HOME 第87回 2004.11/27
9:30 〜10:00
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FURACHIになって既成概念を捨てて新しい発見を。
GacktのFURACHIなオトコたち。

今度のニューシングルのジャケットは、逆モヒカンで。
GacktのFURACHIなオトコたち。テレフラ。
悩めるリスナーとFURACHIな電話相談どえす。
きょうのリスナーは石川県のまさこ、美容師。
え〜メール読んでみましょう。


「Gacktさん美容師のわたしにトークのこつを教えてください。
美容師になって5年がたちます。
技術のほうは毎日の練習でなんとかなってきたと思うのですが、
わたしに足りないのはトークです。
お客様を楽しませる仕事なので、カット中やシャンプー中に
うまいトークで楽しくさせたいのですが、なかなかうまくいきません。
なにをトークしようか考えて緊張するあまり、
シャワーでお客さんを水びたしにしちゃったほどです。
普段トークが苦手といっているGacktさんですが、
確かに口数は少なくても
Gacktさんのような
マッサージみたいな気持ちのよいトークがしたいんです。

よろしくお願いします」


G:もりもり。

M:もりもり。

G:はい、おはよう。アンニョンハセヨ?ヨボセヨ?

M:アンニョンハセヨ!

G:ふふふふ。。。。
え〜。。。。。まさこは、相当緊張しいなのかな?

M:はい、緊張してます。

G:ああなるほどね。トークに失敗したことっていうのは、
例えば失敗トークをしゃべるっていうのはどうなの?
例えばじゃあ、これからぼくとのトークでこんな失敗をしました、
っていうことを話してみたら?

M:え〜と。。。例えば、自分より若い人を年上だと思って、
話してしまったときとか?


G:例えばどういう失敗?それがどういう失敗につながったわけ?

M:学生さんに、お仕事の帰りですか?とか。

G:ああ、それはね。。。。
ああ、なるほどね、そういう失敗なんだね、結局は。
ああ。。。。それはただ単に、あれだよね、
トークの返し方ができてないだけの話でしょう?
これって、めちゃくちゃいいネタ振りだよね。
おいしいネタ振りだよ、それって。
例えば、「仕事からのお帰りですか?」って言われたときに、
「学生です」って言われたら、
「あらま!」
とかさ。その一言でオッケーだよ。

M:そうなんですかね。

G:広がるじゃない?

M:リアクションとるときに、あ、しまったっていう顔をしちゃって。

G:ああ、じゃあしまったっていう顔はね、生かそう。
生かし、顔は生かしで、リアクションとしてオッケーだから。
あとはリアクション足そう。あと、ひざ叩こう。
ひざ叩いて、その脚気で足あがるじゃない、ぴょんぴょんって。あれをやろう。

M:え、ひざ叩くんですか?

G:あ、しまったと思ったら、叩きながら、
あ、しまった、ってひざを。足をぴゅってあげる。

M:でもそういうとき、大抵マッサージとかしてるときで、
からだとか揉んでるんですよ。


G:ああ、なるほどね。じゃあそういうときは、肩叩こう!

M:肩を叩くんですか?

G:うん、突っ込む。なんでやねん!って。。。。。。

M:わかりました。ちょっとやってみます。

G:それかもしくは、逆ギレする。
うん、逆ギレするのってありだよ。ありあり、全然あり。
ぼくの友達で逆ギレマシーンくんなんてね、すごいんだよ。
天才だなと思ったんだよ。

例えばね、この前さ、あるゲームをしててね、
点数計算の話になったわけさ。点数計算になって、相手はもう負けたんだけど。
点数計算で、相手が間違ってる点数を言ってたわけ。

で、ぼくそれ見てたんで、そしたらその横で、
「いやいやそれ違いますよ、これはね、
こういう計算したらこういう点数になるじゃないですか」って話をしたら、
ゲームだから普通に笑って話せばいいのに、それに完全にキレちゃって、
「聞いてください!いやいや、聞いてください!いや聞いてください!!!」
とかって相当キレちゃって。。。。。すごいなコイツとかって思ってたのぼくは。

「この計算は、こういう形になるじゃないですか、しかもここは倍じゃないですか、
それでこういうふうに計算しますよね、そうすると9万6千の」っていう話になって。
倍で!とかっていう計算をするわけ。


自分で説明しながら最終的に出た数字が、
その彼の言ってた数字になったんだよ。そしたら、あ?って言ったわけ。
あ?って言った瞬間に、これ完全な逆ギレで、完全な自分のミスだよね?
ミスったら、普通その瞬間にどうすんのかな、ってぼく思ったわけさ。

そこまで逆ギレして、しかもまわりがフォローいれようとしてるのに、
いや聞いてください!とかって完全にキレてるわけだから。
これすごいでしょう?すごいキレ方なんだよ。


で、どうすんのかな?って思った瞬間に、
「あ!なるほど!ああなるほど!!あああ、なるほど」ってひとりで
今度はずっと言い始めて、そしたらまわりが、
「言ったじゃないですか、だからそういうふうに」って言った瞬間に、
その友達のまっちゃんっていうのがそれを突っ込んでたんだけど、
いきなりその次の瞬間に、ぼくはね、
「ごめんね」とか「いやあちょっと勘違いしてたよ」っていうのかと思ったら、
びっくりしたのが、「まっちゃんがそんなに勝つからいけないんじゃないですか!」
とかっていきなり逆ギレまた始まったわけさ。

