@llnightnippon.com 2002.4/8-1 2  3  4  5  6 

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頚動脈の動きまで届けばいいね。Gacktのオールナイトニッポンcom。

え〜、いまの気分。。。。「結構いい感じ?」
(時報)2時になりました。みんなのメール、ごめん、すっかり忘れてた。
ひとりでね、僕的には結構興奮してしゃべってたんだけどね。
あの。。。こういう気持ちってわかるかなあ。
すっごいテンション高いのに、すっごい興奮してるはずなのに、どきどきして、
どんどんこう、沼地に落ちていくような、こう冷静な感じっていうのかな。

うん。。。なかなかこういう瞬間に会えない。。。きょうね、幸せだった。終わってもいい!

ええ〜、メール読んでみましょう。神奈川県ヤムヤム。
「わたしが少女の心を失った瞬間。それはテレビの画面にくちびるを近づけなくなった瞬間、かな。
真剣にシャア・アズナブルに恋していたわたしは、テレビに映るシャアを写真に撮ったり、
家族の目を盗んでは、画面にキッチュしたりしていました。
でもそれをいつしか恥ずかしいと感じて、できなくなっていました」


うん。。。なるほどね。。。まあ。。テレビにキスする人。あんまり見たことない。
でもね、テレビっていうので思いだしたんだけどね、「ああ、子供の心をこのひと持ってるなあ」
とちょっと違うんだけど、昔ね、あの。。。逆に、
大人がやっててこのひと子供の心持ってるなあと思ったのは、初めて大人になってから、
いわゆるプレーステーションだったりとかいろんなああいうゲーム系を握って、
たとえば、車のレースをやったとき、
ブーーーーンって右に曲がる瞬間に
一緒に右に身体を振ってる人を横で見たとき
にああ、
このひと心はピュアだなあと思ったことがあったね。

でもあの。。近頃の小さな6歳7歳の男の子が、
普通にテレビで普通にゲームで人を殺してるのを見ると、恐いなあって思うのは、ぼくだけなのかな。

次。いいだももこちゃん、茨城県水戸市。
「わたしが子供心を忘れたと思った瞬間は、生傷が絶えたときです。
昔はしょっちゅう校庭をかけまわったりころんだり、ジャングルジムから落下したりしてたため、
からだじゅうにあざがあったのですが、そのあざが消えたとき、子供心がなくなったと感じました」


なるほどね。。。うん。。。最近ね、こう普段のね、生活の中で、
なかなか街の中を歩くってことがどうしてもできなくって、昼間はね。
で、夜、ぼく夜すごい大好きで、夜ひとりで原宿、渋谷、六本木、麻布、
東京タワーの近く、お台場の近く、車でちょっと走って京都、
まあ、ぷらぷらっと歩いたりしています。でもそんなときにね、
たまにね、仲間がいて、一緒に歩いてると、「次どこいこうか」って言った瞬間に
「とりあえずタクシー乗ろう」っていわれると、
「ああ。。。こいつには子供の心が微塵もないな」とか怒りが沸いてくる瞬間があって。

でも、こないだたまたま自転車っていうものが置いてあって。
自転車にひさしぶりに乗ったんだよね。ええ。。。びっくりした。ハアハアいってるもんね。
自分が。そんなはずはないみたいな。昔は、まあ昔話するのいやなんだけど、
昔はこうハンドル折ってね、内側に、こうきゅって折って前にぎゅって倒して、
もう手届くか届かないかぐらいのハンドルにして。
で、優雅に足をばっと広げて乗ってたはずだったのに、
しかも後ろに、ふたりは載せてたはずだったのにみたいな。。。
絶対無理いま。しんどいよね。なんでできなくなったんだろうって、思うんだよねえ。

でもね、このまえ、PVの撮影でバイクに乗ったんだよね。
で、バイクに乗ってね、いまぼくのプライベートの生活では、
バイクっていうものはサイクルになくてね、いま事務所から禁止されてたりとか、
実際にメンバーが全員バイクが好きで、もしぼくがバイクになんか乗ってしまったら、
メンバーみんなバイクに乗って、走り屋になっちゃうみたいな。
そういうのもあって、ぼくも乗らない。
だからみんなも乗らないようにしようっていうことが暗黙の了解で決まってて。

