていて着物を着ることなんて
1年に1度もありませんが、今後も日本人として、初めて和服を着たときに
感じたあの感動は、忘れないようにしていきたいと思っています」


ふふっ。こういうのぼく、好きだけどね
、あの、なんかね、す〜ごい素敵だと思う。
あの、袖、こうふわっ!ってこう通したときに、
サッサッ。。。。
このポケットなんですかみたいな。なんかなかったそういうの?
あったよね?ぼくね、あのこれとおんなじで、
いっちばん最初に感動した食べ物って、吉牛だったのね。
これほんっとに。あのね。。。あの。。。。
友達っていうか年上の人間が、初めあの、
「吉牛に行こうか」みたいなことを言われて、
「吉牛ってなに!」みたいな。
「牛丼」。で自分の感覚ではさ、
「牛丼食べに行くんだぁ!かっこいい!」みたいな。今の人にはね、
わかんないかもしれないんだけど、その、
「牛丼を食べに行くって!」たいな感覚だったのね。

そしたら、「ああいいよいいよ、買ってきてあげるよ」。。。。。「はぁ!?」みたいな。
なにそれ?みたいな。テイクアウト。
牛丼テイクアウトできるんだ!
もうね、ぼくの頭の中では、すべてが新しかったの。
で、「ああ、じゃどうする?並、みそ汁、卵」。まあいろいろ言うじゃない?
並、みそ汁、卵?な、なに言ってんの、なにしゃべってんのみたいな。
で、つゆだく。つゆだ・く?
つゆだくってなに?いや、つゆがたくさんはいってるやつ。

。。。ええっ?なんで牛丼につゆがはいってんのみたいな。
もう、まったくわかんなくって、初めて吉野家の牛丼のパックに、
牛丼の牛が乗ってて、つゆだくで、で卵が、しかも割ってはいってる!ね?
ぼくね、
その割ってはいってる卵を見たときにものっ凄い感動したの!。。。
割ってくれるんだ!みたいな。このカップをわざわざぼくのために割ってくれたんだみたいな。

で、どうやって食べるかわかんなくて、卵をかきまぜて上にかけて、で生姜をかけて、
で醤油かけて食べるんだ。で、み、見ると、まずそうな食べ物に見えるわけ、どろどろしてて。
これ美味しいから食べてみて?って食べたときに、
こんなファストフードがあっていいのかみたいな!
いやほんとね、ものっ凄い感動したんだよ。


でぼくは
十代の後半の頃とかに、当時ね、
しばくって言葉がす〜ごい流行ってて、
僕らがこう、朝ね、ぼく当時まだ米食べてたころで、十代の頃は。
あの、まあ友達とかと一緒に行くと必ずね、マックとか行かないんだよ。
必ず吉野家!でみんなの、必ずみんなの合言葉は、
「牛しばこか?」これ絶対みんな使ってたの!牛しばきに行こか?って。
。。。。今から考えるとね、牛しばくってみたいな!まあ、あの。。。

次のメール。埼玉県大宮市シャリ。

「僕がずっと持っていたい気持ちは、生まれて初めてクロワッサンを食べたときに感じた、
これは、美味すぎる!という感動です。確か小学校5年生のときに、
小学校の給食で出たのが一番最初だったと思うのですが、
はっきりいってそれまでクロワッサンについては、なんか変な形のパンがあるな、
くらいにしか思っていませんでした。しかし一口食べた瞬間、ぼくの中ですべてが弾けました。
上下の歯によって噛みきったときの、あの、サク、サク、サク、という触感。
そしてほのかなしょっぱさを持ちながらも決して失われることのない確かな甘味。
あらゆるすべてが完璧で、運命の出会い、そんな感じでした。
パンがサクサクすればするほど、ぼくのひざ、
そしてあごがガクガク震えていたことを、いまでも覚えています。
大人になったいまでは、美味しいものを食べても大して感動もしなくなってしまいましたが、
これからも、あの少年時代の純粋な感動はずっと忘れずにいたいと思っています」


まあね、あのこういうの、絶対あると思う。
忘れちゃいけないんだよね。
とくに味ってさ、慣れていくから、例えばさ、あの、十年前に食べたあのラーメン屋さんの味、
とか、美味しかった美味しかったって記憶があって、
いま例えば食べたりすると、ものすごく不味くてさ、
あ〜れっ?とかって思うんだよね、怖いよね、こう、美味しい味に、慣れたりする?


例えば、昔はね、ぼくね餃子大好きで。あの、餃子の王将ほど、
餃子のおいしいお店はないみたいな。ふっ。ぼくね、これもうずっと断言してたのね。
餃子を食べるなら、王将だみたいな。宣伝してるみたいだけど。
で、ついね2年ほど前に、下北でね、食べたのね。餃子の王将があって、
す〜ごい懐かしく感じて、餃子だ!みたいな。びっっくりしたんだよね、あまりの不味さに!

いやそれはね、餃子がまずいっていうより、そのお店が不味かったような気もするの。
出てきた餃子がすでに冷えてるみたいな。
これは、もしかして、僕用に作ったんじゃないんじゃないかみたいな。
でもね、あの、初めて、餃子の王将に行って、あの餃子が出てきたときの。。。
しかも、あの。。。。そう覚えてるよ!餃子2つくださいって言ったときに
「リャンガコウテイ!」って言われたときのあの感動をね、
リャンガコウテイってなんだみたいな。ぼくが餃子って頼んだのにみたいなさ。
それすっごい覚えてるね!そんなわけでここで1曲。ガガガSPで「満月の夕べ」。
(曲)
 CM


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レポ作成 イリヤ  編集 tulip@管理人