ぼくはね、びっくりしたね、この逆ギレぶりに。すごいんだよ。
ここまで逆ギレされたら、笑いになったんだよ。笑いになるんだよ。
大笑いしてさ。そんなキレ方ないでしょうって。
やっぱりこういう、なんでもそうなんだけど、極めれば芸になるんだよ。
逆ギレも極めれば芸になる。中途半端な逆ギレはだめ。
逆ギレしてもね、最終的にはね、
それをフォローするだけの面白さがあれば、
まあいいかなっていう感じなんだよ。

M:面白さがあれば、ですか。

G:例えばね、「お仕事の帰りですか?」って言いました。
そしたら相手はね、「いや、あの。。。学生です」。。。って言ったら、
「夜間ですか?」っていうふうにぽろっと言うとかさ。返しなんだよ。
「普通科ですけど」っていう話をしたら、ああ。。。って言ったあとに、
「そうですか、いや、じゃあ思ったより全然若かったんですね」
。。。。。って言ったら、絶対相手は、「いくつに見えます?」
って聞いてくるわけじゃない?そしたら、普通はそこで、
「いやぁ27〜8って思ったんですよ」とか、
「30くらいかなって思ったんですよ」って、そういうわけじゃない?
それじゃあ、全然話がつまんないから、
「いやあもう、引退される年かなと思いまして」とかさ。
ね?「もうそろそろ60手前くらいかなと思ったんですけど」とかさ。
相手がえ?って顔したら、「な〜んちて」とかさ。

M:ああ、なるほど。とことんぼけて。

G:そう、とことんだよ。いくならとことん。そうじゃないとだめだね。

M:わかりました。とことんですね。

G:例えばね、わたしトーク下手なんですよって、
例えば最初から振る、お客さんに。例えば、そうだなあ、
「いらっしゃいませ、きょうはどんな感じにしますか?」って始まるよね。
で、切り始めます。。。「お客さんは、話、上手ですか?」って言うよね。
え、なんで?って言ったら、「いえ〜わたしすごい話、下手なんですよ」って。
そんなことないんじゃないの?って言ったら、
「いえ最近あの中国から来まして」とか。そういうふうにいうとかさ。

M:もしお客さんとかが、口ベタな方だったら、
ずっと無言になっちゃうときがあるんですけど。


G:無言トークだよ、向こうも。だからぼそっと面白いこというとかね?
例えばさ。。。。。ああそうだなあ、ふっふふ、
ぼくね、美容師って相当面白いシチュエーションがいっぱいあると思うんだよね。
例えばさ、カチャカチャと切ってるよね。
無言だよね、無言っていうのはさ、
ぼくは最高に与えられたいい環境だといつも思うわけ。
例えば、自分が切ってる立場なわけじゃない?
失敗したときなんていうのは、もうそれはネタ振りみたいなもんだよ、完全な。
ふふっ例えばさ、例えば、パシッって切ってしまって、
「ああっ!」って言うじゃない?すいませんとかって謝るじゃない?
そうじゃない、それ、だめ。
ばしって切ったら、「残念!!!!」

M:ふふふ!

G:「短くしすぎ!!!」とかって言って。

M:え、それお客さんびっくりしませんかね?

G:オッケーだよそんなの。

M:オッケーですかね。

G:そのあとに、
「切腹」って言えばいいよ。

M:ふふふ。。。。。わかりました。

G:これ最近ね、ぼくの中のね流行なんだよ。ふふふ。
うちのメンバーがしょっちゅう真似するんだよ。
そうそう、ギター侍っていう人だと思ったんだけどね、違ったんだよね。
。。。。やっぱりそういう、そういうネタをね。
だからあんまりね、トークをどうのこうのって考えないで、
とにかくいま言ったことをやりなさい。

M:わかりました、やってみます。

G:で、いまやったことをやれば、間違いなく、話なんかできなくたって、
名物になるから。そうしたら客がつくわけじゃない?
客がつくってことは、独立もできるわけじゃない?そうだよね。

M:じゃあ、自分が主役になったつもりでやればいいんですか?

G:そういうこと。自分は、あくまでもサーカスの一員だよね。
見せる側だから。で、サーカスは、見てる観客も含めて楽しませるでしょう?
それが大切なんだよ、ってことだよね。

M:ありがとうございました。がんばります。

G:がんばってね。はい。


FURACHIになって既成概念を捨てて新しい発見を。
GacktのFURACHIなオトコたち。

(CM)


FURACHIになって既成概念を捨てて新しい発見を。
GacktのFURACHIなオトコたち。

この番組はインターネットでも聞けます。
番組のホームページと携帯電話のサイトもチェックしてください。

Gacktの”ケ”。。。。。。なんですかこれは?ホームページを開いてのお楽しみです。
今夜は最後まで聞いてくれてありがとう。来週もこの時間に待ってます。

FURACHIなオトコが君を変えてみせよう。

(終)


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