で、何年ぶりかわかんないけど、このまえ、ドカティっていうすごいバイク、
1000ccほどあるバイクを何年ぶりかに乗ったのね。感動した。
もう。。。キーまわした瞬間にね。こうセルのボタン、プッと押すと、
ヴォンヴォンヴォンヴォン。。。。ヴーンヴーンヴーンみたいな。

もうね、その瞬間にね、あれ、人間って不思議なんだよね。
まあ、ぼくだけかもしんないけど。ぼくはね、またがって、
ヴーンヴーンヴーンってやって、ああ。。。なんていい音なんだろう!
と思った瞬間に、
ヴァンヴァンヴァンヴァンって一所懸命、手がどれだけ
小刻みに動くか練習してたんだよね。

ああ、昔が懐かしいみたいな。なんか結構いろんな昔のこと思い出して。

でバイクに乗りながら、まあ、撮影だからね、
ノーヘルで運転して。
それもまた昔が懐かしいって想いながら、いいなあああって。いま絶対ね。。。
あ、これ、あれだよ、しろって言ってるわけじゃないからね。
あの、
するなって言ってるからね。そういう意味だから。

あのスタッフがみんな横に首振ってるのがむかつくんだけど、すごい。
あの。。。ぼくはノーヘルだった。そんなときもあった。

でもね、あの。。。コウキの、
あの高速機動隊?の人にね、
頭殴られてバイクこけたときにはね、死ぬかと思った。
あのときに初めて、
ヘルメットはつけるべきだと思った。
みんなほんと、危ないんだよ。バイクって。

で、久しぶりにそのバイクに乗ってね、PVの撮影だから、まあいろいろ、
バイクをなるべく倒したりとか、アクセル開放して走っていくのを撮影したりとか、
で、自分が昔、どんなふうにしてバイク乗ってたのかってことをいろいろ思い出してたんだよね。

あのね、ぼくがその撮影の最中に、ええ。。ステップに足をのせて、で、立ちあがって、
お尻を上げてね、たちあがって、ハンドルから手をはなして、
時速100キロくらいで、タイタニックをやってたんだよね、よく。
タイタニックを見たときも同じことを思ったね。はあ、懐かしい!とか思って。


なんであんなことしたんだろうなあって、いまから思うと不思議な行為だったと思うんだけど。
このねえ、立ちあがって手を離して風を受けると、なんかね、
風と一緒になれるような気になるっていうか。。。なれないんだよね、

でも!危ないからさ。今回の撮影の最中も、もうそれやってて懐かしいなと思ったら、
ステップから足がくるっと落ちて、もうちょっとでこけそうになっちゃって。


で、ビデオでね、フィルムをまわしてるから押さえてて、
カメラとぼくとの間の距離っていうのはすごく遠くて、でそれ何回かやったあげくに、
まあ、カメラカーが止まって、ぼくがバイクでブウンって寄ってくと、
スタッフが
「まるで上海雑技団のようですよね」
っていわれたときにはもう夢もなにもないみたいな。

今回絶対PVに使うのやめようと思った。一切使ってない。
今回ね。。。結構昔のことを思い出す瞬間っていうのがいっぱいあって。
昔のことを思い出す瞬間ってふたとおりあって、大人になってからの自分を思い出す瞬間と、
その。。。やんちゃしたころだったりとか、
もう少し前、自分がまだ幼いガキだと思っていた瞬間を思い出すとき。。。


うん。。。
今回はね、すごく自分がまだやんちゃをしてたころ、いろんな悪いこと?
いわゆる悪さっていうのをしてたときのことをすごく思い出して、

でもなんかね、不思議な感じで。
結局、大人になったつもりで、全然子供だったんだなあって、って。
っていうことを10年たって、いまのころを振り返ってもまったく同じことを思うんだろうなあって。
いつまでたっても自分は、子供なんだろうなあっていうことを。。。最近よく思います。

そんなわけで、そうだ、気士團のメンバーからアルバムもらいました。。。。
なんで?ええ。。。そんなわけで。気士團「甘い眩暈」。
(気士團「甘い眩暈」)


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