―２―

ダイヤルはそのまま、ボリュームはフルで。
Gacktのオールナイトニッポンｃｏｍ。
諸君らが愛してくれたガルマは死んだ。なぜだ？坊やだからさ。。。

ということで、Gacktのオールナイトニッポンｃｏｍ。
え〜、前にもね、話したかもしれないんだけど、きのう、予定どおり、
第四特殊遊撃部隊、え〜軍事訓練、約半年ぶり、行いました。

急遽１週間前のね、まああの、呼びかけだった、のね？
。。。。で、これ人、集まんないかな。。。と思ってたわけ。
でね、ま、今回ね、ちょっと少なかったんだけど。。。。え〜。。55人。集まったのかな。
うちらの部隊では、この55人っていうのは非常に少ない人数なの。

普通はね、まあだいたい、80人から100人、まあ集まってやるんだけどね。
まあ、これはね、異様な光景としかいえないね。
でもねやってる本人たちはもうすごい真剣！
もう、あの。。ゴルフでね、朝ほら４時とか５時とかに出ていく人たちいるでしょ。
まさしくそれだね！すごいよ、もう。ぼく徹夜だもん。もうわくわくして眠れないの。

ほんと、ドキドキして。もう。。。前日ね、家に帰ったのがね夜中の１時だったんだけど、
ちょっとでも寝ればいいじゃない？なのに、もうおもむろに銃を外から磨き始めてね。
もうね、軍服も着てるのね、すでに。で、何回も何回も、シューズをね、
シューズのひもをほどいては結んでほといては結んで。。。
で妙にこう、ハッハッとかって、伏せて立って伏せて立ってってやったときに、
このシューズの締まり具合がゆるいとね、
いかんいかんとか言いながら結びなおすわけ。

で、朝５時、かな？うちのスタッフと名古屋のスタッフが、まあぼくの家に迎えにきてくれて。
で、まあ使う銃をね、全部倉庫から車に積んでいくわけ。。。。
もういったい朝から何やってんだ！っていうくらいの、異様な光景。
でもね、楽しんだ、これが。ほんとに！うん。。。

やる前まではね、ほんと子供の遊びだと思ってたんだけど、
やってみるとね。。。なんていうのかな。。。。あの、よく。。。ぼくの友達がね、
あの、飲んでるときにいうセリフがあるんだけどさ。
「これって戦争なのよね」とかいう。。。このね、言葉の意味がね、
よ〜くわかるんだよね。なんていうのかな、やればやるほど、す〜ごいね、
やってる最中、ともかくさびしい気持ちになるのね？

あの。。。まあ、もちろん実弾なんか使ってるわけじゃないから、
当たって死ぬわけじゃないんだけども、痛いんだよね、非常に。
で、当たったら、自己申告して、どんどん出ていくわけ、フィールドから。
でもフィールドがすごく大きいフィールド使ってて、
だいたいぼくらは１ゲームの所要時間がだいたい30分なの。

で、実際に、スタートの合図が鳴った瞬間に、まあ前回のことをいうと
だいたい50−50くらいでやるんだけど、だいたい10人くらいが本部に残って、
40人は走っていくわけ、ほとんどが。しかもす〜ごいんだ、走り方が。
普段おまえは絶対走らないだろうっていうやつも、も〜のすごい顔して、真剣に走ってくの。

でもみんな、ゴーゴーゴーとかって走っていくんだけど、
そのうちの、約ね、３分の１くらい、ともかく先頭を走ってる人間が、
始まって約１分半そこそこで、ばたばたと死んでくのね。撃たれて。
それをね後ろから見てるとね、もうね、なんか涙出てくるんだよね、悲しくって。
戦争って！戦争って！みたいな。。。

ほんとにね。。。。こ〜んな悲しいことが、どこかで行われてるのかなあと思うとね、
胸がすごい痛くなるの。でね、ぼくって、その立ち位置的には、ちょっと後ろから、
ともに走ってって指示を出すほうにまわってるわけ。
だから、自分の指示ひとつで、味方が全員死んじゃうのね。
もう、すっごいさ、銃声もなんにも聞こえない野原ん中で、
こう指先で合図するの。行け！って。

そうすると、５人くらいが、ぷわあっと走ってくんだけど、
その走った瞬間にみんなバババババン！って撃たれて、バアンってこう、
なんていうのかなイメージ的には死んだ感じなんだけど、
実際は痛い痛い痛〜い！っていうのね。でもそれが、ものすごいね、さみしいの！
。。。何やってんだ、何やってんだ、っていう自問自答がまた始まるわけ。

で、だいたいそのゲーム終了の30分、ほんの前。まあ、27分とか28分とかっていうのは、
100人いた部隊のうちに、残ってる人間が、10人、もう切ってるんだよね。
実際ってこんなもんなんだろうなあって思うとね。。。ほんと悲しくなる。
これってね、ほんとやってみないとわかんない感情だと思うんだよね。
す〜ごいね、楽しいっていうのとドキドキするっていうのと、わくわくするっていうのと、
悲しいっていう、切ないっていう気持ちがもうす〜っごい入り混じって、
なんていうんだろうな、同時進行してる感じ？

まあ、ゲームだから、もっちろんすっごく楽しいからやってるんだけど、
得るものが非常に多い！。。。うん。。。これはね、
あの、ぼくに係わるすべてのスタッフがね、あの東京のスタッフなんだけど、
あと名古屋のスタッフか、初めね、やるまでは、み〜んななめてかかるわけ。
けどね、やったあとね、いうんだよね、
まず一言目に「なめてた！。。。なめてた！これは、絶対やるべきだと、思う」
っていうこの言葉がね、ぼくは一番うれしい。



で、きのう、非常にね面白かった出来事があって。
え〜、まあ朝５時から行って、だいたいスタートするのが。。。
え〜と１１時くらいなの。遅いんだよね。
それまでみんなもう銃の整備やったりとか、その。。チームのね、作戦立てたりとか、
もうす〜ごいそれに時間かけるわけ。

始まって３ゲームくらいやって、食事をとって、また３ゲームくらいやるんだけども、
その食事もね、やっぱりほら、ぼくが、言いだしっぺになってる以上は、
食事もやっぱり楽しみのひとつじゃないとイヤじゃない？
だからさ、すごいやっぱりいい肉とか用意して、バーベキューをみんなでするんだけど。
みんなね、暑いからってこうビールを飲むんだよね？
ぼくはビール好きじゃないからビール飲まないんだけど、みんなす〜ごい飲んで、
す〜ごいこう酔っ払う人も出てくるわけ。酔っ払った人はね、
そのバーベキューのまわりで寝てるんだよね。ゲームに参加できないひとも出てくるわけ。

で、きのうね、あの、ぼくのステージに立つダンサーの子をふたり、連れてったんだけど。
ひとりがね、面白くって。食事後のそのゲームに始まって、森の中でやってるんだけどさ、
終了！ってゲーム終了の合図が聞こえて。ばあって帰ってくるじゃない？
で、点呼するわけ。なになに、なになに、なになにって。

で、いないんだよね？林くんっていうんだけど。
「あれ？林くんは？」っていうと、みんな「いや。。。まだ帰ってきてないですけど」
「どうしたの？」。。。でしばらく捜して、それでも見つからなくって、
「ともかくもう１ゲームやって、銃声が、みんなの銃声が聞こえたら、戻ってくるかもしれない。
きっと彼、迷ってると思うよ」

で、みんなが森の中にはいるのはすごく危険なの、広いから。
だから、ともかく銃声が聞こえれば戻ってくるから、もう１ゲームして、
それで戻ってこなかったらそこで考えようって話になって、ゲームやったわけ。
で５ゲームめ終わって、まだ帰ってきてなかったの。でね、いったいどうなってんだと思って。

ゲーム中断してしばらく待ってたの。そしたらさ、その、フィールドの全然違うとこの入り口から、
す〜ごいくたびれた顔して、約ね、１時間半後くらい、へとへとの顔して、
泣きそうな顔して帰ってきたのね。で「どこいってたの！？」って言ったら
「森で迷って、泣きそうになって、しばらく歩いて行ったら、道路に出て、ヒッチハイクしてました」
とかって。もうね、そのヒッチハイクしてる格好がおかしいんだよ！

上から下まで、黒づくめの格好で、銃持ってるんだよ？
それで親指立てて、泣きそうな顔して、プリーズ！プリーズ！みたいな。
乗せてくれたの？って言ったら、最初ほんとにもうテンパってて、
親指一生懸命出してたら、４台くらいの車が、自分の目の前を通るときに、
車線変更して遠くの方行くんだって。そしたらね、あの、１台停まってくれた車があって、
「乗れ！」っていうから乗ったら、「いやあ、わしにもおまえぐらいの息子がいるんじゃ」
「あの、出身どちらですか」っていうと「北海道じゃ」とかって言ってたって。

それで、車でだいたい20分くらい走って、で、近くまで送ってもらって、帰ってきた。。。
まあね、す〜ごいね、いいおじさんだってずっと言ってたんだけど。
そのおじさん、勇気あるなと思うの。
上から下までね、黒づくめで、どう見たって怪しい人なんだよ！
武器持ってるし、で、親指立てて、泣きそうな顔してるしさ、
ちょっと頭おかしい人なんじゃないかって普通思うと思うの。
それでもね、その乗せてくれた人にすごい感謝したい。

ちなみにね、ぼくも４ゲームめでね、森の中で迷っちゃって。
で味方ふたりと、ず〜っとね、森の中さ迷って歩きつづけて。
で、人の声が聞こえるから、やっと着いた！って思ってばってでると、
そこテニスコートがあってさ、女の子たち、テニスしてるんだ！。。。。
もうね、泣きそうだった、ほんとうに。別の意味で。。。。

まあ。。。次の軍事演習は２ヶ月後くらいかなあ。。。
いい映画の、いい映画をもし撮ることができれば、いや、きっと撮れる！
そのご褒美に。。。やろうかな？
ＣＭ